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管理者:矢吹天成(旧名:石動雷獣太→無)
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地霊殿くらいからの東方ファンの一人。今は東方から少し距離を置いている。

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東方三月精VFS 第11話『制御不能の偽龍 後編』の感想

月刊コンプエース2018年9月号掲載東方三月精 第11話『制御不能の偽龍 後編』そんなワケで本日発売の「コンプエース 2018年9月号」にて三月精第11話「制御不能の偽龍 後編」が掲載です!今回の衣装はウエットスーツとの指定だったのですが、足首まであると流石にあまり可愛くないのであんな感じになりました!良かったら是非!https://t.co/HHszbrcWEp pic.twitter.com/zD41S7z2QQ— 比良坂真琴@新三月精1巻発売中! (@hir... 月刊コンプエース2018年9月号掲載<br />東方三月精 第11話『制御不能の偽龍 後編』<br /><br /><br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">そんなワケで本日発売の「コンプエース 2018年9月号」にて三月精第11話「制御不能の偽龍 後編」が掲載です!<br>今回の衣装はウエットスーツとの指定だったのですが、足首まであると流石にあまり可愛くないのであんな感じになりました!<br>良かったら是非!<a href="https://t.co/HHszbrcWEp">https://t.co/HHszbrcWEp</a> <a href="https://t.co/zD41S7z2QQ">pic.twitter.com/zD41S7z2QQ</a></p>&mdash; 比良坂真琴@新三月精1巻発売中! (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/1022394749594943488?ref_src=twsrc%5Etfw">2018年7月26日</a></blockquote><br /><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br /><br />水着ではなくてウェットスーツ? あんまり色気がないけど東方だとそんなもんかなーと思いつつの11話後編。<br />儚月抄最終回で水着があったときは、ダサくするようにZUN氏から言われてあんな感じになったらしいので<br />あまり東方にそういう面を期待するようなことではないものの、あのときの霊夢のダサ水着はわりと好きだったので<br />色々期待と不安が入り混じりつつの三月精。<br /><br /><br />話は前回の数日後から。<br />前回最後の三妖精たちによるキャニオニングのテスト結果はすっ飛ばされて、既に営業が始まっている模様。<br />お客さんも集まっていて、幽々子・妖夢、早苗・諏訪子を筆頭に一輪・小傘・赤蛮奇・針妙丸・あうんがいる。<br />(その後のコマに射命丸・ルーミア・うどんげ・てゐ・雛なども)<br />針妙丸は文果真報でも川下りが記事になっていたので妥当な人選だけど、赤蛮奇なんかは結構意外な感じ。<br /><br />そこに魔理沙が様子を見にやってくる。玄武の沢の水量と勢いを見かねた魔理沙は<br />危なくないのかとにとりに訪ねたが、にとりはコースから外れそうになったら河童がそっと戻しているという。<br />しかし魔理沙が案じていたのはキャニオニングについてではなく麓の川の氾濫についてであった。<br />それについてのにとりの返答は、そんなのは自然の決めること…というのは冗談で<br />川の治水は水流をコントロールできる河童の担当であり、氾濫させるもさせないも河童の自由であるらしい。<br />こんな話、前にどこかで見たような…と東方鈴奈庵の6巻を取り出してペラペラ捲る。<br />どうやら『紫色の日は外出を控えましょう 後編』で射命丸が言っていた<br />里の水害は河童が守っているということの実例が今回の話だったということらしい。多分。<br /><br />そして魔理沙はにとりからお友達価格で安全を保証すると言われて、実際にキャニオニングを体験することに。<br />水流の上を飛んだり跳ねたりしながら息も絶え絶えにゴールに辿り着いた魔理沙は、その楽しさに思わず感動。<br />ここで比良坂先生の言っていたウェットスーツが出てきたが、割と普通に女児用水着の上にライフジャケットを着ているような感じ。<br />あとがきにも書かれていたが、露出少なめで可愛らしくという結構無茶なZUN氏の指定の結果としては妥当な感じだと思う。<br />フリルとリボンがマシマシなら少女っぽいとか可愛らしいというのが東方だし(言い過ぎ)。<br /><br />一方その頃三妖精は、最高の夏を教えるという名目でクラウンピースを伴って河童のキャニオニングへ向かっていた。<br />ちょうど妖夢が水着に着替えたところで、幽々子に無理やり連れてこられたのかなと思うとちょっと可愛そう。<br />どうやら三妖精たちも、テストプレイで自分たちが感じた恐怖をクランピースに味わわせたいらしい。<br />そういえば前回の松明で三妖精の家が燃えて…というくだりはどうなったのかというと、家の扉を焦がした程度で済んだようだ。<br />あれで家が燃えて一悶着起こるのが今回の話に違いない!と前回の記事で予想したのは大外れ。悲しい。<br /><br />しかし三妖精はお金を持っていないということでにとりに門前払いを食らう。<br />テストのときは無料だったということに気づいていなかったらしく、玄武の沢で途方に暮れる四人。<br />そこにキャニオニングを終えた魔理沙が戻ってくる。<br />にとりは妖精の保護者みたいなものだから代わりに払ってくれるならいいと提案する。<br />そこで魔理沙はさっきの話を思い出し、妖精が揉め事を起こして治水に影響が出ないようにあえてお金を払うことに。<br /><br />こうしてウェットスーツに着替えた四人。<br />クラウンピースの普段と違うツインテールやスターの後ろをリボンで纏めた髪型が新鮮で可愛い。<br />既にキャニオニングの恐ろしさを知っているサニーは初心者コースにしようとするが<br />ピースの希望で無理矢理超上級ルナティックコースに放り込まれ絶叫を上げる。<br />仕掛け役の河童が川を下ってくる四人を見て、そろそろ大ジャンプさせて脅かしてやろうかというところに<br />クラウンピースの松明の火を見てしまい狂気に染まる河童。その瞬間水は龍のように空に立ち上り四人を空中に飛ばす。<br />このときの河童、にとりは川岸にいるのでにとりではないらしいがデザインが結構似ているので最初は困惑した。<br />まったくの無名の河童なのだが、それでも水を自在に操る程度の能力は持っているようだ。<br />これを見たにとりは想定外の事態にキャニオニングを一時中断し、原因は妖精のほうにあると判断したらしく<br />その後妖精たちを二度と滑らせることはなかった…というオチ。<br /><br /><br />キャニオニングやらアクティビティやら、今に始まったことではないにせよ<br />幻想郷の住人が横文字を多様しているのは結構違和感があった回だった。<br />次の話から今後に関わる重要な話だということらしいので、その前の息抜き的な話だった。<br />鈴奈庵も終わってしまったので、そこでできなかった話をこっちに持ってきたのだろうかという感じ。<br /><br /><br /><br />酒コラムのイラストはコラムの内容にちなんで青娥(と芳香)。おっぱいでかい。<br />今回のお店、神楽坂で離島がテーマということで検索してみたら一発だった。<br />神楽坂の『離島キッチン』という店で多分正解。難易度が低いと迷わないので助かる。<br />最近は確認のために実際にお店のほうに実際に赴いたりしているので<br />数が増えてきたらそれについての記事も書こうと思う。<br /><br /><br />
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東方三月精VFS 第11話『制御不能の偽龍 前編』の感想

月刊コンプエース2018年8月号掲載東方三月精VFS 第11話『制御不能の偽龍 前編』大変ご無沙汰しておりました。時が経つのは早いもので、もう二月からまともに更新してませんでした。5月までは例大祭に出すモノの準備をずっとしていたんですが、ブログの更新との両立はちょっと無理でした。例大祭が終わってからは燃え尽きたような、なんだかやる気の出ない日々が続いていたんですがいつまでもそういうわけにもいかないので、また... 月刊コンプエース2018年8月号掲載<br />東方三月精VFS 第11話『制御不能の偽龍 前編』<br /><br /><br />大変ご無沙汰しておりました。<br />時が経つのは早いもので、もう二月からまともに更新してませんでした。<br />5月までは例大祭に出すモノの準備をずっとしていたんですが、ブログの更新との両立はちょっと無理でした。<br />例大祭が終わってからは燃え尽きたような、なんだかやる気の出ない日々が続いていたんですが<br />いつまでもそういうわけにもいかないので、また少しずつ更新していけたらいいなと思います。よろしくお願いします。<br /><br />と前置きはここまでにして…。<br /><br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">そんなワケで本日発売の「コンプエース 2018年8月号」にて三月精第11話「制御不能の偽龍」が掲載です!<br>扉がカラーページで涼し気な感じになっております!<br>今回は前後編の前編でまだ不穏な展開になる前のお話です(笑<br>良かったら是非!<a href="https://t.co/M1TDRUS6U9">https://t.co/M1TDRUS6U9</a> <a href="https://t.co/vn7RdqDWul">pic.twitter.com/vn7RdqDWul</a></p>&mdash; 比良坂真琴@新三月精1巻発売中! (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/1011426715938144257?ref_src=twsrc%5Etfw">2018年6月26日</a></blockquote><br /><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">次回三月精は実に夏らしい涼し気なお話です。<br>三月精ではモブでしか登場した事がないキャラがメインとなります。<br>次が3巻のトップのお話なのでカラーもありますよ! <a href="https://t.co/TvEI8HcXVl">pic.twitter.com/TvEI8HcXVl</a></p>&mdash; 比良坂真琴@新三月精1巻発売中! (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/1006117835263770624?ref_src=twsrc%5Etfw">2018年6月11日</a></blockquote><br /><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br /><br />なんだか凄く思わせぶりだな~と思いながら発売前に色々候補を考えていたものの結局不正解。<br />青が基調の涼し気なカラー扉絵、カラーということはつまり単行本の最初の話。そこに描かれていたキャラはなんと…にとり。<br />確かに三月精ではこれまで宴会や縁日の隅っこに描かれていたものの、台詞有りで登場したことは一回もない(はず)。<br />同人誌の方でにとりが出ていたことがあったかはちょっと思い出せないけれど<br />比良坂先生の大きなにとりは結構新鮮に感じられる…気がする。<br />モブ河童はどうやらおかっぱとメガネは判別可能の模様。<br /><br /><br />前後編なのでやはり今回も短めの19ページ。<br />鳴門海峡のごとく渦を巻く玄武の沢を見下ろす河童たち。<br />玄武の沢の話は霊夢や魔理沙の耳にも既に届いており、なんでも今年の冬は雪が多かった影響で<br />川の水かさが増していて、夏になって氾濫の恐れがでてきたとのこと。<br />そのせいで玄武の沢にあった河童のアジトは水没してしまったが<br />霊夢は川に流されていたらこれが本当の河童の川流れだと冗談とも本気とも取れる言い方で笑う。<br />最近の茨歌仙では商売のコツをにとりから聞いていて、それなりに成功しているので円満な関係なのかと思ったら<br />結構初期の河童に対する風当たりの強さは変わっていないらしい。<br /><br />それを聞いていたサニー・ルナ・スターの三妖精たち。<br />無鉄砲な妖精らしく、大変なことになっているという玄武の沢を見に行こうと言い出す。<br />ルナが近づいたら危険だと霊夢たちが言っていたことを思い出すが<br />二人にそんなことは言っていなかったと押し切られる。やはり妖精である。<br /><br />ほどなくして玄武の沢に到着する三人。<br />崖の上から見下ろすと大荒れも大荒れで、特徴的な柱状節理の川辺は見る影もない。<br />いつもは谷底に河童のアジトが見えるはずなのに今は全く見えないというルナ。そういう設定だったのか。<br />すると! 河童が川を流れていくではないか!<br />あまり深刻そうには見えないが、とにかく河童が川を流れていく。何匹も何匹も。<br />それを見ていた三妖精たちは思わず「超ウケる!」とご機嫌。<br />ついこの間の茨歌仙でも小町が使っていたが、幻想郷で流行っているのだろうか? それともZUNさんのマイブーム?<br /><br />一方その頃、クラウンピースは暑さに耐えかねて三妖精の家を訪れる。<br />しかし三人が今頃玄武の沢。生憎留守だったので、家の前に座り込んでしまう。<br />「疲れちゃった、眠いよう」とは紺珠伝で倒した後の台詞だったかな…。<br />その場に置いた松明の火が木に燃え移って…といささか不穏な空気が漂う。<br /><br />そして再び玄武の沢。<br />三妖精はにとりと鉢合わせる。<br />サニーは川がこんな状態で河童は大丈夫なのかと尋ねるが、河童がこれしきの水で戸惑うことはないと一蹴。<br />逆にお前たちは「超ウケる!」と大笑いしてただろと指摘されてしまう。<br />しかしにとりはそれをあまり気にしていない様子で、さっきの川流れが一体何なのかを説明する。<br />今年は玄武の沢が荒れているため、いつもやっているバザーの代わりに<br />アクティビティとしてキャニオニングをテストしているという。<br />現実のキャニオニングとは複合的なアウトドアスポーツらしいのだが<br />ここにおいては単に生身で川を流れることを指しているらしい。<br />ラフティングにも言及されているが、文果真報であった針妙丸の急流下りなどが思い出される。<br />そうしている間にももう一人の河童が流れてくるが、渦に巻き込まれた挙げ句壁に激突して浮上してこない。<br />そこでにとりは妖精なら何が起きても問題ないはずと、ロープで縛ってテストに使おうと迫ってくるのだった。<br /><br /><br />というわけで前半のお話は以上。最近三月精も茨歌仙も地獄ネタが立て続けに来ていたので<br />いかにも新作の前フリのような感じの話が今回も来るのかなと思ったら、そうでなくて拍子抜けではあった。<br />偽龍というのでてっきり里の龍神の像とか、前から何度か出てきていた梅雨明けの虹のこととか<br />そういう話かと思っていたらおそらく川の流れのことを制御不能の偽龍と言っている?ような感じで後半はどうなるやら。<br />ピースの松明の炎が三妖精の家に燃え移りそうなのが一波乱あるんだろうなーと思う。<br />茨歌仙で博麗神社が燃えたら結界が弱まるという話をしていたこともあるけれど<br />さすがにそっちまでどうにかなるということは考えづらいかな。<br /><br /><br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">これから次次回三月精の打ち合わせに行ってきます!<br>今月掲載の三月精は前後編の前編で、来月に後編が掲載予定なので、またその次のお話になります!</p>&mdash; 比良坂真琴@新三月精1巻発売中! (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/1009735745353932802?ref_src=twsrc%5Etfw">2018年6月21日</a></blockquote><br /><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">今回頂いたお話は東方本編や三月精の今後の展開にかかわる重要なお話で、少し不穏な空気を漂わせています…。<br>このお話から3巻の最後に向けて4話ほどかけた長編のお話になります!</p>&mdash; 比良坂真琴@新三月精1巻発売中! (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/1009738595962253313?ref_src=twsrc%5Etfw">2018年6月21日</a></blockquote><br /><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">単行本に関しては今月掲載分から3巻に収録されるお話なので、2巻は1巻ほどお待たせしないでお届け出来るかと思います!</p>&mdash; 比良坂真琴@新三月精1巻発売中! (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/1009739690713346048?ref_src=twsrc%5Etfw">2018年6月21日</a></blockquote><br /><br />次回以降の展開も既に決まっているらしく、本編や今後の展開に関わる重要な話らしい。やはり地獄か?<br />今回の話から三巻目にあたる話で、この後四話かけた長編ということはそれでぴったり一冊に収まることに。<br />三巻というと三月精においては区切りの巻と言っても過言ではなく、もうすぐ終了なのではという予感も。<br />今までがそうだったからといって今回もそうなるとは限らないけれど。<br /><br /><br />そういえば先月号の酒コラムから店名が明記されなくなったらしい。<br />今回の乃木坂のペルー料理店、多分「ジャイタイ・ナスカ」っぽい。<br />検索しても他に出てこないので。<br /><br /><br />
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東方三月精VFS 第9話『大寒の灼熱炎祭り 後編』の感想

月刊コンプエース2018年4月号掲載東方三月精VFS 第9話『大寒の灼熱炎祭り 後編』前編の感想前後編の後編ということで今月も短め。前回は縁日の前日の準備の話だったが、今回は縁日の当日の博麗神社から。霊夢が蒸し暑さに目を覚ますと、焦げ臭い匂いがあたりに立ち込めていた。火事かと思って寝間着のまま飛び起きると、境内に大きな炎が燃え盛っている。雪を溶かすほどの勢いの強い炎が珍しいのと、縁日が重なって人が集まって... 月刊コンプエース2018年4月号掲載<br />東方三月精VFS 第9話『大寒の灼熱炎祭り 後編』<br /><br /><br /><a href="http://theylivewesleep.blog.fc2.com/blog-entry-110.html" target="_blank" title="前編の感想">前編の感想</a><br /><br /><br />前後編の後編ということで今月も短め。<br />前回は縁日の前日の準備の話だったが、今回は縁日の当日の博麗神社から。<br /><br />霊夢が蒸し暑さに目を覚ますと、焦げ臭い匂いがあたりに立ち込めていた。<br />火事かと思って寝間着のまま飛び起きると、境内に大きな炎が燃え盛っている。<br />雪を溶かすほどの勢いの強い炎が珍しいのと、縁日が重なって人が集まってくる。<br />普通の火力ではありえないほどに暑いことから霊夢はピースの仕業だと察し<br />魔理沙はサニーを捕まえて、これが『灼熱炎祭り』であることを吐かせる。<br />しかしサニーは冬よりも夏のほうが縁日が盛り上がると力説。<br />前日におでんの具材を仕込んでいた霊夢はなかなか引き下がれず<br />しまいには泣き出してしまう。かわいい。<br /><br />霊夢も結局は灼熱炎祭りの案を受け入れる。<br />真冬だが夏のような暑さの博麗神社にはどんどん人が集まってきた。<br />通称バカルテットの四人に紅魔組、冥界組にてゐに天子を筆頭に<br />橙藍マミゾウにとり幽香文はたて華扇アリス慧音妹紅早苗諏訪子お燐お空赤蛮奇などなど。<br />こういうイベントがあるときにおなじみのメンツはさることながら<br />小鈴が端っこの方描かれているのは、鈴奈庵の最終回の展開を受けて霊夢たちの仲間入りをしたからだろうか。<br /><br />チルノの恒例かき氷屋台も暑さのおかげで真冬でも売れている様子。お客は華扇。<br />縁日の大賑わいに霊夢の泣き顔も一変満面の笑みに。かわいい。<br />でもいくら暑いからといって、冷やしたおでんの屋台が繁盛するような気はしないが…。<br /><br />人で賑わう博麗神社に、前回のサニーたちとの約束通りラルバが寒がりながらやってくる。<br />本当にイベントをやっていたと驚くラルバと、燃え盛る炎を見て喜ぶピースが遭遇。<br />冬の寒さが苦手な者同士気があったようで話が盛り上がる。<br />ラルバは神社に燃え盛っている炎を見ていると不思議な気分になってくるというが<br />それもそのはず、ピースの持つ見ると気が狂う松明による炎であった。<br />よく見るとコマの端で、さっきまでかき氷の屋台にいた華扇が今度は鈴瑚の団子屋台にいる。<br /><br />人が集まったので、もっと火力を上げて地獄絵図にしようというピースだったが<br />ラルバは周囲を見て、中には強力な妖怪も混じっているので地獄を見るのは自分のほうだとピースに注意喚起。<br />ピースはしぶしぶ引き下がる。<br />コマの端では華扇が今度は霊夢たちの冷やしおでんの屋台に。もしかして全部の屋台を総ナメするつもり…?<br />萃香・小町・針妙丸のトリオもあって三月精ではおなじみの組み合わせ。<br />今回は幽香もいるので確かに喧嘩を売るのは得策ではない。<br /><br />今度はラルバがピースの松明を横取りする。一度隠岐奈と二童子によって暴走させられていたラルバは<br />この炎がただの狂気の塊ではなく、生命力が暴走した炎だと見破った。<br />そして松明を振りかざすと辺りの植生が変化し、博麗神社がまるで南国のようなヤシの木生い茂る景色に。<br />境内の炎は消え、松明の炎も消えてしまったが、ラルバ曰く時間が経てばまた灯るらしいが…。<br />その現象によってピースはラルバにさらに興味を持つのだった。<br /><br />四季異変から”半年”が経ち、ラルバはそのときの生命力の暴走を自分のものにしつつあるらしい。<br />そしてピースの松明は地獄に堕ちたものの生命力を集めたものであるという。<br />この二人の出会いは今後幻想郷にどういった影響をもたらすのか…というところで終わり。<br /><br />というわけで前後合わせてラルバ回だったが<br />ラルバは隠岐奈が言ったように本当に常世神…? と思わせるような底知れなさが印象的だった。<br />四季異変での経験のおかげで暴走する力を制御しつつあるということで<br />隠岐奈は敵対する相手に利する行為をしてしまったのかもしれないというのは皮肉な話だ。<br />直接的な絡みはまだないが、今後のラルバと隠岐奈の絡みはさらに期待できそう。<br /><br />それとは別に、霊夢の喜怒哀楽の描写がなんとなく茨歌仙を彷彿とさせ<br />比良坂先生の作画ではちょっと新鮮でかわいい感じだったので良かった。<br /><br />次回は単行本2巻の最後の話ということで、あの方(ヘカーティア?)が登場してビックリなお話らしいので楽しみである。<br />酒コラムも来月でちょうど100回。何かある…というわけではないと思うけど。<br /><br /><br />
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東方三月精VFS 第9話『大寒の灼熱炎祭り 前編』の感想

月刊コンプエース2018年3月号掲載東方三月精VFS 第9話『大寒の灼熱炎祭り 前編』単行本作業、冬コミ原稿、次回連載用原稿と立て続けの作業で今年も年越し原稿な感じだったのですが、次回掲載回がちょっと長めだったので前後編に変更して頂きました。次回は前半18P、後半20Pの予定となります!— 比良坂真琴 (@hirasaka8) 2017年12月27日また来年から通常の連載自体をひと月前にずらして頂く予定なので、1、2、3月は... 月刊コンプエース2018年3月号掲載<br />東方三月精VFS 第9話『大寒の灼熱炎祭り 前編』<br /><br /><br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">単行本作業、冬コミ原稿、次回連載用原稿と立て続けの作業で今年も年越し原稿な感じだったのですが、次回掲載回がちょっと長めだったので前後編に変更して頂きました。<br>次回は前半18P、後半20Pの予定となります!</p>&mdash; 比良坂真琴 (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/945954817918119936?ref_src=twsrc%5Etfw">2017年12月27日</a></blockquote><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">また来年から通常の連載自体をひと月前にずらして頂く予定なので、1、2、3月は3か月連続掲載となる予定です!</p>&mdash; 比良坂真琴 (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/945955875604201472?ref_src=twsrc%5Etfw">2017年12月27日</a></blockquote><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br /><br />事前に告知されていた通り今回は前後編。<br />普段は一話あたり30ページ前後だったのが、鈴奈庵と同じくらいのページ数に。<br />その代わり来月も掲載されることになり、季節連載である1・4・7・10月の連載がひと月前倒しになり3・6・9・12月に変更に。<br />その両方が重なって三月までは毎月三月精が読めるそうなのでこれは嬉しい。<br /><br />本編は雪の降る魔法の森から。<br />話のタイトルに『大寒』とあるので時期的には一月二十日前後だと思われる。<br />森の食材を集めにかつての住処である魔法の森にやってきた三妖精だったが<br />過酷な雪の環境下では食べ物を探すこともおぼつかない様子。<br />しかしそんな環境下だからこそ究極の美味があると言ってやまないサニー。<br /><br />そうこうしているとスターがレーダー能力で生命反応をキャッチ。<br />指をさす方へ向かうと謎の大穴を発見する。<br />サニーはその大穴に究極の美味を予感して突入を指示し<br />ルナチャイルドの熊に違いないという常識的な進言をはねのけて穴に入っていってしまう。<br />さすがに死んでも一回休みで済む妖精だけあって無鉄砲極まりない。<br /><br />何故かルナを先頭に進み、穴を抜けるとそこは熊の棲家…ではなく<br />向日葵の花や雑貨やスーパーキノコなどが並ぶ誰かの生活空間であった。<br />冬にも関わらず不思議と暖かいそこに住んでいたのはエタニティラルバ。<br />葉っぱに包まりながら眠る姿はまるで蝶の蛹そのもの。<br /><br />目覚めたラルバはサニーたちとお茶を飲む。<br />人並みの生活をしているのは三妖精ぐらいなのかと思っていたがラルバも似たような生活レベルに見える。<br />私達蝶の妖精は冬に活動せず、ゴロゴロして春を待つというラルバ。蝶の妖精は他にもいるらしい…?<br />冬は何もやることがないので地面の下に自分だけの夏を作って過ごしているという。<br />山ほどある向日葵が関係している? 夏に関係するものを蓄えておけば気候を再現できるとか?<br />ピースは神社の下で火を燃やして暖を取っていたけれども、そういうことができる妖精もいということだろうか?<br /><br />しかしラルバと違って冬でも元気いっぱいのサニーたちは、寒いのが苦手なら一緒にどうかと神社に誘う。<br />ラルバは幻想郷の中でも風が強くて寒いから行きたくなさそうだったが<br />明日はなんと神社で『大寒の灼熱炎祭り』があるという。大層な名前だが、実際はただの縁日で<br />妖精たちが勝手に手を加えてこっそり祭りを改変しようという企みらしい。<br />境内のあちこちで火を焚いて真夏のような暑さを楽しもうというが<br />明らかに火事かボヤが起きそうな予感のするイメージ図である…。<br />サニーたちがわざわざ魔法の森にやってきたのは、そのときに焼く食べ物を採りに来たからだった。<br />蝶は幼虫ならまだしも成虫はちょっと…とラルバに噛み付くスター。<br />普段から虫を食べているようなスターの発言だが、ZUNさんの地元長野では<br />虫食はわりとポピュラーだそうなので冗談に聞こえない。<br />そんなわけで灼熱炎祭りを一緒にやることになった4人。<br /><br /><br />ところ変わって博麗神社。<br />くしゃみをする霊夢は、去年の異変の影響が残っているのかあまりにも寒くて明日の縁日に人が来るのか心配していた。<br />多分博麗ランドよりは人が来ると思うが…。縁側で佇む魔理沙の横で、霊夢はひたすら大根をかつら向きにしていた。<br />色んな屋台を見て回った結果、冬に一番売れるおでんの屋台を自分でやって儲けようという算段のようだ。<br />賽銭箱の上に座るピースは、明日の灼熱炎祭りを地獄の消せない炎で埋め尽くすのを楽しみにしていた。<br /><br /><br />というわけで前編だけだと鈴奈庵と同じであんまり書くことが無い感じになってしまった。<br />引きらしい引きは博麗神社が火事になってしまうのか否かという部分ぐらい。<br /><br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">次次回は2巻の最後の話になるのでちょっと特別感のあるお話になっています!またあの方が登場してビックリなお話になっていますよ!</p>&mdash; 比良坂真琴 (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/955745133600817152?ref_src=twsrc%5Etfw">2018年1月23日</a></blockquote><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br /><br />多分あの方とはヘカーティアのことだと思う(単行本のあとがきでも地獄関係の話になるかも?みたいな感じだったので)ので<br />次回よりもその先の話の方に期待が行ってしまった。<br /><br /><br />単行本は限定版を購入。<br />この先三妖精の立体化があるかどうかわからないので、お布施のつもりのような感じ。4200円は結構お高い。<br />羽の扱いが結構デリケートでつけるのにわりと難儀した。<br /><br /><a href="https://blog-imgs-118.fc2.com/t/h/e/theylivewesleep/DUh7u07VoAUKycn.jpg" target="_blank"><img src="https://blog-imgs-118.fc2.com/t/h/e/theylivewesleep/DUh7u07VoAUKycns.jpg" alt="三月精フィギュア" border="0" width="400" height="267" /></a><br /><br /><br />
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東方茨歌仙 43話『博麗神社は富を寄せ付けない』の感想

Febri vol.46掲載東方茨歌仙 43話『博麗神社は富を寄せ付けない』お待たせしました、東方茨歌仙43話掲載のFebri vol.46本日発売です!初詣を巡る博麗神社と守矢神社のバトル(?)…ドヤ顔とギャグ顔を沢山描いたな…と思います!!どうぞよろしくお願いします! https://t.co/bd45zNBIYG— あずまあや◆3日目ミ06a (@a_to_z) 2017年12月26日前回からおよそ二ヶ月半が空き、なんだか久しぶりな感じのする茨歌仙。今回は架空索... Febri vol.46掲載<br />東方茨歌仙 43話『博麗神社は富を寄せ付けない』<br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">お待たせしました、東方茨歌仙43話掲載のFebri vol.46本日発売です!初詣を巡る博麗神社と守矢神社のバトル(?)…ドヤ顔とギャグ顔を沢山描いたな…と思います!!どうぞよろしくお願いします! <a href="https://t.co/bd45zNBIYG">https://t.co/bd45zNBIYG</a></p>&mdash; あずまあや◆3日目ミ06a (@a_to_z) <a href="https://twitter.com/a_to_z/status/945632141710311424?ref_src=twsrc%5Etfw">2017年12月26日</a></blockquote><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br />前回からおよそ二ヶ月半が空き、なんだか久しぶりな感じのする茨歌仙。<br />今回は架空索道が出来て初めての正月を迎え、それによって起こる博麗神社の悲劇と喜劇の話となった。<br /><br /><br />本編。<br />年末年始を控え、青ざめる霊夢。<br />架空索道が完成したことによって、初詣の参拝客を守矢神社に取られてしまうかもしれないという危機に晒されていた。<br />霊夢はいかにもなレタリング文字の入った守矢神社の二年参りと初日の出ツアーのビラを華扇に見せる。<br />華扇はただでさえ危険な冬の夜にわざわざ博麗神社に来る人間はいないと言うものの<br />深夜にむき出しのロープウェイに乗って守矢神社に行くのも相当危険&寒い気がするが…。<br />霊夢はつるはしを担ぎ出し索道に破壊工作をしようとするが華扇に止めらてしまう。<br /><br />対守矢神社の対策会議が開かれる。<br />魔理沙が屋台を充実させればいいと提案するが、屋台は河童や妖精達への外注なので<br />利益のために客が多い方にしか店を出さないかもしれないという。<br />河童はともかく、妖精の屋台の始まりは元々命蓮寺の縁日に対抗したものだったのに<br />いつの間にか河童に影響されてかショバ代を取るようになっていたとは薄情な話だ。<br /><br />二人でやいのやいのとやっていると、そこに早苗がやってくる。<br />早苗がリボンのついたマフラーをしているが、20話の酉の市のときの霊夢のマフラーに近い形をしている。お揃いか?<br />早苗はイベントの反響をしれっと自慢しつつ、人手が足りないので協力してほしいと霊夢にお願いしてくる。<br />このときの早苗の仕草が最高にあざとい。<br />その発言にはさすがの霊夢もキレたらしく、早苗が帰った後灯籠を蹴り飛ばそうとするものの自分の足を痛めるばかり。<br />首を突っ込むつもりのなかった華扇も早苗の挑発的な態度を見て気が変わったようで、霊夢に協力することに。<br />華扇には天狗や河童と組んでいる守矢神社をこれ以上調子づかせてはいけないという目論見もあるようだった。<br />すごく妖怪の賢者っぽい!<br /><br />こうして霊夢・魔理沙・華扇は守矢神社打倒のために手を組む。<br />昼夜を問わず作戦会議が続き、その結果普段は思いつかないようなアイデアが飛び出し、やがて勝利を確信するようなった。<br />その間早苗がときどき様子を見に来ていたが、やがて意に介することはなくなっていたようだった。<br /><br />正月当日。<br />三人のアイデアとは、観覧車と動物のアトラクション、屋根の上に登る索道という、元日限りの博麗ランド構想であった。<br />よく三人でこんなの作ったなという感じだが、建設が得意な鬼がいる…おおっと。<br />もしかしたら三月精でやっていた、天香香背男命を討伐する儀式もせずにこんなものを作っていたのかと思うと…。<br />しかしその努力も虚しく、神社には閑古鳥が鳴くばかり。<br />まばらに参拝客は来ていたものの、博麗ランド自体は全く繁盛していなかった。<br />近所の人はみんな守矢へ行ってしまっただろうに、博麗神社に来てくれるだけでもありがたいものだが<br />それで博麗ランドなどをやっていた日には相当気まずいに違いない。<br />それにしても観覧車や索道の動力は一体何だろう? 架空索道のように水力とはいかないはずだし。<br /><br />そうして敗北を確信した霊夢たちが項垂れる一方、守矢神社は大繁盛。<br />メガホンを手に持つ早苗の元にはあうんがいた。お守りを全て完売させる有能ぶりだったが<br />霊夢たちが博麗ランドの準備で忙しそうだったので山の上の神社を手伝っているらしい。<br />早苗は博麗神社のアトラクションの噂を聞いて、正月からそんなものを求めているのは誰もいないのに、と独りごちた。<br />このときの早苗の格好がなんと普通の巫女装束。<br />普段の風祝服だと思われていたアレは布教活動や戦闘用の服だった可能性が?<br /><br />夜になってアトラクションを解体する三人は、冷静な判断ができなくなっていたと反省会。<br />華扇もどうかしていたという様子で、とても妖怪の賢者の可能性のあるキャラとは思えない。<br />そこに守矢神社へ行っていたあうんが帰ってくる。実はあうんは華扇が送り込んだスパイだった。さすが動物使い(?)。<br />博麗ランド計画が成功した暁には、守矢が対策をしてくるはずだったので、そのためのスパイだったと華扇は言うが<br />結果的にそれは無意味になり、むしろ守矢神社を最後まで手伝うことになったという。<br /><br />しかしそれでもあうんは情報収集しており、守矢のお守りを売ったときの帳簿をそのまま持ってきていた。油断も隙もない。<br />観察するのが好きらしく、その帳簿を参考に売れる商品や客層、時間帯の売れ行きなどがわかるとあうんは言う。<br />しかしお守りの売れ行きが良かったのは実際、あうんの可愛さが影響しているような気がしなくもない。今回はそれくらい可愛い。<br />完売の文字が乱れ飛ぶ帳簿を見て涙を流す霊夢。<br /><br />しかしそのあうんの姿勢に感激した華扇たちは、商売のための地道な努力を思い出し営業活動を始め<br />博麗神社までの道を除雪したり、命蓮寺に出張営業やパフォーマンスをして<br />その成果によって参拝客が少しづつ戻ってきたのだった。<br /><br />参拝客のいる境内を眺める霊夢とあうんの二人。<br />頑張ったわりには成果が少ないと感じている霊夢に、こういう地道な活動が成功の近道だと諭すあうん。<br />そこに早苗がやってきて、少し雰囲気が変わり神社らしくなったと言う。<br />早苗に褒められた霊夢は顔を真っ赤にして照れて舞い上がる。<br />早苗はそれでこそライバルだと霊夢の評価を改めるのだった。<br />心綺楼の話のときに華扇に応援されたときも顔を赤くしていたが、霊夢ってこういうのに弱いのか。<br /><br />しかし霊夢は生来の努力嫌いと、早苗に褒められたことに満足したらしく、努力するのを止めてしまう。<br />霊夢は参拝客が離れてしまっても、努力を続けるくらいなら貧しさを取ると思われる。<br />博麗神社は儲かることを拒絶しているかのように見えた…。というナレーションで締め。<br /><br /><br /><br />あうんちゃんは前回に引き続き登場し、準レギュラーのような感じに。<br />設定txtにも守矢神社にも行っているようなことが書いてあったので展開は非常に自然。<br />今回はさすがにかりゆしでは寒いのか、中華っぽい服で登場した。というか冬服華扇ちゃんとかなり被ってる。<br />わりと策士というか、観察したものを把握する能力というか習性が描写された。<br />可愛いのでどこに行ってもマスコット的な扱いを受けられて得なキャラだと思う。<br />摩多羅との間接的なつながりで華扇があうんを使役した…というのは深読みしすぎか。<br /><br />博麗神社が儲かることを拒絶している、などと唐突に出てきたり<br />華扇によってこの神社に関わるとお金に対する才気が絶望的になる気がする、などと言われたり<br />ついに博麗神社の祭神について言及される、その前触れなのかと思ってしまう。<br />天空璋以後の新シリーズはそういう話になっていくのだろうか。<br />今回の話だけを見るとケセランパサラン回のような単独の話のようにも見えるので、正直なんとも言えない。<br />まあ単純に貧乏神とか、魅魔様だということはないと思うけど。<br /><br />時期的に憑依華と関係のある話になるかと思われたが、それも多分なさそうだ。<br /><br /><br />
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東方三月精VFS 第8話『背中に扉がある者達』の感想

月刊コンプエース2017年12月号掲載東方三月精VFS 第8話『背中に扉がある者達』本日発売のコンプエース12月号にて三月精第8話が掲載です!今回は天空璋の後日談的なお話になっています。色んな妖精さんが登場しますので良かったら是非!— 比良坂真琴 (@hirasaka8) 2017年10月25日事前に告知されていた通り、天空璋の後日談。三月精なので多分ラルバあたりと絡む話になるんだろうなーと思っていたが概ねその通りになった。... <br />月刊コンプエース2017年12月号掲載<br />東方三月精VFS 第8話『背中に扉がある者達』<br /><br /><br /><br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">本日発売のコンプエース12月号にて三月精第8話が掲載です!<br>今回は天空璋の後日談的なお話になっています。<br>色んな妖精さんが登場しますので良かったら是非!</p>&mdash; 比良坂真琴 (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/923213237646065664?ref_src=twsrc%5Etfw">2017年10月25日</a></blockquote><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br />事前に告知されていた通り、天空璋の後日談。<br />三月精なので多分ラルバあたりと絡む話になるんだろうなーと思っていたが概ねその通りになった。<br /><br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">次回の三月精はいつもと大分違うお話というか、実は新三月精が始まって以来初めてあの妖精が登場しません。<br>既に禁断症状で手が震えそうですが、初登場のキャラとの興味深い展開があるので今後が楽しみなお話ですよ!</p>&mdash; 比良坂真琴 (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/911478369736302592?ref_src=twsrc%5Etfw">2017年9月23日</a></blockquote><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br />今回はなんと新三月精のレギュラーかと思われていたクラウンピースが出てこない。<br />VFSはクラウンピースの物語でもあると当初の展開から思っていたので<br />毎回当たり前のように出てくるものだと思い込んでいたがそうではなかったらしい。<br />しかし比良坂先生の禁断症状は、秋季例大祭にてクラウンピースのタペストリーを出すことで発散されたようだ。<br /><br /><br /><br />今回のお話は桜舞い散る博麗神社から。<br />既に葉桜?になっているようで、四季異変も終わりに近づいているのかもしれない。<br />サニーが暦上は夏、と言っているので茨歌仙42話よりは前の話ということでいいようだ。<br />スターが一人だけテンション高いのは、バックダンサーズの影響で妖精が暴走している結果なんだろうけど<br />他の二人よりさらに高いくらいなのは、隠岐奈のシンボルでもある星(北斗七星)が関係しているからだろうか?<br />白月精の上海アリス通信ではスターは北極星を目指しているとかなんとか書いてあったような気がしたが…。<br />前回短冊の願いによって雲すらどけてしまったスターが、三人の中でも特に影響を受けているのは間違いないようなのだが<br />理由まではいまいちはっきりしていない。<br /><br /><i>27日追記 後ろ戸がスターの背中にあったからという説を見た。どうしてそんな単純なことに気が付かなかったのか。<br />背中に扉のあるものたちとは、スターのことも含まれていたのかも。</i><br /><br /><br />スターそっちのけで、自分たちの領分である自然を荒らされるのは我慢ならないと、夏を取り戻すために活動を始める二人。<br />当然のごとくルナチャイルドに水をぶっかける比良坂先生。毎度のことである。<br />そんな三人のもとに日焼けしたチルノがやってくる。<br />ボディービルのサイドチェストのポーズを取り、チルノは己の力を誇示。四季異変の影響はまだ強いらしい。<br />チルノから幻想郷に真夏の場所があると聞いた三人は、チルノと共にその場所である太陽の畑へと向かう。<br />真夏にテンションの上がった四人は、遊ばなきゃ損とばかりに太陽の畑で遊びまくる。<br />もしかしたら幽香が出てくるかと思ったが出てこなかった。後ろ戸の影響で暴走した幽香とか面白そうだったのに。<br />ふたたびルナチャイルドに水をぶっかける比良坂先生は本当に度し難い。<br /><br />そして虫を捕まえる勝負をすることにした四人。<br />各自がそれぞれレアな虫を持ち寄っていると、チルノは切り札としてアゲハチョウの妖精エタニティラルバを呼んでくる。<br />結局勝負は有耶無耶になり、ラルバを加えて一緒に遊ぶことになった。<br />夜になり花火をして遊んでいるサニーたち。太陽の畑に棲んでいるラルバは<br />人口密集地帯であるそこよりも他の過ごしやすい場所を探すためサニーたちに話を聞く。<br />チルノの住んでいる霧の湖はどうかと提案すると、ラルバはあんな死の湖は嫌だと難色を示す。<br />霧の湖を好んでいるのは陽の光を遮るので暑さに弱いチルノぐらいだそうだ。…大妖精は?<br />サニーは暑さが苦手のはずのチルノが、どうしてこんなに夏を満喫しているのかが気になると<br />そのことについてラルバが隠岐奈たちと戦ったときのことを話し始めた。<br />隠岐奈には常世神かもしれないと言われたラルバだが<br />どうやら隠岐奈のことを知っていてチルノをけしかけたわけではないらしい。<br />別にラルバ常世神とは関係ないのか、それともただ神の力を失って隠岐奈のことも覚えていないのか。<br />個人的にはそれほど裏があるようにも見えないが…。<br />ラルバの話の中には、チルノがラルバの背中を触り消えてしまったという、天空璋EXの話も。<br />しかし話をしている間にチルノはこつ然と姿を消してしまう。しかしもう既に暗いので探すのを諦める四人。<br /><br />翌朝まだ眠っているサニーをルナが蹴り起こす。霊夢の癖が移ったのか?<br />ひまわり妖精たちに聞いてもチルノの行方はわからず、他の場所に探しにいくことに。<br />ラルバは太陽の畑に残りサニーたちの背中を見送るが、サニーたちの楽しそうな姿を見て<br />神社に遊びに行ってみようかなと考える。背中に扉があったときのほうが、力が漲ってワクワクしたのになと思いながら。<br />今後ラルバが神社を訪れるフラグか。<br /><br />幻想郷のあちこちでチルノを探す傍ら、三妖精は各地で四季の乱れを確認し幻想郷の自然がおかしくなっていたことに気付く。<br />そして雪の降る場所(多分魔法の森)で雪に埋もれる何者かを発見。昨晩どこかに消えたチルノだった。<br />水をぶっかけて起こすスターがなかなかヒドイ。<br />目覚めたチルノは日焼け姿から元の白い肌に戻っていた。暑さに強くなっていたはずのチルノが<br />冷たいものを探してさまよっていたらしいが、それは四季異変の影響が薄れてきていたかららしい。<br />天空璋から続いていた”だぜ”口調ではなくなっていて、それも日焼けの影響だったようだ。<br />こうして四季異変は終わりを告げた。<br /><br /><br />今回個人的に特に注目すべきところというと、霧の湖が死の湖(生き物がいない?)と言及されたことだが<br />これは今回が初めてというわけではない。2013年の輝針城にて、MUSIC ROOMのミストレイクのコメントで<br />魚は棲んでなさそうみたいなことを言われていたが、このときはあまり話題にはならなかったと思う。<br /><br /><a href="https://blog-imgs-116.fc2.com/t/h/e/theylivewesleep/SnapCrab__2017-10-26_21-43-17_No-00.png" target="_blank"><img src="https://blog-imgs-116.fc2.com/t/h/e/theylivewesleep/SnapCrab__2017-10-26_21-43-17_No-00s.png" alt="三月精08" border="0" width="400" height="119" /></a><br /><br />求聞史紀などでは釣り人や妖怪、妖精が霧の湖にやってきていたようだし<br />うどんげっしょーにおいても霧の湖で魚釣りをするエピソードがあったため、誰も本気にしなかったのだろう。<br /><br /><i>27日追記 輝針城の咲夜自機での会話で、「死の湖に妖精以外の生き物がいたなんて」という台詞が出てきていた。<br />本気にしてなかったのは自分だけでしたね…ゴメンナサイ。</i><br /><br />このときの謎の怪物魚が、実はわかさぎ姫であったとするのも面白いが。<br />そして2015年末の『Play,DouinMeeting:02』にて、再び霧の湖について言及されることになる。<br /><br />そのときの記事。霧の湖については真ん中あたり。<br /><a href="http://theylivewesleep.blog.fc2.com/blog-entry-53.html" target="_blank" title="http://theylivewesleep.blog.fc2.com/blog-entry-53.html">http://theylivewesleep.blog.fc2.com/blog-entry-53.html</a><br /><br />このときは生き物が棲んでいないと断言されたため、それなりに話題になった。<br />しかし酔っぱらいの戯言だからということでこの時は片付けられたり、各々解釈が別れたように思う。<br />それが今回ようやく霧の湖には生き物がいないらしき設定について、作品中で語られることになった。<br />つまり酔っぱらいの戯言ではなかったのである。(まあ今回も死の湖というだけで生き物がいない、と明言されたわけじゃないけど)<br />しかしそうなると酔っぱらいの戯言で済まされていたPlay,DoujinMeetingでのこの後の発言も<br />もしや本当なのではないかという話になってくる。<br />霧の湖にはわかさぎ姫が住んでいるはずである。そして霧の湖には生き物がいないということはつまり…?<br />(スターの能力は妖怪も生物だと認識するので、妖怪だから生き物じゃないというのは当てはまらない)<br /><br />まあ少なくとも求聞史紀の頃は、霧の湖にもまだ生き物がいた設定だったように思える。<br />当初から生き物がいない設定だったかどうかはともかくとして、今はいない設定が正しいのだろう。<br /><br /><br /><br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">見本誌を頂いたんですが、あとがきが修正されておらず紺珠伝になってました…。<br>修正のお願いをしてあったのですがすみません…。<br>あと集合絵の台詞はが「判(はん)らかった」ではなく「判(わか)らなかった」ですね…。</p>&mdash; 比良坂真琴 (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/923215366083330048?ref_src=twsrc%5Etfw">2017年10月25日</a></blockquote><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br />雑誌の巻末コメントについて。<br />まあ紺珠伝の後ではあるので後日談で間違いはないけど、表記そのものは間違いだったらしい。<br />確かに一番最初見たときは結構ビックリした。<br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">これから次々回三月精の打ち合わせです!今月お休みのあのキャラもしっかり出ますよ!</p>&mdash; 比良坂真琴 (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/921320009200107520?ref_src=twsrc%5Etfw">2017年10月20日</a></blockquote><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br />次回はちゃんとクラウンピースは出る模様。比良坂先生も一安心。<br />読者コーナーにはクレイジーバックダンサーズと赤蛮奇のイラストがあった。<br /><br /><br />
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東方茨歌仙 第42話『四季を取り戻せ』の感想

Febri vol.44掲載東方茨歌仙 第42話『四季を取り戻せ』本日Febri vol.44発売日です、東方茨歌仙42話掲載されています!前日譚が2回に渡りありました天空璋の後日譚です…!盛りだくさんですので見ていただけたら嬉しいです!どうぞよろしくお願いします!— あずまあや◆秋例大祭あ07ab (@a_to_z) 2017年10月13日東方原作に登場したキャラが漫画の方にすぐ登場する、というのは最近のパターンになっているが早速隠岐奈が登場し... Febri vol.44掲載<br />東方茨歌仙 第42話『四季を取り戻せ』<br /><br /><br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">本日Febri vol.44発売日です、東方茨歌仙42話掲載されています!前日譚が2回に渡りありました天空璋の後日譚です…!盛りだくさんですので見ていただけたら嬉しいです!どうぞよろしくお願いします!</p>&mdash; あずまあや◆秋例大祭あ07ab (@a_to_z) <a href="https://twitter.com/a_to_z/status/918755836872163328?ref_src=twsrc%5Etfw">2017年10月13日</a></blockquote><script async src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br /><br />東方原作に登場したキャラが漫画の方にすぐ登場する、というのは最近のパターンになっているが<br />早速隠岐奈が登場したり、華扇との関係に言及したり、従来よりもかなり突っ込んだ<br />天空璋EXの直接の続きとなるネタバラシ回となった。<br />この話が収録された単行本はかなり先の話になると思うので、できるだけ自分で読んでおいたほうが懸命だと個人的には思う。<br /><br /><br />扉ページは大きく高麗野あうんちゃん。個人的に天空璋の当たりキャラ。駄犬かわいい。<br />ぽっと出のキャラなのに、天空璋ではまるでずっと前から霊夢のことを知っていたかのような雰囲気を醸し出しているあうん。<br />それは一体何故なのかというのを軸にしつつ、異変の首謀者が誰なのか知っている素振りを見せた<br />華扇と四季異変の取材を続けている文との丁々発止のやりとり。<br />そして博麗神社の宴会を訪れ、自らの力を霊夢たちにアピールする摩多羅隠岐奈。今回の話は概ねこの3つだった。<br /><br /><br /><br />まず最初にあうんの話。<br />もはや当たり前のように博麗神社にいるあうん。<br />華扇にも非常に馴れ馴れしく、ずっと前から霊夢たちを見てきたという。<br /><br />他の場所と違い、異変の最中も標準的な季節のままだった命蓮寺を訪れていた魔理沙の元にもあうんが現れる。<br />魔理沙は成美の背中に扉があったことから、他のお地蔵さんの背中を調べては扉の有無を確認しているようだ。<br />神社の季節が狂っていないのは、寺は陰気だったりお墓があって死の匂いが強いため、力のある妖精が少ないからとあうんは言う。<br /><br />その後神社を訪れる隠岐奈を出迎えるあうんの満面の笑みがとてもいい。<br />隠岐奈を裏庭に案内するのだが、宴会やってたのは表じゃなかったんだ…? まあ非常に細かいことだけど。<br /><br />霊夢と隠岐奈の話に混じってきたあうん。<br />霊夢にとってあうんは四季異変で突如現れただけで、その前のことは知らないと言う。<br />それもそのはず、隠岐奈曰くあうんは背中の扉の魔力で石像に宿っていた神霊が具現化した妖獣であるという。<br />つまり四季異変の前はただの石像だったらしい。成美と結構親しい存在?<br />神社や寺の石像の中からずっと見てきたので、霊夢のことも知っていた。<br />移動先に寺も含まれているのは、石像であれば狛犬でなくても構わないのだろうかと思ったが<br />寺にも一応狛犬が存在しているケースがあるのでまだ一概には言えない。<br /><br />博麗神社や守矢神社、命蓮寺にあうんが移動しているのは物理的に移動しているのではなく<br />神霊として各場所に存在しているから? ということでいいのだろうか? 不明な点はまだ多い。<br />そして隠岐奈の胸に抱き寄せられるあうん。どっちも羨ましい。<br /><br /><br /><br />次に華扇と文。<br />九天の滝(多分)に佇む華扇の元に現れる文。<br /><br />四季異変について調査しているという文は、この異変は一部を除いて記事に書くことができなかったと言う。<br />それは記者は自分たちに不利になるものは報道しないという新聞記者の慣例であり、天狗にとって不利な情報が含まれているためであった。<br /><br />それについて気になるという華扇に、文はあえて四季異変の顛末について話し始める。<br />二童子と隠岐奈については、華扇は知らないといったら嘘だと思うだろうと、あえて言葉を濁す。それを見て文はニヤニヤ。<br /><br />隠岐奈や背中の扉のことについて、混乱を引き起こしかねないため記事にすることは断念したと述べたとき<br />華扇は文が嘘を付いていることが判ると断言する。実際は天狗のような幻想郷を支配したがっている暴走した妖怪への警告だったのではないか、と華扇は言う。<br />それは出鱈目だと否定する文だったが、華扇にとって隠岐奈は古い知り合いだから何を考えているかは判る、そう告げたのだった。<br /><br />そのときの文の顔といったら筆舌に尽くしがたい良い顔だった。<br />文は華扇の正体(幻想郷を造った妖怪の賢者の一人)であることに気が付いている?<br />そもそも最初に華扇には四季異変の顛末を聞く必要があると言った時点で薄々感づいてはいたのだろう。<br />そして隠岐奈が知り合いであるということが分かったので、確信に至ったのだと。そういう感じだと思う。<br /><br /><br />最後に博麗神社を訪れた隠岐奈。<br />霊夢EXで博麗神社で花見酒でもしていこうかなと言っていた通り本当にやってきた。<br />口調や佇まいから威厳が感じられるが、天空璋EXで撃破したときのぶっ壊れたイメージとはかなり違う。あれは一体…。<br /><br />隠岐奈はあうんが「あなたが噂の」と自分が噂になっていることを知ると満足そうに微笑む。<br />魔理沙EXやomakeで、四季異変は今の幻想郷と他の賢者への凄いぞアピールの目的があったと明かされているので、それが順調にいっているからだろう。<br />ここの隠岐奈はかなり背が高く、あうんとはかなりの身長差がある。そして唇が艶っぽくてセクシー。<br />ツイッターであずま先生がリテイクを受けたというのは、おそらく隠岐奈のことだと思う。<br />今でも二次では大きいか小さいかで解釈が別れている。やはり妖怪の賢者の一人ということもあって、大きい方がやはり威厳が出るから大きくなった…のだろうか。<br /><br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">(ひとり言なんですがちなみにあのキャラは作画前の設定画からリテイクを受けて大きく直しています…主に見た目の年齢を…という事だけ…)</p>&mdash; あずまあや◆秋例大祭あ07ab (@a_to_z) <a href="https://twitter.com/a_to_z/status/918780280789385216?ref_src=twsrc%5Etfw">2017年10月13日</a></blockquote><script async src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br /><br />隠岐奈が自分から出てきたことに驚いた魔理沙だったが、自分のことが今の世代に知れ渡ったから問題ないということらしい。<br />四季異変の顛末を把握している者はいないと魔理沙が言うと、ミステリアスな部分を残してこその神秘だと隠岐奈はいう。<br />その後隠岐奈と翁をかけたネタにツッコミを入れたりなどしていたが、EXを見たあととなってはこちらの方が馴染みがある。<br /><br />隠岐奈の自分凄いぞアピールに感心するあうんに、やろうと思えば幻想郷を造り直すことだってできるという隠岐奈。<br />そんなことをすれば全力で止めると霊夢がいうと、今は止めておくと素直に引き下がる。<br />しかしあうんが背中の扉の力で具現化したように、簡単に新しい妖怪を生み出すことも出来るらしい。だから幻想郷を造り直すことも簡単だと。<br /><br />そうして四季異変は終わりを告げ、博麗神社が解決したという話が広まりしばらくは信仰が高まっていくことになるが<br />霊夢は新たな存在が現れたことで先が思いやられるのだった。というお話。<br /><br /><br /><br /><br />天空璋の後日談とさらなる設定の公開が行われて次への話が動き出しているという感じが良かった。<br />霊夢に季節の境目を利用する策を授けたのはおそらく紫であるという説もあって<br />紫と隠岐奈、そして華扇との関係がますます気になるところだ。個人的には紫と隠岐奈はあんまり仲良さそうな感じではない。<br />天狗のことも含めて、鈴奈庵から続いている幻想郷のパワーバランスに関する話がこれから展開されていくのだろうか。<br /><br />そして天空璋のときはまだそれほど感じていなかったが<br />幻想郷を造り直すだとか、新しい妖怪を生み出すことが出来るだとか…どうも後ろに神主の影がチラついてしまうのは自分だけだろうか。<br />神主のメタ存在だと囁かれている紫に代わって、新しい自分の写し身として作ったキャラが隠岐奈なのではないかと言えそうな感じがするが…。<br />幻想郷を造り直すと言い出すのは東方をリセットする願望があるんだろうかと少しばかり不安を覚えた。<br />いやまぁその(懐かしい)<br /><br />
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東方茨歌仙 第41話「天与の涼気」の感想

Feri Vol.43掲載東方茨歌仙 第41話「天与の涼気」本日Febri vol.43発売日です、東方茨歌仙41話(ここから9巻収録分です)掲載されています!天空璋頒布前日の「前日譚」…!どうぞよろしくお願いします!— あずまあや◆C92(日)す-12b (@a_to_z) 2017年8月10日コミックマーケット92での天空璋頒布を翌日に控え、その前日譚がまさに前日発売の雑誌に掲載されているという恐ろしくギリギリのタイミングのエピソードとなった。延... Feri Vol.43掲載<br />東方茨歌仙 第41話「天与の涼気」<br /><br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">本日Febri vol.43発売日です、東方茨歌仙41話(ここから9巻収録分です)掲載されています!天空璋頒布前日の「前日譚」…!どうぞよろしくお願いします!</p>&mdash; あずまあや◆C92(日)す-12b (@a_to_z) <a href="https://twitter.com/a_to_z/status/895544422468694018">2017年8月10日</a></blockquote><script async src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br /><br />コミックマーケット92での天空璋頒布を翌日に控え、その前日譚がまさに前日発売の雑誌に掲載されているという<br />恐ろしくギリギリのタイミングのエピソードとなった。延期常習犯であったFebriが、もし延期していたらどうなっていたのか<br />考えるだけでもゾっとするが、コミケ頒布で天空璋を入手した場合では猶予はたったの1日しかないが<br />ショップ委託は31日まで余裕があるのでそんなに問題というわけでもないのかもしれない。多分。<br />今回単行本8巻の告知も出た。表紙はなんと神奈子で、胸の主張はかなりのもの。8/26発売ということなのでなんだか忙しない。<br /><br />今回はまさに天空璋の前日譚であり、どんな流れで霊夢が異変解決に赴くことになったかが描かれた。<br />前回の話が天空璋の前日譚だと思っていたけど、そこからさらにもう一回前日譚が来るとは予想できなかった。<br />既に体験版をプレイ済であれば、幻想郷がどのようになったのかは周知の通りだが<br />今回に限ってはWeb体験版が出なかったので、純粋に前日譚を楽しめる人も多いことと思う。<br /><br /><br /><br />本編は博麗神社の縁側で会話をする霊夢と華扇から。<br />どうやら梅雨が空けてから徐々に涼しくなってきていて、神社の付近はかなり過ごしやすい気候らしい。<br />華扇は前話で霊夢に警告していたのと同じように、これは本当に異常気象のせいだと思うかと問いただすものの<br />何も感じないので自然現象だと霊夢は結論づけたようだった。<br />この涼しさはまるで春のようで、放っておいたら桜でも咲きそうだと華扇は思う。<br /><br />一方神社を訪れた魔理沙は今が冬であるかのように厚着をしていた。<br />魔法の森は異常な寒さで、これが冷夏かと魔理沙は思っていた。<br />そしてどこから聞きつけたのか、博麗神社の涼しさを目当てに里の人間が集まってくる。<br />「噂は本当だったんだな」みたいなことを言っているが、一体誰が噂をしたというのか。<br />博麗神社と人里を行き来するような人物で心当たりは…うーん。<br /><br />霊夢はそこに商売のニオイを嗅ぎつけ、数日後には納涼祭と称してテキ屋が境内に集まっていた。<br />だがテキ屋のにとりにとってはアテが外れたらしく、神社の気候は涼しいどころか寒いくらいで、<br />夏の定番グッズが全く捌けないという(麦酒とか冷やしきゅうりとかかき氷など)。<br />しかし神社までの道中は暑く、そこで食欲をなくしていた里人を見てにとりは閃く。<br /><br />翌日、霊夢が稼ぎに精を出そうとしていると、華扇が涼しいのは神社だけではないみたいと言う。<br />妖怪の山は例年より冷えており(秋姉妹が描かれている)、魔法の森はさらに今にも雪が降らんばかりの寒さ。<br />しかし人間の里や太陽の畑は猛暑で、全体として冷夏というわけではないらしい。<br />そして霊夢も奇妙な現象に遭遇していた。境内の桜の葉が緑のまま散っているという。<br />華扇にどうするのか尋ねられたが、霊夢は自然現象はどうすることもできないのでせめてこれを利用して稼ごうと結論づけた。<br /><br />一方、昨日の失敗を糧ににとりは鰻を使った商売を思いついた。<br />最近外の世界で絶滅危惧種として指定されたためか、幻想郷内でも捕獲されることが多くなってきているらしく<br />食用になりつつあるというが、書籍文花帖でミスティアが屋台で鰻を出すこともあるという話をしていたこともあったような…。<br /><br />鰻はにとりによって手際よく捌かれる。機械類だけでなく、こういうところでも手先が器用ということらしい。<br />鰻を蒲焼きにして売ると、一気ににとりの屋台に人だかりができる。<br />その様子を不満に思う霊夢は、何で鰻が夏バテに効くのかもわからないのにと言うと<br />華扇は江戸中期の随筆、二川随筆に鰻が病気を治す薬になるという逸話が載っていたと紹介する。<br />もしかしたら鰻の価値を高めたい誰かの手によって作られたのかもしれない、と最後に付け加えた。<br />平賀源内考案の土用の丑の日は現実世界ほどポピュラーではない…というか無いんだろうな、やっぱり。<br /><br />そのとき魔理沙が境内の桜がつぼみを付けているのを発見。<br />魔理沙はまるで季節が逆行しているみたいだと言うが、霊夢は現実逃避で済ませようとする。<br />しかし魔理沙は目の前の異常から目を逸らす霊夢を叱りつけ、これは紛れもなく異変だと断言。<br />そして三人の目の前で桜は一気に花を咲かせ満開となった。<br /><br />さすがにその様子を見て意識を改めたのか、納涼祭も中止し霊夢は異変解決に向かう準備を進めていた。<br />博麗神社はすっかり春めいた気候となり、桜も満開。妖怪の山は秋めいてきて、太陽の畑は普段の夏を凌駕する猛暑となった。<br />霊夢は次に戻ってきたときにはもう異変は解決されているはずよ、と華扇に告げて神社を飛び去る。<br />しかし華扇は、一番季節が色濃く出ているのは博麗神社だと感じていて、嫌な予感が当たらなければいいけど…と何かを匂わせた。<br /><br /><br /><br />今回太陽の畑が何度か話題に上っているので、どうしても色々とあの人の登場などを期待してしまいそうになるのだが<br />体験版においてはstage1が夏担当であり、魔理沙がstage3Bossを倒した後に<br />残りの季節の場所を調べてから結論づけようという流れになるので、まああまり期待できそうにないというかなんというか。<br /><br />霊夢を叱りつける魔理沙もいつもと雰囲気が異なって良かったと思う。相棒としてのまさに面目躍如。<br />霊夢が腑抜けたお金の亡者から異変解決のシリアスモードにチェンジしていく流れも見どころの一つだった。<br />ただ今回霊夢の異変解決の勘が相当鈍そうだということで、今回の四季異変は誰かが悪さしようとしているのではなくて<br />何らかの余波で起きてしまっているか、成り行きみたいな感じで起きている可能性が高そうだ。<br />華扇が神社が一番季節が色濃く出ている、と言っていることもありまさか博麗神社の祭神が関係しているのでは…?<br />と思いたくなるが、同時に嫌な予感って何?というのもあるので気になるところ。<br />前回の竹林の異変とどのような繋がりがあるのかも今のところよくわからない。<br />なんにせよ明日には全て判明するはずなので、それを楽しむことにしようと思う。<br /><br /><br />東方鈴奈庵最終話の感想と順番が前後してしまったけれど、鈴奈庵の方は最終回ということもあり<br />ちょっとした総括っぽい内容にしたかった為、少し記事の内容を練ってからにしたいのでもう少し遅れることになると思う。<br />決してドラクエ11や幻想少女大戦を寝る間も惜しんでやっていたからというわけではないですよ…。<br /><br /><br />
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東方三月精VFS 第7話「星は季節と雲の合間に」の感想

月刊コンプエース2017年9月号掲載東方三月精VFS 第7話「星は季節と雲の合間に」今月号のカラーページにて単行本特装版の予約注文書が付属している。以前の原画からサンプルに置き換わっているが、サンプルの出来もなかなか良いので、ちょっと欲しくなってきた。うーむ、4200円か…。サンプル版。そんなワケで本日三月精フィギュア付き単行本用の見本が発表されました。元のイラストよりもとても可愛く仕上がっていて出来上がるのが... 月刊コンプエース2017年9月号掲載<br />東方三月精VFS 第7話「星は季節と雲の合間に」<br /><br /><br /><br />今月号のカラーページにて単行本特装版の予約注文書が付属している。<br />以前の原画からサンプルに置き換わっているが、サンプルの出来もなかなか良いので、ちょっと欲しくなってきた。<br />うーむ、4200円か…。<br /><br />サンプル版。<br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">そんなワケで本日三月精フィギュア付き単行本用の見本が発表されました。<br>元のイラストよりもとても可愛く仕上がっていて出来上がるのがとても楽しみです!<br>各書店さんやネットでも予約していますので良かったら是非! <a href="https://t.co/QvWCajT5YR">pic.twitter.com/QvWCajT5YR</a></p>&mdash; 比良坂真琴 (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/890163702002876417">2017年7月26日</a></blockquote><script async src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br />原画版。<br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">そんなワケで三月精のフィギュア付き単行本の発売が決定しました!<br>メロンブックスさん、とらのあなさん、ゲーマーズさん、Amazonさん等の書店さんでも近々予約が開始されるかと思いますので良かったら是非! <a href="https://t.co/1tNhH44QOJ">pic.twitter.com/1tNhH44QOJ</a></p>&mdash; 比良坂真琴 (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/857218730375249920">2017年4月26日</a></blockquote><br /><script async src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br /><br /><br /><br />本題に入るが、今回のお話は七夕らしく扉絵はスターがメインで描かれている。<br />前回に引き続き動物役として牛の着ぐるみのルナ…。<br />VFSになってから…正確には比良坂先生の同人誌「Three Fairies」からだろう。<br />普段は後ろに隠れがちなスターサファイアの(あざとい)描写が増えてきたように思う。<br />以前はそれほど気にしていなかったが、最近は可愛く思えて仕方がない。<br /><br /><br />本編。<br />梅雨の時期らしく、雨のせいで家の中に閉じこもることを余儀なくされていた三妖精。<br />退屈そうに外を見ているサニーと、新聞を読んでいるルナ。<br />ルナは今年はいつもより雨が多い気がするのでイジョーキショーかも、と言う。<br />あからさまな東方天空璋の前フリ。<br />茨歌仙40話でも異常気象を華扇が警告してきたし、天空璋の物語自体は真夏なのでこの後の話ということになる。<br /><br />一方、他の二人と違ってスターだけは楽しそうに何かの準備をしていた。<br />明日は七夕。短冊に願い事を書いて遊ぼうと提案する。<br />雨なので家の中で何もしないよりマシとスターの提案に乗る二人。<br /><br />その頃、博麗神社では雨の日にも関わらず床下で焚き火をするピースに業を煮やした霊夢が一撃を食らわせる。<br />雨の中追い出されたピースは、歩いているとゴミのようなものを見つける。見上げるとそこは三妖精の棲家。<br />ピースはいつの間にか「霊夢さん」と呼ぶようになっていたようだ。欄外には三妖精の影響と書いてある。<br />三妖精ですら「霊夢さん」「魔理沙さん」と呼ぶようになったのは何年もかかっていた。<br />特に霊夢に対してはOSPの中盤くらいまで呼ばないので、それに比べるとかなり懐くのが早い。<br /><br />三妖精たちが家の中で短冊に願い事を書いていると、そこにピースがやってくる。<br />外にちらかった短冊を見て、ゴミだと思ったというピース。<br />短冊に願いを書くと叶うという話を聞き興味が沸いたようだが、何で願い事が叶うのかと疑問に思う。<br />神社の神様もお賽銭を必要とするのに、書くだけでいいなんて太っ腹だという結論になるが<br />実は高い対価を払っているのかもしれないとルナが言う。なんだか意味深。<br />すると四人は外に誰かがいることに気付く。<br /><br />霊夢は地面に散らかるゴミを片付けていた。<br />怒っている様子を察した三妖精が躊躇っていると、ピースは一人外に飛び出す。<br />拾った短冊をどうするつもりだと霊夢に詰め寄るピースだが、ゴミは捨てるわよと霊夢。<br />それはゴミなんかじゃない、大切な願い事が書いてあるんだと熱くなるピース。友情に厚い。<br />ピースは地獄から来たから七夕のことをよく知らないということを理解した霊夢は、ちゃんとした七夕を教えることを思いつく。<br />それはちゃんとした七夕飾りを妖精たちに作らせ、屋台を開いて参拝客を呼ぼうという霊夢の策略であった。<br /><br />神社の縁側で妖精たちに七夕飾りの作り方を教える霊夢。その様子はまるで幼稚園の工作の時間のよう。<br />サニーとピースの場所が近く、ここに限った話ではないがこの二人が特別仲が良さそうな感じが見て取れる。<br />そこに魔理沙がやってくる。妖精たちが七夕のことをよく知らないことが分かると、魔理沙が詳しく説明することに。<br />さすが星の魔法使いだけあって、七夕のことに詳しいというのはらしい感じ。<br />ちなみにこのときの魔理沙の雨衣が一瞬旧作っぽさを思わせる出で立ちだった。<br /><br />天帝の娘である織姫と働きものの彦星が結婚するというくだりから始まり<br />最終的に一日も休まず働き続けたなら七月七日の夜だけ会えることになったという結末に<br />七夕ブラック企業伝説と名付ける魔理沙。<br />ブラック企業はいまだ幻想入りしていない(忘れられていない)はずだが<br />最近は流行ったものは時勢を問わず取り込む傾向にあるので別に違和感はない。<br />しかしなんで願いを叶えてくれるのか、というピースの質問には魔理沙も答えられない。<br />霊夢は短冊の願い事には織姫と彦星には関係がなく<br />元々の竹に対する信仰を過去の宗教家が利用したのだという仮説を述べる。<br />宗教家と聞いて、魔理沙はなぜ急に霊夢が七夕祭りをしようと言い出したのか考えが読めたようだった。<br /><br /><br />七夕当日。博麗神社は屋台と参拝客で賑わっていた。<br />今日は三妖精に加えてピースも屋台の方にまわっている。<br />ピースのイノシシ丸焼きは実際に自分で仕留めたのだろうか…と思うと少し怖い。<br />今回は清蘭と鈴瑚も屋台を出していて、文果真報の記事が早速反映されている。<br />モブキャラはだいたいいつもと変わりのないメンツである。<br />咲夜にレミリア、妖夢と幽々子、萃香におりんくう、文にはたて、赤蛮奇に華扇に萃香にマミゾウ。天子が帽子だけ見えている。<br />早苗に諏訪子に幽香もいるが、夜なのに日傘を差している幽香って…。<br />妹紅は菫子を連れて焼き鳥屋を訪れたりしていて、なかなかアツい関係。<br />ルーミアが食べているマンガ肉はイノシシ…だと思いたい。<br /><br />祭りで盛況の最中、曇って星が見えないので残念だという魔理沙。<br />どうせ縁日目当てなので、霊夢は雨でさえなければいいという。<br />そこにスターが短冊を持ってやってくる。屋台はいいのかという霊夢に、今日はお客さん役だからと言うスター。<br />どこに飾ろうかと物色するスターは、一番星空に近いところに短冊を飾り付けることにした。<br />するといつの間にか雲が晴れ、空には天の川の輝きが見え始め、参拝客たちは空を見上げる。<br />さっきのスターの短冊にはこう書かれていた。今すぐ晴れますように、と。<br /><br /><br /><br />最後の展開は非常に意味深である。<br />いくつか説を出してみようと思う。<br />スターは星の光の妖精だから、星に関わることはやろうと思えばできる説。<br />異常気象により自然の力が高まっていて、自然の顕現である妖精だからできた説。<br />もしくは竹の神か何かが実際に願いを叶えた説。このいずれかか。<br /><br />まず最初の説。<br />スター自体他の妖精と違ってやや超然としたところがあり、何も言ってないだけで元からこのようなことはできた可能性もある。<br /><br />そして次の説。<br />天空璋に合わせるならいかにもお誂え向きな説だと思う。<br />そしてラスボスとも何らかの関わりがある…かもしれない。<br /><br />そして最後の説。<br />これも茨歌仙で竹林の話をやったこともあり、何らかの繋がりがあるのかもしれないが…<br />もしかしたら天空璋の登場ボスに、そんな感じの新キャラが出るのではないかという可能性もなくはない。<br /><br />天空璋ジャケットのシルエットが同人ショップで先んじて公開されたので<br />その三人いるようなシルエットから、現在は摩多羅神という神が有力なのではないかという説が囁かれている。<br />(この左右にいるキャラが竹を持っている、という言い伝えがある)<br />しかし初めてそのシルエットを見たときに思ったのは、真のラスボスの力によって強化された光の三妖精の姿だった。<br />ないかなー? ないよねー。<br /><br /><br />
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東方鈴奈庵 第52話「八雲紫の安寧(前編)」の感想

月刊コンプエース2017年8月号掲載東方鈴奈庵 第52話「八雲紫の安寧(前編)」今回は目に見えて短い。46話のときに15ページが最少ページ数というようなことを述べたがそれをさらに更新して13ページ。話を切るところが他になかったので後半に多くを持ち越したのだと思いたいが。話のタイトルが稗田阿求の哲学→本居小鈴の葛藤→博麗霊夢の誤算ときているから次は八雲紫の○○みたいなことを以前の感想で書いたがやはり紫がタイトルに来... 月刊コンプエース2017年8月号掲載<br />東方鈴奈庵 第52話「八雲紫の安寧(前編)」<br /><br /><br /><br />今回は目に見えて短い。<br />46話のときに15ページが最少ページ数というようなことを述べたが<br />それをさらに更新して13ページ。話を切るところが他になかったので後半に多くを持ち越したのだと思いたいが。<br /><br />話のタイトルが稗田阿求の哲学→本居小鈴の葛藤→博麗霊夢の誤算ときているから<br />次は八雲紫の○○みたいなことを以前の感想で書いたがやはり紫がタイトルに来た。<br />八雲紫の安寧、というだけあってこれまで語られず仕舞いだった紫と小鈴の間に起こったことや<br />霊夢と紫の対峙の行方、そして紫の目的がある程度語られると思うが、果たして。<br /><br /><br />話は前回の梅の時期(2月くらい)から一気に桜の季節まで飛んだ。<br />一気に咲いたという桜の下で花見の準備をする魔理沙の下に、手伝いのために早苗がやってくる。<br />今年は開花が遅いと早苗が言ったり、魔理沙が不思議なことは起こるんだよと言ったりしているのは<br />先々月の三月精6話で、三妖精が花咲か爺さんに扮して桜を咲かせたときのことだろう。<br />もしかするとこの宴会の準備が、そのときの宴会の準備である可能性もある。<br />早苗は今日の花見がいつもと違う趣向を凝らしているのではないか、と感じていたが<br />魔理沙は「だいたいこんなもんだったし、これからもこんなもんだ」と素っ気ない。<br />しかし個人的には逆に含みがあるように思えてならない。<br />小鈴のための宴会エンドに向けての仕込みがあるんじゃないのだろうかと…。<br /><br />人里で取材をしている文は阿求と遭遇する。<br />文がいたのは32話で出てきた茶店と同じ場所だろうか? ここの店員のお姉さんが何気に可愛かった覚えがある。<br />阿求は文が人里で堂々と取材をしていることに、随分と平和になったものだと呆れるが<br />小鈴失踪事件を取材しているという文は阿求にも話を訊こうとする。<br />その件にについて私から言えることは何もないと言おうとする阿求だったが、文との意見交換という形で承諾する。<br /><br />文の情報によって小鈴は妖怪に攫われたものとして扱われていることが判明する。<br />先程から阿求の小鈴に対する反応はさほどでもないが<br />前回から二ヶ月程度経っているということでもう悲しんでいる場合でもないということか。<br />全く描写されないが小鈴の両親などはどんな様子なのかが気になってしまう。想像するとなんか不憫。<br /><br />この失踪事件は人間の里がいまの形になってから、妖怪が起こしたものとしては数少ない重大事件にあたるという。<br />自分から失踪した可能性について文が尋ねると、阿求はあり得ないと断言。<br />しかし文は妖怪が起こした事件ということにしたほうが、事実と異なるとしても混乱が少ないからと一人納得する。<br />小鈴は今回何も痕跡を残さず失踪していて、通常の誘拐や失踪では説明がつかない。<br />そこで文は異界へ行っているのではないかという説を述べる。50話で霊夢に神隠しの可能性を話したのと同じだ。<br />異界へ行くには何らかの特殊な条件が必要であり、その中でも特に条件が少ないのは外界らしい。<br />天狗は外の世界を調べることはできない…と言っているが、求聞史紀で妖怪の山は外の世界に繋がっていると書かれていたのは否定された形か、はたまた方便か。<br />そこまで聞いた阿求は神隠しなら自然に任せるしかないとどこか諦めた様子ですらある。<br />しかし突然今日博麗神社で花見があるとに尋ねる。しかし文はそれを知らない様子。<br />なんでもいつもとは変わった花見を大々的に行うらしいが、来る人を制限しているとのこと。<br />今までは偶然参加することはあったものの、今日に限っては名指しで招待されているという。<br />そこで阿求は文に博麗神社までの護衛を依頼する。阿求が選んだ人物なら一緒に参加してもいいらしい。<br />阿求は文が今夜の花見を見る必要があると思っていた。それを聞いた文は、その依頼を快諾した。<br /><br />その夜、博麗神社の花見に文も参加していた。<br />見たところ咲夜やレミリア、幽々子と早苗とマミゾウが見える。<br />これがもし三月精6話の宴会と同じだったとすると、他に妖夢や紫、守矢一家に小町に萃香に華扇、プリズムリバーにミスティアにお燐、ルーミアまでいることになる。<br />これに文が呼ばれていないどころか、開かれることすら知らなかったのだとするとちょっと切ない。<br />まあ逆説的に三月精6話の宴会と今回は別…と言えるのかもしれない。<br /><br />早苗相手に古い妖怪について話をしているマミゾウは、貴方とどっちが古いのかと尋ねられて儂は若いと主張。<br />霊夢にババア呼ばわりされたり神子に媼呼ばわりされたり、千年以上前から存在する雲山を若造と言ったり…とても若いとは言えなさそうだが。<br />そんなマミゾウは懐から百鬼夜行絵巻を取り出す。中の妖怪はその中に何千年も閉じ込められていた間に邪悪な力を身に付けたのだという。<br />そりゃ何千年も前のものと比べたらほとんどの妖怪は若いだろうな、と納得した。<br />文はそれにすかさず反応して、マミゾウと早苗の会話に聞き耳を立てた。<br />マミゾウは百鬼夜行絵巻の邪鬼と戦ったときのことを話す。つまり前回のその後にあたる話となる。<br /><br />けしかけた部下の狸たちはすでにほとんどがやられてしまっていた。というか単純に数で押すだけの攻撃だったのか…。<br />しかしその中の一匹が、小鈴から百鬼夜行絵巻を奪うことに成功していた。<br />マミゾウは部下に小鈴を連れて行くように命令し、自分は絵巻物を手に入れる。<br />というところで次回に続く。<br /><br /><br /><br />霊夢と紫は今回一切出てこない。<br />特に紫はタイトルにまでなっているわりには、出てこないのはやはり宴会に何かを仕込んでいるからだろう。<br />紫の目的予想については鈴奈庵の以前の感想で散々やったのでそれはそっちを見てほしい。<br />多分宴会に小鈴が出てきて何かをするんだろうけど、それを霊夢と紫の二人が企画しているんだとすると<br />小鈴とも仲直りしたのか、お互い納得できたのか。<br />紫に言いくるめられて妖怪化した小鈴を憮然とした表情で霊夢が見つめる…みたいなことはないと思う。<br />小鈴妖怪化はマミゾウの子分が絵巻物取り上げた時点で力が無くなってたっぽいので。<br />あくまで人間のままの小鈴が出て来るはず。そもそも小鈴がどうして前話のような結論に至ったのかもまだ語られてないので、<br />「私が選ぶべき真実」くらいは明かしてほしいものだが。<br /><br />やっぱりしばらくの間外の世界にホームステイしてみて(菫子をアテにして?)<br />外の世界と幻想郷を比べてみて、やっぱり幻想郷の方がよかったから帰るっていう感じになるんじゃないだろうか。<br />もしくは外も中も大して変わらないと感じるか。<br />なんせ二ヶ月くらい失踪してる(扱い)なわけだし。<br />そうして花見で幻想郷の有力者たちに面通しして、宴会やって受け入れられて終わりと。<br />単行本一冊分をかけて語られたエピソード、せめてある程度納得の行く結末を期待したいものだ。<br /><br /><br />
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東方茨歌仙 第40話「幻想郷を蝕む異常気象」の感想

Febri VOL.42(2017/06/12)掲載東方茨歌仙 第40話「幻想郷を蝕む異常気象」今回で40話ということで、単行本8巻に収録される分の話が貯まったことになる。最近は単行本も約一年に一冊というペースが守られており8巻の発売もこれまでの例に倣って多分12月か来年1月頃になると思う。約3話ほど守矢神社の架空索道に関連する話が続いたが今回はうってかわって例大祭での新作体験版頒布に伴いそれにまつわるエピソードとなった。たとえ... Febri VOL.42(2017/06/12)掲載<br />東方茨歌仙 第40話「幻想郷を蝕む異常気象」<br /><br /><br />今回で40話ということで、単行本8巻に収録される分の話が貯まったことになる。<br />最近は単行本も約一年に一冊というペースが守られており<br />8巻の発売もこれまでの例に倣って多分12月か来年1月頃になると思う。<br />約3話ほど守矢神社の架空索道に関連する話が続いたが<br />今回はうってかわって例大祭での新作体験版頒布に伴いそれにまつわるエピソードとなった。<br />たとえば18話が心綺楼の宗教戦争のさなかであったり、26話が都市伝説異変の兆候を示す前日譚であったように<br />今回もまた新作の天空璋の前日譚にあたる話のようだ。<br />ちなみに体験版のマニュアルによると、天空璋の時期は「暦の上では真夏」となっている。<br />今回の話は梅雨の中頃の時期(らしい)。<br /><br /><br /><br />本編。<br />梅雨の季節となり長い雨が続く幻想郷。<br />霊夢と魔理沙は博麗神社の縁側で仕事をする様子もなく駄弁っていた。<br />そこに華扇が顔を出し、異変を起こすなら梅雨時で決まりねと二人を見て皮肉を言う。<br />異変が起きたら時間外労働をすると返す霊夢に、華扇は大量の筍を持参し料理を振る舞う。<br /><br />華扇の自宅の周りに生えていたという筍を肴に舌鼓を打つ三人。<br />一息ついて、最近どう?と霊夢に尋ねる華扇。守矢の架空索道によって博麗神社の参拝客も減り<br />幻想郷の神社としてのポジションもかつては博麗神社一強であったのが、今では二分するほどまでに落ち込んでいるらしい。<br />しかし霊夢としては里の人間が信心深くなったことによって、トータルではプラスになると考えているようだ。<br />そんな霊夢の様子に呆れる魔理沙と華扇。そこに雷鳴が一閃轟く。<br /><br />華扇は梅雨入りでも梅雨明けでもない中途半端な時期の雷を訝しむ。<br />それだけではなく最近の急に暑くなったり冷え込んだりする気候そのものがおかしいと言う。<br />しかし魔理沙は外の世界の異常気象の影響が幻想郷に出ているんだろうとそこまで深刻には考えなかった。<br />華扇はさっきの雷は確かに夏のパワーを持った雷であり、梅雨が早く明けて異常な夏になる可能性を危惧する。<br />持ってきた筍も家の周りに大量に生えていたものであり、もしかしたら季節の持つ生命力が<br />何らかの理由で狂っているのではないかと考えていた。<br />神社に筍を持ってきて料理を振る舞ったのも、霊夢と魔理沙にその異常を気付いてもらいたかったからだったが<br />すでに二人は酔っ払って眠りについていた。<br /><br />霊夢たちが目を覚ますとすでに翌日になっていた。<br />華扇の姿はすでに無かったが、霊夢はお酒や筍をご馳走してくれたり、二人が寝ている間に片付けをしてくれたことが気になった。<br />何かを伝えたかったらしいということは覚えていたが、二人は新鮮な筍がおいしいとか<br />竹の器で酒を飲むと美味しいなどと言っていたに違いないと勘違いし、筍取りに行く口実として竹林の整備に行くことを考えた。<br />しかし華扇の屋敷には特殊な手順を踏まないと行くことはできない。そこで二人が行くことにしたのが迷いの竹林であった。<br /><br />筍狩りスタイルに着替えた二人は、どちらがたくさん取れるかの勝負として負けたほうが料理をするという約束をする。<br />霊夢と別れた魔理沙は、筍狩りの経験者であることや自然に囲まれて生活している自分は<br />この手の勝負で霊夢には負ける気がしないと自信満々。<br />筍を探しながら竹林を歩いていると、竹からまるで稲の花のようなものが咲いているのを発見する。<br />それはなんと60年に一度しか咲かないと言われている幻の竹の花。<br />この花が咲けば大変なことが起きると言われているが、魔理沙は以前にも見たことがあったので大袈裟な嘘だと思った。<br />しかし辺りを見渡すと一面に竹の花が咲いており、その異様な光景に魔理沙は腰を抜かすのであった。<br />一方その頃、霊夢も光り輝く竹に囲まれ腰を抜かしていた。<br /><br />竹の花のことを伝えようと霊夢との合流地点を目指していたはずの魔理沙は道に迷っていた。<br />目印を竹に結びながら歩いていたが、気がつけばまた目印のところに戻ってきてしまい完全に遭難する。<br />霊夢はどうにか光る竹を収穫しようと格闘していたが、手持ちの道具では竹を切ることができなかった。<br />そんな霊夢に背後から声をかけたのは藤原妹紅。霊夢は妹紅に竹を切る道具を持っていないかと尋ねるが<br />妹紅は最近は光る竹をよく見かけ、切っても中には何も入っていないのでつまらないと手刀で竹を切ってみせる。<br />どうやら強い生命力が宿っているらしいが、中を見ると消えてしまい妹紅にも原因はわからないらしい。<br />霊夢はこれも異常気象の原因なのかと考え、妹紅に今度調べてみると約束する。<br /><br />その後霊夢は妹紅の案内で魔理沙との合流地点に戻ってきたが、魔理沙が戻ってくることはなかった。<br />妹紅に迷いの竹林は慣れた人間でも必ず迷うので不用意に入らないようにと忠告され<br />霊夢は結局一人で竹林の変化を調査することにした。<br />その結果、外の世界の異常気象だけでは片付けられないことが起きていて<br />手のつけられないほど幻想郷を狂わせていたのだが、それはまた別の話…。<br /><br /><br />感想。<br />完全に天空璋に続く、という終わりである。<br />最後のページに小さく映っている博麗神社の狛犬も、天空璋3ボスの<br />高麗野あうんを意識して描かれているのはほぼ間違いなさそう。<br />魔理沙が遭難するのはいつものことだが(今回の茨歌仙10話で触れられた華扇の家への行き方のくだりなど)<br />よもや全く触れられずに終わるとは思わなかった。<br />この後の天空璋で魔理沙が登場していることから大変なことになったわけではなさそうだが<br />いかにも不自然な扱いで何らかの隠れエピソードがあるんじゃないかと勘ぐってしまう。<br /><br />華扇の割烹着姿も印象に残る(可愛い)が、シニョンの上から三角巾を被っているのがシュール。<br />そういえばシニョンの下にも別の筍があるはずなんだが…。<br />食べ物を持ってきて異変に気付かせようとするのは、33話でタンポポを持ってきた紫とどこか行動が被る。<br />もしかすると鈴奈庵で紫に何かしらあって、紫の代わりに華扇が似たようなことをしている可能性がありそう?<br /><br />そして妹紅のイケメンさ。わりとおっぱい盛りがちなあずま先生を持ってしても、サスペンダーが全く盛り上がらない程度の洗濯板。<br />霊夢が苦戦している竹をあっさり手刀で斬ってみせるなどさりげない格好良さがある。<br />デザインなどは深秘録に準じていて、霊夢に忠告するところなどは影のある美少年という感じにも見えるくらい。<br /><br />今回は梅雨明けの雷や竹の花、光る竹などかなり前に東方で扱われたことのあるネタが再登場している。<br />梅雨開けの雷は三月精ELND一話の『梅雨明けの真実』や三月精SBND21話『世界最大の生命体(前編)』など<br />季節ネタとしてしばしば登場し、雷獣の正体に関係していたり意外な繋がりがあったりする。<br /><br />竹の花ネタについては紅魔郷魔理沙マジックミサイル装備EDで咲夜がケーキに混ぜていたものが一番古いと思われるが<br />大きくフィーチャーされたのはやはり花映塚で、迷いの竹林に竹の花が咲き乱れていたことがあった。<br />魔理沙が「前にも見たことがある」と言ったのはこのときのことで、60年とは言わなくても12年も前の話だ。今更だけどキミ幾つ?<br /><br />そして問題の光る竹。永夜抄は竹取物語に倣ったものなので割愛するとして<br />東方としては花映塚てゐストーリーモードの霊夢・魔理沙戦や、三月精SBND三話『高草の兎』にて<br />鈴仙が永琳に言われて光る竹を探していた。なので光る竹自体は以前から存在しているはずだし<br />霊夢は今回光る竹を始めて見たかのような反応だが、花映塚で一度見たことがあるはず…。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-106.fc2.com/t/h/e/theylivewesleep/SnapCrab__2017-6-12_17-10-56_No-00.png" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-106.fc2.com/t/h/e/theylivewesleep/SnapCrab__2017-6-12_17-10-56_No-00s.png" alt="茨歌仙40_4" border="0" width="400" height="316" /></a><br /><a href="http://blog-imgs-106.fc2.com/t/h/e/theylivewesleep/SnapCrab__2017-6-12_17-11-1_No-00.png" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-106.fc2.com/t/h/e/theylivewesleep/SnapCrab__2017-6-12_17-11-1_No-00s.png" alt="茨歌仙40_3" border="0" width="400" height="316" /></a><br /><a href="http://blog-imgs-106.fc2.com/t/h/e/theylivewesleep/SnapCrab__2017-6-12_17-12-19_No-00.png" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-106.fc2.com/t/h/e/theylivewesleep/SnapCrab__2017-6-12_17-12-19_No-00s.png" alt="茨歌仙40_2" border="0" width="400" height="316" /></a><br /><br />うーむ、花映塚でてゐと霊夢が戦ったことはパラレルな扱いになってしまった?<br />元々分岐があって霊夢か魔理沙どちらかとしか戦わないので、元からパラレルといえばパラレルなんだけど。<br />単に忘れられてるだけという可能性もある。<br />ちなみに憑依華体験版にて霊夢が妹紅に勝つと光る竹についての話をする。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-106.fc2.com/t/h/e/theylivewesleep/SnapCrab__2017-6-12_16-43-57_No-00.png" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-106.fc2.com/t/h/e/theylivewesleep/SnapCrab__2017-6-12_16-43-57_No-00s.png" alt="茨歌仙40_1" border="0" width="400" height="235" /></a><br /><br />光る竹についてはまだ噂でしか知らないようなので時系列的に憑依華はこの話の前ということになりそうだが…。<br />しかしこの噂によって都市伝説として具現化したのが今回の光る竹…とも考えられるのだろうか?<br /><br />上記のネタに加えて、天空璋に自機として花映塚参戦の文やチルノ、中ボスでリリーホワイトが登場していることもあって<br />天空璋自体に花映塚を連想させるネタが多い気がする。<br />四季が狂っているのも花映塚で季節に関係なく花が咲いていたことに印象が近い。<br />意図的なものか、はたまた偶然か。意図的だったら4面以降、季節ネタに関係ありそうな花映塚登場キャラが<br />出てくることも…ありえるかな? 幽香とか。<br />あとは体験版のステージが夏秋春ときて冬がまだなので、レティとか出来てたら個人的には嬉しいが。<br /><br /><br />
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東方鈴奈庵 第51話「博麗霊夢の誤算(後編)」の感想

月刊コンプエース2017年7月号掲載東方鈴奈庵 第51話「博麗霊夢の誤算(後編)」多数の放送や天空璋体験版や憑依華体験版などもあり忙しい月だった。(それだけじゃないけど)その月の締めとなる鈴奈庵、新作に繋がっていくのかどうか気になるところ。そもそも小鈴が生き残れるのか否か?本編。前回小鈴によって何らかの攻撃を受けた魔理沙は博麗神社で手当を受けていた。霊夢とマミゾウは魔理沙から、小鈴が百鬼夜行絵巻から妖怪... 月刊コンプエース2017年7月号掲載<br />東方鈴奈庵 第51話「博麗霊夢の誤算(後編)」<br /><br /><br />多数の放送や天空璋体験版や憑依華体験版などもあり忙しい月だった。(それだけじゃないけど)<br />その月の締めとなる鈴奈庵、新作に繋がっていくのかどうか気になるところ。<br />そもそも小鈴が生き残れるのか否か?<br /><br /><br />本編。<br />前回小鈴によって何らかの攻撃を受けた魔理沙は博麗神社で手当を受けていた。<br />霊夢とマミゾウは魔理沙から、小鈴が百鬼夜行絵巻から妖怪を呼び出した一部始終を説明される。<br />霊夢は百鬼夜行絵巻に操られて小鈴が失踪したと考えるが、魔理沙には自分の意志で行動しているようにも見えたという。<br />マミゾウ曰く、百鬼夜行絵巻の妖怪は特殊な妖気を残すので<br />これまでの数日間小鈴を操っていたとしたら痕跡がこれまで残っていなかったのはおかしいらしい。<br />魔理沙はマミゾウがこの場にいることを訝しんだが、霊夢が犯人ではないと勘で判断した事を言うとそれ以上追求しなかった。<br />霊夢は百鬼夜行絵巻とは別の誰かが小鈴を操っているのではないかという気がしていた。<br />幻想郷から完全に姿を消したり、好きな場所に現れたり出来る存在。霊夢は頭を抱える。<br /><br />夜になり、満月が空に浮かぶ中博麗神社に小鈴がやってくる。霊夢とマミゾウはそれを迎え撃つ。<br />小鈴は人間である霊夢と妖怪のマミゾウが一緒にいることを見咎める。<br />霊夢は私がなんとかするからと小鈴を安心させようとするが、マミゾウは完全に取り憑かれているから無駄だと霊夢を止める。<br />すると手遅れなようなら自分の仕事をしなくちゃ、と霊夢は決意した。<br />霊夢の仕事は人間が妖怪になるのを防ぐこと、それは全ての人間のため。手に持ったお祓い棒が輝きを放つ。<br />マミゾウは驚いて霊夢を踏みとどまらせようとするが、何か勘違いしていると霊夢は言う。<br />小鈴に向かって言ったのではなく、その裏にいる真犯人に向かって言ったのだと。<br />霊夢はマミゾウにこんなザコ適当にあしらっておいてと焚き付ける。できれば傷つけないように。<br />こんなのも倒せないんじゃ化け狸の頭領も聞いて呆れるわとまで言われては<br />マミゾウもその気にならないわけにはいかなかった。<br />霊夢は満足したように、隙間を開いてどこかへとテレポートした。<br /><br />残されたマミゾウは百鬼夜行絵巻の妖怪と対峙する。<br />マミゾウは霊夢との約束通り小鈴を生かす方法を考えながらも、百鬼夜行絵巻を手に入れる方法も考えていた。<br />小鈴に取り憑いた妖怪はまるで弾幕のように付喪神を放ってマミゾウを攻撃する。<br />マミゾウに攻撃は通用しなかったが、無数の付喪神を吸収し無限にパワーアップ出来る相手の力を見抜くと<br />戦いが長引くのは不利だと悟り無数の部下の狸を呼び出す。<br />百鬼の力には百獣の力で対抗すると、マミゾウは一気に勝負を決めるつもりらしい。<br /><br />霊夢は博麗神社の屋根へと移動した。<br />そこにいる人影を霊夢は真犯人だと確信していた。<br />満月を背に屋根の上に佇むその人物は、八雲紫。<br />しかし紫は「月が綺麗だから見ていただけ」としらを切る。<br />霊夢はいつもは何処にいるかも分からないのに、今日に限って偶然神社の屋根の上で月を見ていることのおかしさを指摘した。<br />すると紫は、霊夢が小鈴と戦って退治しなかったことで計算が狂ったと言う。<br />小鈴を操っている真犯人が判っていたから小鈴と戦わずに済んだとお祓い棒を振りかざす霊夢。<br />「覚悟しなさい!」戦いの火蓋が切って落とされようとしている。<br /><br /><br /><br />感想。<br />今回は見どころが非常に多い。自分の仕事をしようとする霊夢。<br />小鈴相手に部下の狸たちと共に見得を切るマミゾウ。そして月を背に佇む紫。<br />特に屋根の上で紫を発見してから戦い始めるまでの霊夢の表情の変化は複雑なものがあり一口で説明するのは難しい。<br />とりあえず小鈴を元に戻すことは可能ならしく、死んで終わりみたいな感じにはならなさそうで少し安心した。<br />今回の対小鈴で、妖怪化した塩長者を処分したときに霊夢のやったことを察していた<br />マミゾウとコンビを組むというのは素直に巧いと思う。その代わり魔理沙が蚊帳の外だけど…。<br /><br />今回気になったのは大きく2つ。<br />紫の動機と霊夢の誤算について。<br /><br />前回小鈴が言った”あの方”はやはり紫であった?らしい。<br />ただ小鈴を誑かしたのが紫だとすると、その動機はいまいちはっきりしない。<br />大事になる前に小鈴のガス抜きをするだとか、小鈴の暴発を通して霊夢を再教育するだとか<br />前回も色々動機を考えたものの、相変わらずよく分からないままだ。<br />霊夢が小鈴を退治しないことで計算が狂ったということで、益々何がしたいのか分からなくなった。<br /><br />紫はデマゴギー回でもは人間と妖怪を活発化させるために世界滅亡の噂さえ流したことがあり<br />紺珠伝で魔理沙が紫は幻想郷を発展させる為なら月に攻め込むことも厭わないかもしれないという考察をしていたこともあって<br />最近の紫は非常にギリギリというかタイトロープな感じがあるので、小鈴が妖怪化するギリギリを狙っていたとしても不思議ではないのかもしれないが…。<br /><br />構図としては茨歌仙35話で霊夢が人隠しを解決するために紫と戦ったのとほとんど同じだ。<br />霊夢にとっては黒幕を退治するのが役割であって、紫を退治すれば実際はどうであれそれで解決することになる。<br />裏で紫に別の目的があり、霊夢の知らないところでそれは達成されるのかもしれないが<br />このまま小鈴を救えたとしても、管理社会や自分達にだけ隠して妖怪と馴れ合ってるのを知った小鈴が<br />そのまま納得して大人しくなるとも考えづらく<br />書籍文花帖に出てた人里の秘密結社のような不穏分子となってしまうのは紫にとって何がメリットなのか?<br />それとも不穏分子になってしまうのでそのまま霊夢が始末してしまうのが計画のうちなのか。<br />失踪中に紫の手引で外の世界に行ったらしいことが示唆されていることや<br />小鈴が49話で言っていた”私が選ぶべき真実”と今の行動にどこまで関連性があるのか。<br />そもそも茨35話で霊夢に退治されたときに、紫は里の人間には手を出さないと<br />表向き約束したにも関わらず結局はうやむやになった。<br /><br />そして『博麗霊夢の誤算』とは何だったのだろう。<br />正直今回の話のどこに霊夢の誤算があったのかわからない。<br />紫を真犯人だと断定したこと自体が誤算だったのか。<br />監視していた小鈴が妖怪化したのが誤算なのか。<br />なんだかピンと来ない。<br /><br />小鈴は本当は霊夢が相手しなくてはいけなくて<br />紫が「霊夢が小鈴の相手をしなかったのが予想外」と言ったのは本当に悪い意味だった。<br />それが博麗霊夢の誤算だった…というのはひねくれすぎだが。<br />しかしそうなると紫が小鈴を霊夢から守ると言ったのとは合わなくなる。<br />マミゾウが小鈴と戦うことで結果的に霊夢からは守られているし。<br /><br /><br />それ以外について。<br />霊夢の瞬間移動もいきなり使ったような勢いでかなりぎょっとしたが、実際はゲームなどではずっと使われていた。<br />永夜抄での画面端の左右移動に代表されるように、黄昏格闘では亜空穴系の瞬間移動技があるし<br />一番古いものでは香霖堂の三話で魔理沙と戦ったときに、霖之助から時折テレポートしているように見えると言われている。<br />霊夢が瞬間移動が使えることは判っていても、実際漫画で描写されるとけっこう異常な光景ではあった。完全にスキマ移動だ。<br /><br />霊夢がお祓い棒を輝かせてから明らかにそれまでとは長さが異なる。それどころか紙垂の量まで変わっている。<br />天空璋のタイトル画面で霊夢が持っていたお祓い棒の長さもこれまでとは明らかに違っていたので<br />(強いて言えば輝針城の無慈悲なお祓い棒が相当しそうな…)<br />それを反映させた描写ではないかと思う。霊夢が何か力を使うと花びらが舞い散るのも、憑依華における<br />スペル使用時などに花びらが舞う演出を反映させているのかもしれない。<br />(霊夢が力を使ったときに花びらが舞う描写自体は結構前から有り、易者を葬ったときにはそれがあった)<br /><br />ちなみにこの花びらの元は、霊夢が屋根にテレポートしたときのコマから茨歌仙15話で出た臥龍梅のものと見てよさそうだ。<br />なにより紫が関わるエピソードでもあるので、今回の紫の登場の演出にピッタリだったというわけだ。<br />この臥龍梅、開花の時期がだいたい2~3月頃となっていて、茨15話でも<br />寒の内(小寒(1月6日頃)から節分の前日の間)から数週間後に満開になっていた。<br />なので今回の話の時期も2月の下旬から3月頃と見ていいだろう。<br />小鈴の失踪は数日間の間だという旨のセリフもあるのでだいたいの時期が分かりそうだ。<br /><br />基本的にリアルの季節と大きく時間の流れが変わらない東方で、ここのところ鈴奈庵は冬のままだった。<br />(例外は今の鈴奈庵と儚月抄の後半ぐらい)<br />三月精の感想でも書いたが、既に春になっていた先月の三月精の宴会にて、今回の真犯人だとされた紫が参加していることから<br />結局そこまで霊夢と拗れたことにはならないだろうというメタメタしい予想もできなくはないが、さてどうなるか。<br /><br /><br />
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東方鈴奈庵 第50話「博麗霊夢の誤算(前編)」の感想

月刊コンプエース2017年6月号掲載東方鈴奈庵 第50話「博麗霊夢の誤算(前編)」今月は体調悪化と多忙につき遅くなりました。ごめんなさい。本編。博麗神社に参拝客が訪れる。鈴を鳴らし懐からお札(二千円札)を取り出したところで霊夢が茂みから姿を現す。「そこまでよ!」と霊夢は参拝客の腕を掴むと、ようやく気付いてもらえたかと参拝客は正体を表す。最近賽銭箱の中が葉っぱで埋まっていたので狸の仕業に違いないと思ってい... 月刊コンプエース2017年6月号掲載<br />東方鈴奈庵 第50話「博麗霊夢の誤算(前編)」<br /><br /><br />今月は体調悪化と多忙につき遅くなりました。<br />ごめんなさい。<br /><br /><br />本編。<br />博麗神社に参拝客が訪れる。鈴を鳴らし懐からお札(二千円札)を取り出したところで霊夢が茂みから姿を現す。<br />「そこまでよ!」と霊夢は参拝客の腕を掴むと、ようやく気付いてもらえたかと参拝客は正体を表す。<br />最近賽銭箱の中が葉っぱで埋まっていたので狸の仕業に違いないと思っていた霊夢は張り込みをしていた。<br />案の定正体はマミゾウ。マミゾウは「例の件」について霊夢の元を訪ねていたのだった。<br /><br />例の件とは小鈴のことであり、皆からは突如失踪したという扱いらしい。<br />どうやら49話の最後で妖魔本を持って鈴奈庵を離れてから、一度も姿を見せていないということになるようだ。<br />自分たちの仕業ではないというマミゾウに、一番疑っているという霊夢。<br />そう言われると思っていたマミゾウは狸を使って方々を調べさせていたが小鈴の痕跡は得られていないらしい。<br />”狐につままれたようだ”と化け狸の頭領もお手上げのようだ。<br /><br />鈴奈庵には”臨時休業”の札が出されていた。<br />その前で霊夢は小鈴の失踪は天狗の仕業ではないかと文に詰め寄っている。<br />文は天狗が小鈴を攫うメリットが何もないと言い、逆に新聞を里に配布する窓口がなくなって途方に暮れているらしい。<br />逆に小鈴の捜索願いを新聞に掲載して、疑いを晴らそうとしているようだ。<br />天狗の情報網から逃れる手段は限られており、痕跡を消しながら失踪する計画的犯行か<br />圧倒的な力で抵抗する間も無く誘拐する、そのいずれかだろうと文は推測する。<br />誰かが嘘を吐いている可能性もある、と霊夢が指摘すると、文は一番あり得ると思っている説を出す。<br />小鈴が幻想郷から姿を消している、と。文は神隠しの事件を例に上げる。(茨歌仙35話の出来事)<br />そう言われた霊夢はある妖怪の姿を思い浮かべていた。紫である。<br /><br />里で霊夢が小鈴の痕跡を探している一方で、魔理沙は博麗神社を訪れていた。<br />小鈴のことで大変なことに気がついたと声を荒げる魔理沙に、何者かが茂みから返事をする。<br />魔理沙は鈴奈庵から百鬼夜行絵巻が無くなっていた、ということを伝えに来たのだ。<br />あの絵巻物から超危険な妖怪の妖気が滲み出ていて、あんなのが妖怪の手に渡れば<br />幻想郷のパワーバランスが崩れてしまうという。<br />しかしそこで魔理沙は自分の話している相手が霊夢でないことに気づく。<br />そこに姿を表したのは小鈴であった。小鈴は幻想郷のパワーバランスとは妖怪が人間を支配していることか、<br />それとも何も知らない里の人間が損をしている状態のことなのかと魔理沙に問い詰めたが<br />一方の魔理沙は失踪していた小鈴を発見したことのほうに喜んでいた。<br />しかし小鈴は『私家版百鬼夜行絵巻・最終章補遺』を手にしながら言う。<br />「あの方の言った通り、みんなこれが目的なんだ」<br />「霊夢も魔理沙もあくまで超人として幻想郷を支配しようとしているが、これを使えば幻想郷のパワーバランスが正せる筈」だと。<br />魔理沙が止めるのも聞かずに小鈴は百鬼夜行絵巻を読み上げた。<br />その瞬間、何か黒いものが飛び出して魔理沙もそれに巻き込まれてしまった。<br /><br />霊夢が神社に戻ってくると、倒れている魔理沙を発見する。<br />霊夢は魔理沙を倒すほどの敵が現れたことに驚きを隠せないが<br />その場に居合わせたマミゾウは辺りに充満している妖気を感じ取っていた。<br />その妖気は普通の妖怪の出すものではなく、洗練されていない古臭いものであるという。<br />マミゾウはそれが小鈴失踪事件と関係があるかもしれないと思ったが<br />その理由は鈴奈庵で味わったものに似ているからだという。<br />それを聞いた霊夢は、「その調子で思い出してね耄碌ババア!」とマミゾウを焚き付ける。<br />霊夢は倒れている魔理沙に手を合わせ、マミゾウは埋めようとするがようやく魔理沙が意識を取り戻す。<br />生きていたのかとしらばっくれる二人に、魔理沙は一部始終を見たことを明かすのだった。<br /><br /><br /><br />本居小鈴、ついに妖怪化する?<br />前回の終わりでどこに向かったのか、という点についてはまだ明かされなかった。<br />「”あの方”の言った通り」という台詞のあの方とは十中八九紫のことだと思うが<br />あまりにも露骨にミスリードを誘っているので、もしかしたら別の誰かかもしれないがその場合だと正直見当がつかない。<br />まったくの新キャラということは無いだろうし、これまで出てきたキャラのうちの誰かと考えるのが妥当だが……正邪とか?<br /><br />まあでもやっぱり小鈴に何かを吹き込んだのは紫だと思う。<br />紫の動機については前回の感想で幾つか考えていたが、今回のタイトルが「博麗霊夢の誤算」であることから<br />やはり小鈴の行動を通して霊夢の考えを改めさせようとやっているのではないかという可能性が強まった(と思う)。<br /><br />分からないのは小鈴の考え方で、前回妖怪も人間に危害を与えない状況下であれば敵ではないという結論を出したにも関わらず<br />百鬼夜行絵巻による実力行使に出たのはどういうことなのか。<br /><br />霊夢と魔理沙を超人とあえて区別したのは、二人や妖怪に関わる人間が何かを隠して里の人間を騙していると考えているから?<br />阿求も含めて妖怪と癒着しているであろうことを紫が小鈴に伝えた? そんな混乱させることを紫が言うとも思えないので<br />そうなると他の誰か? 紫自身は嘘は言わないと思うので、もし幻想郷のありのままを伝えたとして<br />それで正しく理解できているのなら、小鈴が霊夢や魔理沙を疑うことはなさそうなものだが、間違って伝わっていたとしたら?<br />紫は霊夢から小鈴を守りにきたと言っていたので、それを盾に好きにやることにしたということだろうか。<br />紫の手引きで、幻想郷のルールを理解し、人里と妖怪と管理者のシステムを理解したうえで<br />それらのバランスが正しくないと小鈴は考えている?<br /><br />ただ小鈴が幻想郷から姿を消している間、外の世界に行っているのではという推測もあって<br />紫が小鈴に外の世界の様子を見せて、人間が支配している世界が素晴らしいものであると思い込ませたりした?<br />百鬼夜行絵巻を使用したことから、百鬼夜行絵巻自体の影響を受けて封印されていた何かに誑かされた可能性もある?<br />放置していた百鬼夜行絵巻が悪影響を及ぼすとなると、博麗霊夢の誤算というタイトルも納得しやすい感じがする。<br /><br />うーん、ちょっと難しく考えすぎか…。シンプルに考えると<br />紫の目的は不満のガス抜きで、小鈴をこのまま放置すれば近い将来親友の阿求の死などをきっかけに<br />絵巻や他の妖魔本を総動員で大きな異変を引き起こしかねないから、今の力でおこせる小さな異変をおこさせて<br />それを霊夢達に解決させ小鈴を”超人”側に引き入れる…とか。<br />まあ素直に次回を待とう。<br /><br />ひとつ気になるのが、最近のサブタイトルが<br />稗田阿求の哲学→本居小鈴の葛藤→博麗霊夢の誤算と個人名のタイトルで推移している。<br />もしかすると次は…八雲紫の陰謀とか(ベタすぎ!)<br /><br />鈴奈庵が7巻分で終わりだとすると残りあと3話、7月というコミケ直前に終わる計算になるので<br />もしかすると小鈴が天空璋か憑依華に参戦する可能性がわりとあるんじゃないかという気がしてきた。<br />しかし天空璋も憑依華も夏に出なさそうな雰囲気なので、やっぱりなさそうな気もする(どっちだ)<br /><br /><br />
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東方三月精VFS 第6話「裏の主役は先に死ぬ」の感想

月刊コンプエース2017年6月号掲載東方三月精VFS 第6話「裏の主役は先に死ぬ」次回三月精はゲストキャラ少なめの四妖精メインのお話です。ビックリな告知もあるみたいですよ。— 比良坂真琴 (@hirasaka8) 2017年4月8日そんなワケで三月精のフィギュア付き単行本の発売が決定しました!メロンブックスさん、とらのあなさん、ゲーマーズさん、Amazonさん等の書店さんでも近々予約が開始されるかと思いますので良かったら是非! ... 月刊コンプエース2017年6月号掲載<br />東方三月精VFS 第6話「裏の主役は先に死ぬ」<br /><br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">次回三月精はゲストキャラ少なめの四妖精メインのお話です。<br>ビックリな告知もあるみたいですよ。</p>&mdash; 比良坂真琴 (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/850674269839163392">2017年4月8日</a></blockquote><br /><script async src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">そんなワケで三月精のフィギュア付き単行本の発売が決定しました!<br>メロンブックスさん、とらのあなさん、ゲーマーズさん、Amazonさん等の書店さんでも近々予約が開始されるかと思いますので良かったら是非! <a href="https://t.co/1tNhH44QOJ">pic.twitter.com/1tNhH44QOJ</a></p>&mdash; 比良坂真琴 (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/857218730375249920">2017年4月26日</a></blockquote><br /><script async src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">フィギュアの詳細をとの事で今一度!<br>サニー、ルナ、スターの3体セットで予約画像と同じデザインです。<br>以前出た鈴奈庵の小鈴と同サイズで同じ原型師さんとの事です。<br>他にわかりやすいサイズ的には「東方蒐集録」や「ねんどろいどぷち」ぐらいの大きさですね。<br>見本等は随時お知らせ致します!</p>&mdash; 比良坂真琴 (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/857781070535696386">2017年4月28日</a></blockquote><br /><script async src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br /><br />何かビックリな告知があるということで身構えていたが<br />なんと単行本のフィギュア付き限定版があるということらしい。<br />鈴奈庵特装版の小鈴フィギュアと同じデフォルメサイズ(約6cm)が三体で4200円とかなり強気な価格だが<br />三月精のフィギュア自体そうそう出るものではないので悩ましいところ。<br />評判次第でクラウンピースその他のキャラも出る…という話だそうだ。<br />ちなみに発売日は2018年1月26日。フィギュアの都合らしいが気の長い話である。<br /><br /><br />今回の話はレイマリが花見の準備をしているところから。<br />しかしまだ桜は蕾のままだったので、今日の花見を延期にするかどうかを話し合っていた。<br />なぜ開花が鈍いのかと魔理沙が言うと、桜は冬の間に思い切り冷えないと綺麗に開花しないので<br />神社の地下にクラウンピースが住み着いたせいで神社周辺が暖かくなっていたからではないかと霊夢が答える。<br />それを見ていた三妖精は、桜が開花していないのは妖精の力が弱まっているからであり<br />クラウンピースのせいで神社から妖精が逃げていっているからだと思っていた。<br />確かにリリーホワイトが桜を咲かせるエピソードがずっと前にあったし、そうなると他の場所では桜が咲いているのだろうか?<br />茨歌仙39話では桜が咲いているような様子だったので、向こうよりこちらのほうが時系列で先ということになる?<br />茨歌仙33話であった外来種が在来種を駆逐してしまうという話も、こういう事例になぞらえてのものとも言えそうだが…。<br /><br />その後合流したピースを交えて対策会議を行う妖精たち。<br />桜が咲かないということは妖精の力が衰えたと人間や妖怪に思われるので、どうにかしたいと話し合っていると<br />スターが花を咲かせる良い案があるという。そこで取り出したのはなんと花咲かじいさんの絵本。<br />サニーが花咲か爺さん、今回の元凶のピースが意地悪爺さん、ルナがポチ、スターがそれぞれ語り部として演じることに。<br />犬なんてイヤだと抵抗するルナだったが、スターから如何にポチが凄いかを語られ説得される。<br /><br />話は花咲か爺さんそのままだし、話自体は今更説明するまでもないので割愛するが<br />はなさかようせいさんと題してデフォルメされた絵柄はとても可愛いので必見。<br />全員ノリノリの演技でまさに幼稚園のお遊戯会。<br />そこに花見の準備をしていた魔理沙が合流。説明を聞いた魔理沙は<br />生命力を司る妖精の本当の魔力が見られるかもしれないと妖精たちに混じって殿様役で一緒に花咲か爺さんをやることに。<br />そして話がついに灰を撒くところに差し掛かり、実際に灰を撒くと本当に花が咲いてしまう。<br />めでたしめでたし。<br /><br />花見が開かれ賑わいを見せる。華扇も訪れ霊夢にお土産を渡す(お酒?)。<br />集まったのはお馴染みの面子だが、去年たまたま描かれただけに見えた小町と針妙丸の組合わせなども引き続き描かれている。<br />これは鈴奈庵とも関連する話になるが、宴会には紫も参加しているので<br />時系列的に前の鈴奈庵はそこまで拗れたオチにはならないんじゃないか思われるが……実際はどうなるか。<br />魔理沙は桜が急に開花する凄いものをみたと霊夢に話すが<br />花見の日になって急に咲くことはたまにあるのよね、と不思議に思う霊夢であった。<br /><br /><br /><br />妖精が自然に影響を及ぼしているのはこれまで何度か語られてきたものの<br />今更おさらいをするということは新作(天空璋)を意識したもの……と考えてしまうのも無理はない。<br />チルノが自機だし、特に四季に関連しているらしいということから<br />もしかして妖精関連がクローズアップされるのかなと思えそうな話だった。<br />それにしても同じ雑誌に載ってる鈴奈庵50話との温度差が凄まじい。とても同じ原作とは思えなかった。<br /><br /><br />
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東方茨歌仙 第39話「そこに妖怪の山があるから」の感想

Febri VOL.41(2017/04/18)掲載東方茨歌仙 第39話「そこに妖怪の山があるから」今回のサブタイトルは登山家のジョージ・マロリーが言ったとされる「そこにエベレストがあるから」という有名な言葉から。Wikipediaを見ると実際は違うニュアンスだったとか、実は言ってないとか書いてあって戸惑う。閑話休題。幻想郷の季節は冬から春へと移り変わった。早苗が妖怪の山から幻想郷を見下ろすと、桜が咲き乱れ緑生い茂る風景が広がっ... Febri VOL.41(2017/04/18)掲載<br />東方茨歌仙 第39話「そこに妖怪の山があるから」<br /><br /><br />今回のサブタイトルは登山家のジョージ・マロリーが言ったとされる「そこにエベレストがあるから」という有名な言葉から。<br />Wikipediaを見ると実際は違うニュアンスだったとか、実は言ってないとか書いてあって戸惑う。閑話休題。<br /><br />幻想郷の季節は冬から春へと移り変わった。<br />早苗が妖怪の山から幻想郷を見下ろすと、桜が咲き乱れ緑生い茂る風景が広がっていた。<br />神奈子は架空索道建設における早苗の働きを労う。早苗はこの幻想郷の美しさや守矢神社の素晴らしさが人々にも伝わると<br />期待に胸を膨らませていると、神奈子は美しいだけでは神格は生まれないと意味ありげに呟き<br />参拝客に対する準備をするよう早苗に指示を出す。<br /><br />一方麓では、架空索道の運行開始を前に乗り場に人が集まっており、河童がさながら縁日のように屋台村を作っていた。<br />華扇がちゃっかり店を出している霊夢にちょっかいをかけていると、天候不順のため運行を見合わせていると<br />ガイドに化けた諏訪子が参拝客に説明する。諏訪子も神のはずだが<br />あまり表に出ない性質のせいで多分誰も神だと分かっていないのかもしれない。<br />しかも服装が上がジャージか何か、下は河童に似たポケットの多いスカートを履いていて、余計に神に見えない。<br /><br />諏訪子の説明に快晴なのに天候不順? と参拝客たち怪しむが、仕方なく屋台で時間を潰すことに。<br />守矢神社では早苗が売り子として待ち構えていたが、第一便がまだ来ないことに待ちくたびれていた。<br />健康や長寿の祈願のお守りに混じって弾避けお守りがあるのがいかにも幻想郷らしい。<br /><br />架空索道乗り場では運行が遅延していることもあって、待っている人々によって屋台は思った以上の繁盛を見せていた。<br />霊夢の屋台も例外ではなく、甘いもの好きのおじさんが饅頭を3つも買っていくことも。<br />その様子に華扇にも饅頭屋だと揶揄される始末。<br />しかし華扇はその状況にモヤモヤしたものを感じずにはいられなかった。この状況の仕掛け人は一体誰なのか。<br />周囲を見渡すと一人の妖怪に行き当たった。<br />ここで少しだけ見えてる三つ編みお下げで眼鏡の河童は新型だろうか? 他の回でも見たことがない。<br /><br />華扇はにとりを呼び出すと、河童が索道の運行を遅らせているのでは?と尋ねた。<br />いつもは河童の道具や遊戯の屋台なのに、今回に限って飲料水や酒など<br />待ち時間に需要のあるものばかりであることが怪しいらしい。<br />にとりはあくまで予想のうえで商品を変えているだけだと反論するが<br />華扇は河童の作った索道が停まっていることで儲けを得ていることに作為を感じていた。<br />一触即発の雰囲気になったが、にとりは河童の名誉にかけて機械の評判が落ちるようなことはしないといい<br />原因はあくまで天候不順であると強調する。索道は雨も平気で、腐ることも錆びることもないが弱点があり、それは風であった。<br />ゴンドラが強風に弱いというのはありがちだが、この架空索道の場合は壁も何もない<br />剥き出しの状態というのが一番危ない気がするけど。<br />そして何事にも裏があると言って、にとりは立ち去った。<br /><br />再び守矢神社。相変わらず誰も来ない中待ち続けていた早苗は、索道の様子を見に行こうとする神奈子を見つける。<br />もう少しすれば人が来ると自身ありげな神奈子は、風の神として仕事に向かうと言う。<br />早苗は風を起こしてチラシ撒きでもするのだろうかと呑気に考えていた。<br />早苗が神奈子が風の神だと自分で言うのが珍しいと言ったが、そういう扱いだったのは風神録ぐらいなもので<br />それ以降は営業というか折衝役というかそういう立場が多かった。<br /><br />再び索道乗り場。いつまで経っても動かない索道に対して人々が徐々に不満を募らせ始めると<br />諏訪子は時間を確認し、タイミングを見計らって参拝客たちに説明を始める。<br />索道が動かない原因は天狗風のせいであって、妖怪の山の天狗が人間を襲おうとしていたからだという。<br />天狗風といえば白月精の第五話でも出てきていて、そのときは三妖精の住処の大木をも吹き飛ばす強力なものだった。<br />索道乗り場にも天狗風が現れるが、諏訪子が守矢の御神体は風の神であるというと<br />どこからともなく現れた光弾が天狗風を吹き飛ばす。<br />このときよーく見ると天狗風の中にちゃんと天狗らしき影が見えるのが芸が細かい。<br />おそらく光弾を受けても超スピードで消えたように見せかけることも余裕で出来るのだろう。<br />そうして安全が保証されたことによってようやくようやく索道が運行を開始したのであった。<br /><br />※追記<br />もしかして天狗風自体神奈子が起こしたものだったりする?<br /><br />索道が運行を始めたことによって、守矢神社で売り子をやっている早苗は参拝客相手に忙しなく働いていた。<br />そんな早苗に、華扇はどうして運行を見合わせたのかと尋ねると早苗は何のことだか分からないといった様子。<br /><br />華扇はこれが偶然なわけはないと思った。天狗と河童にカモられているように見えた守矢だったが<br />いわゆる出来レース、マッチポンプによって全員が得をするように神奈子が取り成したらしい。<br />にとりが何か事情を知っていそうな素振りを見せていたことから、初めから全て決まっていたことだったのだろう。<br />天狗も存在をアピールでき、テリトリーに入ってこないよう人間に対して警告をすることができたようだ。<br />華扇は守矢神社が繁盛するのを見ながら、博麗神社もテコ入れしないと霊夢の将来が悲惨なことになりそうだと考えていた。<br /><br /><br />37話の最後から続いていた、一連の架空索道のエピソードがようやく終わった。<br />というわけで今回は事実上三部構成のオチの話であって、それぞれの思惑が描かれた。<br />東方求聞口授で初めて架空索道の記事が出てから5年(記事は124期なので幻想郷では7~8年)、守矢が幻想郷に来てから実に10年目のことになる。<br />ようやくといった感じだが、これによって博麗神社の守矢分社もあまり意味をなさなくなり、関係も変化していくと考えられるだろうか?<br /><br />4月20日に博麗神社例大祭でのth16「東方天空璋」の体験版頒布が発表されたこともあって<br />今回の話を含めて何らかの形で妖怪の山が新作に絡むんじゃないかと考えられなくもない。<br />タイトルの中にある璋の漢字について調べると、柄杓という意味があり天空の柄杓といえばすなわち北斗七星という連想が働くが<br />名前の一部?として考えてみると、生きながらにして天狗になったと云われている崇徳天皇の母に、藤原璋子という人物がいる。<br />射命丸文が今回自機ということもあって、天狗の掘り下げとして崇徳院本人を直接的ではなく、絶妙に回りくどく扱うポジションとしては恰好の人物に思えてならない。<br /><br />藤原鎌足=扶余豊璋説なんかもあるらしいが、かなりヨタ話っぽいのでこちらはあまり信憑性はなさそうだ。<br />そういえば香霖堂22話や茨歌仙25話にて、北斗七星は天龍の星座として扱われていたので<br />それに関連する何かということも考えられるかもしれないが、天龍自体情報が少なすぎてはっきりしない。<br />北斗七星を構成する星のひとつミザールの伴星にアルコルと呼ばれる星がある。俗に死兆星などと呼ばれることもある星だが<br />非常に見えづらいため、これをHidden starと見なすこともできそう。<br />しかしFour Seasonsと関連付けられそうな話は自分には見つけられなかった。<br />もしかしたらもっと別のところからネタを持ってきているのかもしれないし、あってもさすがに一捻り以上はされているはずなので<br />これ以上の予想は少なくとも体験版を待とうと思う。<br /><br /><br />
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東方鈴奈庵 第49話「本居小鈴の葛藤(後編)」の感想

月刊コンプエース2017年5月号掲載東方鈴奈庵 第49話 「本居小鈴の葛藤(後編)」48話の感想で(前編)表記がないのは誤植かも、と書いたが案の定その通りだった。というわけで前回の最後に紫が鈴奈庵を訪れたところの続きから。扉絵の紫で一番気になるところは胸が真っ平らにしか見えないところ。導師服スタイルだとなおのこと目立つ。一話に出てたときは結構膨らみがあったのになあと思って読み返してみると…わりと発見があった... 月刊コンプエース2017年5月号掲載<br />東方鈴奈庵 第49話 「本居小鈴の葛藤(後編)」<br /><br /><br />48話の感想で(前編)表記がないのは誤植かも、と書いたが案の定その通りだった。<br />というわけで前回の最後に紫が鈴奈庵を訪れたところの続きから。<br />扉絵の紫で一番気になるところは胸が真っ平らにしか見えないところ。導師服スタイルだとなおのこと目立つ。<br />一話に出てたときは結構膨らみがあったのになあと思って読み返してみると…わりと発見があった。<br /><br /><br />本編。<br />前回小鈴から相談を受けた魔理沙は、そのことを霊夢に話していた。<br />小鈴が危うい立ち位置にいると認識している霊夢は、妖怪に対して迷いが生じていても不思議じゃないと考えていた。<br />このままでは妖怪に利用されるかもしれないと危惧する魔理沙だが、霊夢は利用されるだけならそんなに心配してはいなかった。<br />本当の心配は小鈴が普通じゃないものに憧れを持っていること、すなわち妖怪に憧れがあることだった。<br /><br />一方その頃、鈴奈庵では小鈴が紫から霊夢に監視されていることを知らされていた。<br />目をつけられたらどうなるのかと小鈴が尋ねると、人間の敵として認められた場合最悪消されてしまうと紫が答える。<br />消されるという物騒な言葉に怖気づく小鈴だったが、紫は「霊夢から貴方を守ってあげようと思って来たの」と言い<br />妖怪についてどう思っているか尋ねる。小鈴は阿求に言われた通り、一応人間の敵だと答えるが<br />紫は最近出会った妖怪をよく思い出して考えてみて欲しいと、小鈴に促した。<br /><br /><br />妖魔本と普通の本では背景にある真実が異なっている気がする、と改めて確認している小鈴の元に<br />マミゾウが訪れたときのことだった。小鈴はマミゾウに新しく入荷した阿求の本『人外のフォークロア』を勧める。<br />これは46~47話でマミゾウがアガサクリスQに書かせたもので、白々しい反応をするマミゾウを見て小鈴が訝しんでいると<br />出し抜けに百鬼夜行絵巻や他の妖魔本を貸して欲しいと言ってきた。<br />小鈴は狼狽えながら一般の客には貸すことができないと返すが、マミゾウはアガサクリスQに本を書かせたこと<br />妖怪であることを自ら明かし足を机の上に乗せ小鈴を脅す。殺すのは簡単だが自分はそんなことはしないというマミゾウ。<br />小鈴は少し考えさせて欲しいと答えを保留するが、マミゾウは妖魔本に囲まれている小鈴はもう呪われている、と忠告を残して立ち去った。<br /><br />次に小鈴は新聞を持ってきた文のことを思い返した。<br />文が発禁にした自分の本のことをわざとらしく話していると、小鈴は天狗が人間をどう思っているかと尋ねてみた。<br />(よくよく考えると、発売日直前だというのに今月のコンプエースにはどこにも文果新報の広告が載っていないな…)<br />それに対して文は、天狗は人間をひとつの種族として見なしておらず、里にいる人間や離れた場所にいる人間<br />山に入ってくる人間や外の世界の人間にそれぞれ違う感情を持ち、それぞれに違う関係性を持っている。<br />小鈴に対しても里の中と外で会うときは対応が変わるときもあり、妖怪は個人を単純に敵味方として分類することはないと言って立ち去る。<br /><br />その事例から出した小鈴の結論は、妖怪も人間に危害を与えない状況下であれば敵ではないということだった。<br />その答えに紫は安心し、私は貴方を救いに来た妖怪であるとスキマを披露した。<br />ここのやりとりが最初に読んだとき少し飲み込みづらいなと思ったが<br />自分が妖怪でも今は敵ではないと小鈴が見なせると分かったので安心した、という意味で合ってると思う。<br /><br /><br />紫が帰った後、小鈴は背嚢に本を詰め(おそらく妖魔本?)<br />色々な人に会って自分の選ぶべき『真実』が分かったと独り言ち<br />思い詰めた顔でどこかへ向かっていった。<br /><br /><br /><br />今回気になったのは、紫が小鈴の元に現れたのは霊夢から守るためだったということ。<br />ただし紫の言っていることがどこまで本当かは分かりかねるので、嘘は言っていないという前提で考えると<br />易者回などで霊夢が言っていた、里の妖怪が人間になることが大罪であるというのは<br />あくまで霊夢独自の考えで行っていたということ。<br />(今読み返し見ると霊夢の考えであることが強調されていたように感じる)<br />ただ紫の「霊夢から守る」という発言をよく考えてみると<br />妖怪の味方になったり妖怪化してしまった小鈴を(霊夢から)守るという意味と<br />妖怪の味方になったり妖怪化しないように(結果的に霊夢から)守る、の2つの意味に取れる。かなり強引だが。<br />最近の紫はわりと幻想郷が変化すること・変化させることを望んでいるフシがあり(紺珠伝魔理沙完全無欠EDなど)<br />小鈴が妖怪化したりすることについて望むところであるというのはそんなに不自然な考えではないかもしれない。<br /><br />ただ後者の意味の場合も霊夢と結果的に同じ考え方になるのでそんなに不思議ではないと思うし<br />茨歌仙35話のときのように、紫が演技として霊夢に敢えて倒されることで小鈴を妖怪の世界から遠ざければ<br />この場合も結果的に「霊夢から守る」ということになると思うので嘘は言っていないということになる。<br />ちょっとひねくれ過ぎだろうか。<br /><br />マミゾウについては本音と建前が一緒(百鬼夜行絵巻が欲しい)なので分かりやすいが<br />それ以外の文・紫・阿求についてはグルになっている可能性が無きにしもあらず<br />特に紫・阿求は結託していても特に不思議はないかもしれない。<br /><br />もしくは今回のことは小鈴ではなく霊夢に対する紫の教育のようなものであって<br />人妖(妖怪化した人など)排除するべし、という霊夢の考えを、小鈴の行動を介して変えさせようと目論んでいるかもしれない。<br />霊夢は現状を維持することで幻想郷を守るという保守的な考え方であるのに対し<br />幻想郷がずっと続くことを見越して変化を望む革新派の紫が先のことを見据えて博霊の巫女の考えを改めさせる。<br />そういう可能性はないだろうか。<br /><br />正直なところ先の展開が予想できない。まさに無限に真実が存在している。<br />ただ今回紫は導師服で登場した。<br />ドレスは異変を起こす側、導師服は解決する側という通説も以前からまことしやかに囁かれている。<br />なので悪い方には行かないと思うが、所詮は説にすぎないし…。<br /><br />ただマミゾウが正体をバラしたり、霊夢の監視を紫から伝えられたり<br />初期の頃からずっと引っ張っていたネタを立て続けに回収してきているので<br />鈴奈庵自体が終わりそうな雰囲気がぐっと強まった。<br /><br /><br />今一話を読み返すとこんな台詞があった。<br />「その時はその時で――霊夢さんにお願いしますね! 妖怪退治!! 頼りにしてますから」<br />マミゾウが小鈴を「呪われている」と評したのも、何でも解読する能力を獲得したのも<br />つまりは妖怪化の兆候の兆候だったのだろうけど<br />まさかこのような形で小鈴にブーメランになって返ってくるとは思わなかった。<br /><br />
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東方鈴奈庵 第48話「本居小鈴の葛藤」の感想

月刊コンプエース2017年4月号掲載東方鈴奈庵 第48話 「本居小鈴の葛藤」思わず話のタイトルを二度見したが、第1話以来の前後編ではない単発話?しかし最後まで読むと単に誤植なだけという気がしなくもなかった。いかにも前後編のような終わり方だし、何より鈴奈庵や三月精の話タイトルは単行本では修正されているものの、連載時には何度か前編後編の記述が抜けていたことがあったので……。ちなみに柱に書かれている相即不離とは、... 月刊コンプエース2017年4月号掲載<br />東方鈴奈庵 第48話 「本居小鈴の葛藤」<br /><br /><br />思わず話のタイトルを二度見したが、第1話以来の前後編ではない単発話?<br />しかし最後まで読むと単に誤植なだけという気がしなくもなかった。<br />いかにも前後編のような終わり方だし、何より鈴奈庵や三月精の話タイトルは<br />単行本では修正されているものの、連載時には何度か前編後編の記述が抜けていたことがあったので……。<br />ちなみに柱に書かれている相即不離とは、互いに密接に関連していて離れないこと、らしい。<br /><br /><br />今回は前回よりちょっと増えて16ページ。<br />もし7巻も8話入りだとしたら、単行本が薄くなるなあと心配になってしまう。<br />内容のほとんどは、46~47話で小鈴が阿求の幻想郷縁起を読んだことによるおさらいのようなもの。<br />加えて前回マミゾウの正体を知らされたことによって生じた疑問を、小鈴は鈴奈庵に訪れた魔理沙に尋ねることにしたようだ。<br /><br />人間の里における妖怪の影響や、幻想郷の縁起、妖怪と人間との関係性についてを含め<br />人間がいなければそもそも妖怪は存在しえず、(幻想郷の)人間を存続させるために妖怪が<br />秘密裏に里を守っていることが分かりやすく再度説明される。<br />妖怪が里を守る具体的な事例は、鈴奈庵44~45話にて描かれていたとおり。<br /><br />魔理沙にひとしきり質問を投げかけた小鈴は、魔理沙がまだ何か重要な事実を<br />隠している気がしてならないらしい。マミゾウが化け狸であることをずっと黙っていたこともあって、<br />マミゾウ含めて敵だとは考えられないものの、妖怪退治をしている人間の立場について怪しさを感じているようだった。<br />そんな小鈴を遠くから見ている人影がひとつ……。<br /><br /><br />魔理沙の話を聞いて自問自答しているうちに、妖怪が敵か味方か分からなくなった小鈴は阿求の元を訪れる。<br />あくまで妖怪は人間の敵であるというスタンスを崩さない阿求に<br />小鈴は人間は妖怪無しでは生きられないのだから妖怪は味方ではないか?<br />妖怪退治する人間はつまるところ人間の里を脅かしているのでは? と疑問をぶつける。<br />そんな小鈴の様子に呆れた阿求は、質問すれば答えが返ってくると思っている小鈴をたしなめたが<br />小鈴は馬鹿にされていると思い怒る。<br /><br />ここで阿求が言っている”世界は無限で構成されており真実も無限に存在する。真実が無限に存在するということは自分で最適な真実を選ばなければならない”という台詞<br />一見難しいことを言っているように聞こえるが、ここは真実という言葉を用いているのがミソで<br />真実とは人それぞれの立場や環境によっていくらでも変わる主観的なもの<br />つまり解釈に近く事実と違って客観性のあるものではないので、無数にあって当たり前のもの。<br />英語でも事実はFact、真実はTruthと明確に使い分けられているくらいなので<br />ここは真実という言葉を用いていることに意味があるのだろう。<br />阿求の言っていることは極めて普遍的な話だが、これは東方Projectという作品自体に通底している真理のひとつでもあると思う。<br /><br />たとえば東方Projectにおいて、ひとつの事実に対して複数の真実があることはしばしば散見される。<br />特に書籍などでは顕著で、阿求や文の主観で描かれた(という設定)の場合<br />そのキャラクターの主観が必ずしも事実を述べているとは限らない場合がある。<br />それはキャラクターそれぞれが持っている情報や立場によって知らなかったり<br />解釈が異なったりしていることによって起こっている。<br />今回の設定おさらいも、あくまで魔理沙と小鈴の知り得た範囲の情報でしかない。<br />おまけに書籍では妖怪や人間から修正を求められたり、あえて脚色を入れたりしているのだから<br />ファンの間でも解釈の分かれる設定は多い。そういった虚実入り混じり<br />全てを知っているわけではなかったりするキャラの台詞の中から何が事実なのかを探る<br />東方はそんな遊びができる作品でもある。<br />ZUN氏が阿求にこんな台詞を言わせた真意は、そういったところではないかと個人的には考える。<br /><br />しかしそれとは別に、なぜこのタイミングで阿求がこの台詞を言ったのかということについて言いたいことがあるのだが<br />それは外來韋編参に掲載されている香霖堂3話の感想にて述べたい(予定)。<br />鈴奈庵と一緒に読んでしまったが、そちらのタイトルも「多数の真実がある世界」である。<br />話としては繋がりはないものの決して無関係ではない(と思う)。<br /><br />小鈴の疑問に対して、阿求は人間にとって妖怪は敵であるという選択をするのが<br />人間の里にとって最適だからそれが真実だと答える。<br />小鈴は敵に人間の里の命運を握らせているのが最適な真実なのかと返すが<br />阿求は妖怪は敵だが必須の存在なので矛盾はしていないとさらに返す。<br />だから勘違いして妖怪に味方したりしないでね、と残して阿求は立ち去った。<br /><br /><br />稗田邸を後にした小鈴は、自分を子供扱いする阿求に文句を言いながら帰途につく。<br />「真実を自分で選んで良いなんて詭弁がまかり通るなら何でもありじゃないの」と言うが<br />先程の真実についての話と合わせると、ファンや二次創作に対する含みを大いに感じるのは自分だけであろうか。<br /><br />ZUN氏は去年から設定に関する質問はするなと再三言っている(2軒目ラジオVRの記事などを参照)。<br />それは質問をすることによって設定が確定し、二次創作ができなくなるからというようなことも言っている。<br />外來韋編弐のインタビュー(10P)でも、答えがありそうだけど調べても分からないものが<br />東方には求められていると言っており、そういったことに対するアンサーがあの阿求の台詞にあるのではないか。<br />曖昧な中から自分だけの真実を選び出す、もしくは勝手に設定を作ってしまう<br />そういう二次創作の在り方に言及しているのではないか、と思えてならなかった。<br /><br /><br />帰途につく小鈴に何者かが声を掛ける(先程の人影と同一人物か?)。<br />百物語のときに一緒だったと語るその人物は……なんと紫。<br />百物語のギャグで出てきたのを本当に前フリにしてしまうのも驚きだが、<br />有力な人妖の交錯する幻想郷の火薬庫こと、鈴奈庵に紫が現れたのはどういった意図があるのか。<br />危ない道に突っ込みそうな小鈴を軌道修正しにきたといった辺りが適当に思えるが<br />紫が現れるとなんとなく作品もも一区切りに向かっているのかな? という気もしてくる。<br />実際には単行本収録分もまだ3話しか貯まってないのでしばらく続くんだろうけど。<br /><br /><br />とまあ色々書いたものの、要するに言いたいことは<br />ここで自分が書いていることも自分で選んだ真実の一つであって、事実とは異なる場合がありますよというお話。<br />というわけで香霖堂3話の感想に続く。<br /><br />
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東方茨歌仙 第38話「聖地としての神社」の感想

Febri VOL.40(2017/02/13)掲載東方茨歌仙 第38話「聖地としての神社」今回は37話の最後に早苗が予告していた通り、妖怪の山の架空索道(ロープウェイ)の話。前回の感想でなんか物足りないと書いたが、それもそのはず事実上の前後編のようなものだった。魔理沙はともかく霊夢もほとんど出番がなく、早苗(と華扇)がメインのエピソードというのは珍しい気がする。話は早苗が里にある小さな祠の雪かきをしているところから。一見... Febri VOL.40(2017/02/13)掲載<br />東方茨歌仙 第38話「聖地としての神社」<br /><br /><br />今回は37話の最後に早苗が予告していた通り、妖怪の山の架空索道(ロープウェイ)の話。<br />前回の感想でなんか物足りないと書いたが、それもそのはず事実上の前後編のようなものだった。<br />魔理沙はともかく霊夢もほとんど出番がなく、早苗(と華扇)がメインのエピソードというのは珍しい気がする。<br /><br />話は早苗が里にある小さな祠の雪かきをしているところから。<br />一見すると守矢神社の分社のように思えるが、霊夢に対してボヤいたり生まれたばっかの神様と言っていることから<br />前回霊夢が人里に建てたサトノヤマネノカミの社だと思われる。<br />鈴奈庵23話(4巻)にて里の外れに分社を複数建てているので、そのついでというところだろうか。<br />前回早苗にズボラと言われていた霊夢だが、今回も里の社を放置していることでまたもやズボラ扱いされている。<br />このまま放っておくと、臥龍梅のとき(茨15話)のように溢れた神霊でまたトラブルになっていたのかもしれないが未然に防がれた。<br />雪かきが終わった後里の人にお茶に誘われたり、雪かき中も手伝ってもらったりと霊夢に比べて(?)慕われている気がする。<br />しかし早苗は架空索道の試乗会のチラシを渡すと、まだ仕事があると言ってその場を辞する。<br /><br />ブーツの上からかんじきを履き、杖とスコップを持って早苗が目指した先は博麗神社。<br />さりげなく「新雪を歩いて一時間くらい」と里から博麗神社までの距離の考察材料が提供される。<br />不動産広告などに書かれている駅から徒歩○分、というのは女性がハイヒールで歩いたときの速さだそうだが<br />これは分速80mとして扱われる。この速さで一時間歩いたとすると時速4.8kmになる。<br />雪道ということを考えると、早苗が普通の少女と同程度の運動能力と仮定した場合これより早いというのは考えづらい。<br />冬になると道が酷いらしいが、雪がなければお年寄りでも登れるくらいらしいし、阿求でも踏破できる(鈴奈庵47話)ので<br />言うほど険しい道ではなさそうだ。ましてや早苗は信州育ちだし雪道には慣れているはず。これらの情報を元にして考えると…<br />里と博麗神社の距離はおよそ3~4km程度、というところだろうか。約一里とするとなんとなく幻想郷的かもしれない。<br />まあそもそもなんで飛んでいかないのか、というのを考えると気になって夜も眠れなくなる。<br />敢えて考えるなら、昼間は里の中では飛行禁止とかそういうものかもしれないが<br />鈴奈庵3話などでは里で飛行しているシーンもあるので正直なところ合理的な理由は思い浮かばない…。<br /><br />博麗神社を訪れた早苗を出迎えたのは華扇だった。霊夢は買い出しか何かで留守らしい。<br />しかし早苗は霊夢が居なくてもできる用事だからといって、神社の一角の守矢の分社へと向かう。<br />どうやら霊夢はここの雪かきはしてくれないらしく、だから早苗が来たということのようだ。<br />霊夢に言い聞かせておきましょうか?と華扇が言うと、早苗に霊夢さんの保護者みたいと返されて慌てふためく。<br />しかしなぜ博麗神社に守矢の分社があるのか知らない華扇は早苗に尋ねる。<br /><br />元々は風神録の霊夢妖怪バスター装備EDに出てきたものであり、神奈子や諏訪子に力を借りるために霊夢が作ったものだ。<br />その後儚月抄5話などにちょくちょく出てきていて、守矢神社に参拝できない里の人間にとっての窓口にもなっていたのだが<br />その理由は妖怪の山は人間には容易に立ち入れる場所ではなかったからでもあった。つまり妖怪の聖地だったからである。<br />霊夢は管理放棄しているし、里に分社を作ったことでもうあまり意味はなくなってしまったように思えるが……。<br />ここで早苗が言う「まだ見ぬ山の妖怪」というのは、同じコマにいる雛や穣子のことを指しているのか<br />それとも新キャラ登場フラグなのかどうかはよくわからない。<br /><br />早苗の話から索道の存在に話が繋がり、分社の雪かきが終わった後華扇はその建設現場に様子を見に行くことに。<br />索道を見上げる華扇の等身がかなりすごいことに。すごいナイスバディだ。<br />索道はゴンドラがちょっと危なそうなことを除けば現実とそう変わらない立派なもの。里の人間を乗せた試乗会も行っており、<br />運用開始時期は早苗曰く雪が解けて福寿草が咲く頃(2~4月)らしい。早苗もだいぶ幻想郷に染まってきているようだ。<br />排他的な天狗をどう口説き落としたか華扇が尋ねると、神奈子が天狗と対等に渡り合える立場になるまで<br />交渉を頑張っていたという。風神録が終わった頃には妖怪の山で祀られ始めていたような感じだった記憶があるので、<br />難航していたのは意外だった。もう実時間じゃ10年くらい経っているが幻想郷では新参扱いは仕方がないのか。<br />しかしこのとき神奈子が話しているとおぼしき天狗のトップは天魔なのか、それとも大天狗なのかが気になる。<br />結局索道を作ればWIN-WINの関係になると説得して話が纏まった模様。<br /><br />華扇に乗ってもらおうと早苗がロープウェイを動かそうとすると、動力源のトラブルで動かせないと黒髪おかっぱの河童が言う。<br />3巻や出張版には台詞があったが、すごい久しぶりの台詞のような気がする。<br />動力についてたずねると、どうやら水力(発電ではない)とのこと。水の重力エネルギー(位置エネルギー?)を使うのが<br />河童にとって効率が一番いいらしい。水を操る程度の能力。華扇は水車を想像する。<br />そこににとりが現れ、なぜ動かせないか説明する。真冬は滝が凍って水力が使えないと言うが……。<br /><br />早苗がにとりの胸ぐらを掴んで主張する。一番の稼ぎ時である正月に使えないようでは困ると。<br />既に来年の初日の出を山の上から見る企画を提出しているほど。<br />そこでにとりが滝の代わりに間欠泉を使う代案を出し、早苗もそれを承諾する。<br />しかしそれには問題があり、温泉水により機械の痛みを早め、整備による維持費が多めにかかってしまうという。<br />やや邪悪な企みを感じさせる笑みを浮かべて…。<br /><br />翌日、華扇が調べたところ滝はべつに凍っていなかったし、動力が本当に水力かどうかもわからなかったという。つまり詐欺っぽい。<br />天狗が協力的すぎることも怪しむが、華扇は博麗神社以外に口を出すつもりがないので黙っていた。<br />華扇が神社を訪れると霊夢も索道のことは既に知っていて、商売のためのプランを考えているところだった。<br />饅頭にお守りにマスコット人形と、以前失敗したときと同じようなことをまたもや考えていた。<br />華扇は霊夢に、参拝客を取られて心配ではないかと尋ねるが、元々うちには参拝客が殆ど来ないからと言う。<br />あれ、寺の縁日に客と取られていると勘違いしたときは結構必死だったような……。<br />しかしそんな霊夢の様子を見て、天狗や河童にいいようにやられている真面目な神社よりも<br />妖怪が自由に跋扈している不真面目な神社のほうが、付け入る隙が無いのかもしれないと思うのだった。<br /><br />一通り読んで、タイトルの聖地とはやはり昨今の流行りである”聖地巡礼”についてのことなんだろうなという気がした。<br />守矢神社に付け込もうとする河童は、さしずめ地方自治体を口八丁で騙すゼネコンのようだ。<br />今回は明かされなかったが、天狗の本当の思惑も気になる。<br />ひょっとすると今回のエピソードは、東方の聖地として再建計画が持ち上がっている城嶺神社の話を受けての<br />ものかもしれないと思ったが、実際のところはまさに神のみぞ知ると言ったところだ。<br /><br /><br />
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東方三月精VFS 第5話「霊夢の地獄巡り」の感想

月刊コンプエース2017年3月号掲載東方三月精VFS 第5話「霊夢の地獄巡り」そんなワケでちょっと前に三月精原稿が完成しましたー!次回は34Pと新連載が始まってから一番のボリュームです。掲載は1月26日発売のコンプエース3月号となります。いつもとはちょっと違ったお話の展開で、漫画では初めてちゃんと登場するキャラもいますので良かったら是非!— 比良坂真琴 (@hirasaka8) 2017年1月15日今月の鈴奈庵のページの少なさと... 月刊コンプエース2017年3月号掲載<br />東方三月精VFS 第5話「霊夢の地獄巡り」<br /><br /><br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">そんなワケでちょっと前に三月精原稿が完成しましたー!<br>次回は34Pと新連載が始まってから一番のボリュームです。<br>掲載は1月26日発売のコンプエース3月号となります。<br>いつもとはちょっと違ったお話の展開で、漫画では初めてちゃんと登場するキャラもいますので良かったら是非!</p>&mdash; 比良坂真琴 (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/820602075583123456">2017年1月15日</a></blockquote><br /><script async src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>今月の鈴奈庵のページの少なさとは対照的に、三月精はボリュームたっぷりで非常にありがたい。<br />多分単行本出せるページ数は貯まっているはずなので、次回掲載の頃には何らかのアナウンスが出ていると思いたい。<br /><br />話は雪の積もる博麗神社に魔理沙がやってくるところから。<br />雪かきすらされていない神社に魔理沙が訝しむ。鈴奈庵でも阿求が神社の雪かきがされていないことについて言及していたが、<br />同じくらいの時期なのかどうかはよくわからない。こちらは既に正月が明けているらしいけど。<br />何らかの異変を感じた魔理沙だったが、実際は神社の床が暖かくなっていたため、霊夢がサボっていただけだった。<br />常夏のような神社の中で謎のトロピカルドリンクを飲む霊夢。袖の無い腋巫女装束姿って初めて…?<br />その床暖房の原因は地下に住んでいるクラウンピースが火を焚いているかららしい。<br />前回の最後でクラウンピースが見つかったことが書かれていたが、住んでいる場所はわかっても入り口は見えないとのこと。<br />三妖精の家と同じような感じのようだ。<br /><br />しかし実際にボヤ騒ぎが起きたことで、クラウンピースを捕まえて説教をする霊夢。<br />人間には入り口が見えないんじゃなかったんじゃ…。<br />ここの霊夢・魔理沙・クラウンピースがまるで怒る母、窘める父親、反発する娘、みたいな構図。<br />魔理沙がいつ「いいじゃないか母さん」と言い出してもおかしくなさそうだ。<br />どこかに飛んでいってしまったクラウンピースを尻目に、どうして神社の縁の下に巣食っていたのか魔理沙が疑問を投げかける。<br />何か理由があるのか考えた霊夢は、それを地獄の策略だったのではと思い、調査に向かう。<br /><br />霊夢が最初に向かったのは永遠亭だった。<br />紺珠伝以降月絡みのことが多いせいか、永琳を訪ねていくパターン多いなと感じる。これで何回目だろうか?<br />永琳は霊夢の話で、純狐とヘカーティアが手を組み地獄の妖精を使役していたことを知る。<br />紺の鈴仙レガシーEDやEXTRAなどでその辺の話はすでに判明していたので、鈴仙が永琳に何も話さなかったか<br />もしくは紺鈴仙の話はなかったことになったのか。そして紺珠の薬を使わないのが正史…だったはずなので、<br />勝利確定だったと言う永琳のドヤ顔にもやや虚しさを感じてしまう。<br />ここで純狐の顔を永琳が思い受かべるが、やはり少し病んだような感じの目がデフォのようだ。<br /><br />そして次に霊夢が目指すのは地獄絡みということで彼岸。<br />求聞史紀だと生者は行くことが出来ないとか、行ったら死ぬと書いてあったが、死神にコネがあれば生きたまま行けるらしい。<br />三途の川の渡し賃もツケでいいとは小町様々。小町に対して持つべきものは友人、と霊夢が言ったのもなんだか珍しい関係であるように思う。<br /><br />視点は変わって三妖精。ボヤ騒ぎの跡を片付けないまま留守になっていた神社を訪れると、<br />新しい住処が見つからず彷徨っているクラウンピースがやってくる。<br />普通の妖精のように草木が馴染まないピースに対して、お寺の縁の下は?と提案するスターだったが<br />ルナがお寺は生への執着を失わせるから妖精は最悪消滅してしまうと説明する。<br />ルナチャイルドがいきなり長々と説明するものだから、なんだかヘンな感じだったが<br />神霊廟などで妖精がザコ敵として出て来るのは別に住んでいるわけではないということか。<br />心綺楼のEDでもチルノが白蓮の説法を聞きに命蓮寺に来たりしていたが…。<br /><br />命蓮寺も無理ということで悩むピースを、地獄の妖精がこの程度でしょげるなんてらしくない!とサニーが励ます。<br />いつの間にかサニーのマフラーをピースに貸していたりするし、今サニクラが熱い。<br />結果的にピースはこれからも神社に住み続けると宣言する。<br /><br />夜になり神社に帰ってきた霊夢は、彼岸でのことを回想する。<br />このときようやく何も片付けずに出てきたことに気がつく霊夢さん、流石である。<br />そして扉絵の彼岸花からまさか…と思ったらそのまさか。<br />四季映姫様が2005年8月以来、11年6ヶ月ぶりの台詞ありで登場。<br />儚月抄の9話や三月精OSPの6話、およびグリマリや心綺楼の背景などにはちょくちょく登場していたものの、<br />ずっと台詞がなかったというのは驚きだった。<br />彼岸の描写も求聞史紀に描かれている通り、どこまでも花畑が広がる不思議な場所だった。<br /><br />地獄の妖精について映姫に尋ねる霊夢。容疑者はヘカーティアだと断定していたが、<br />映姫は疑わしいだけでは決められれないという。<br />ヘカーティアが変わった人(服装? 性格?)というのは周知の事実らしい。地獄の中では悪意は薄い方だと言う。<br />「そのような統率者もいた」ということで、そういうポジションの存在が地獄に複数いるらしいことが確認できる。<br />ヘカーティアについては外來韋編の紺珠伝インタビューにおいて映姫との上下関係について触れられていたので<br />いずれ掘り下げられるんだろうとは思っていたが、意外と早くそのときがやってきた。<br />インタビューでは映姫よりもヘカーティアの方が断然偉いとされていたが、実際映姫がヘカーティアのことを語る際には<br />伝聞調だったので、目上の存在だが面識が無い程度の間柄ということらしい。<br />統率者が複数いるということで、仏教の地獄に属する映姫に対してギリシャ神話の地獄(冥界)に属するヘカーティア<br />のように、文化や宗教の違いで管轄が分かれている世界なのかもしれない。単純な上下関係では測れなさそうだ。<br /><br />映姫は地獄の妖精を使役するのは珍しいという。殆どの場合は鬼を使役するらしい。<br />霊夢に対して、「ヘカーティア”様”は妖精にとって地獄は住みづらいので地上に逃してあげた」、と解釈を示した。<br />これまで花映塚でお説教する姿しか描写されてこなかったせいか、二次などで結構頭の堅い感じに描かれることが多かった<br />こともあって、案外融通の効く面を見せたのは新鮮。これまでの堅いイメージがこれで払拭されるかもしれない。<br /><br />不安ならば監視すればいいとも映姫に言われたので、霊夢はそうすることにしたが<br />それなら追い出さなければよかったと思ったところで、また床下が暖かくなっていることに気づく。<br />霊夢はピースが戻っていることに気が付くと、やれやれと思うのだった。<br /><br />なぜ神社の縁の下をクラウンピースが選んだのか、というのが新たな疑問。<br />本来なら普通の妖精は気質が合わずに住むことができないので、ピースがわざわざそんなところを選んだのは<br />ヘカーティアが幻想郷に住むように指示したことと同じように何か理由があるのだろう。結構この謎を引っ張りそうな気がする。<br /><br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">すごく盛って描いたつもりでも後から見直すと全然大きくないという…。</p>&mdash; 比良坂真琴 (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/811899234383335424">2016年12月22日</a></blockquote><br /><script async src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>しかしこれは一体誰のことだったんだろうか。永琳か、小町か、それとも映姫かヘカーティアか。<br /><br /><br />
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東方鈴奈庵 第47話「稗田阿求の哲学 後編」の感想

月刊コンプエース2017年3月号掲載東方鈴奈庵 第47話「稗田阿求の哲学 後編」前回15ページしかなく、今までで一番ページ数が少ないと言ったのも束の間、今回はそれをさらに更新して13ページ。正直尺としてはかなり物足りないが、大きな動きのある回ではあった。扉絵の阿求と小鈴は見ているとなんだか不安な気持ちになってくるが、詳しいツッコミは避ける。これは実際に見て確認してほしい。話は前回に引き続き、マミゾウが阿求に... 月刊コンプエース2017年3月号掲載<br />東方鈴奈庵 第47話「稗田阿求の哲学 後編」<br /><br /><br />前回15ページしかなく、今までで一番ページ数が少ないと言ったのも束の間、今回はそれをさらに更新して13ページ。<br />正直尺としてはかなり物足りないが、大きな動きのある回ではあった。<br />扉絵の阿求と小鈴は見ているとなんだか不安な気持ちになってくるが、詳しいツッコミは避ける。<br />これは実際に見て確認してほしい。<br /><br />話は前回に引き続き、マミゾウが阿求に本にしてもらうための逸話を語って聞かせるところから。<br />話の内容は狸に親近感を抱かせるものばかりで、それによって将来的に人間の里への<br />出入りを容易にするための下地を作りたいらしい。<br /><br />前回阿求はマミゾウの正体が分からないのかと疑問に思ったが、今回は普通に正体がバレていた。ですよねー。<br />人間を化かそうとした妖怪が調子に乗ってボロを出すのは、昔話などでもお約束の展開ではあるものの<br />今回のケースでは普通にマミゾウが油断したのか、もしくは敢えて正体をバラしたのかはやや図りかねた。<br />後者の場合は、文が小鈴に天狗であることをバラすことによって新聞を店に置かせたように、<br />マミゾウも阿求に正体をバラすことで本を書くよう威圧しているのかとも思われたが、<br />マミゾウの心の声を考えると意図せずバレてしまったというような感じもあって、どちらとも取れた。<br />しかし敢えてバラした場合もこの後の展開を想像していなかったということになってしまうので<br />どちらに転んでも微妙にマミゾウの落ち度は免れないような……。<br /><br />話が終わりマミゾウが帰ると、阿求は妖怪と二人きりになっていたことを思いほっと胸を撫で下ろした。<br />そしてマミゾウの言うとおり本を出すか否か、マミゾウの正体を小鈴に伝えるべきか、迷った阿求は霊夢のところへ相談へ向かう。<br />阿求って博麗神社に単独で行けたっけ? と思ったが、そのときは炎天下だからということだった。(第10話のとき)<br /><br />相談の結果、マミゾウの手口は天狗と同系統のものだという結論に至ったが、阿求は敢えてマミゾウの思惑通りに本を出すことに。<br />ここで狸だけ対処すると、天狗や河童や幽霊には何もしないのになぜ狸だけ、と摩擦が生じる可能性を考えてのこと。<br />利用されているように見せかけて妖怪を利用し過保護に生きていく、こういうしたたかさがすなわち稗田阿求の哲学ということらしい。タイトル回収。<br /><br />神社から里に戻ってきた阿求は、霊夢に相談した結果ついにマミゾウが化け狸であることを小鈴に打ち明ける。<br />長いこと引っ張ったわりには随分とあっさりとバラされたものだが、<br />憧れの人が実は妖怪だということになったら性癖を拗らせてしまわないか不安である。<br />結果的に妖怪がどれくらい人間社会に入り込んでいるかという考えに囚われ始めたようだが<br />今後はヤブをつついてヘビを出す、ということになりそうな感じになるのかもしれない。<br />赤蛮奇や慧音の出番を期待したい…ところだけど。<br /><br />今回の話で一つ気になった部分があった。<br />稗田家のルビが”ひえだのけ”という風になっていたのだが、家名には”の”は付かないはずではなかっただろうか。<br />氏とはいえ蘇我氏だって物部氏だって藤原氏だって”の”を付けて呼ぶことはない。<br />東方においてはもちろん”ひえだのあきゅう”だし”そがのとじこ”だし”もののべのふと”だし”ふじわらのもこう”で間違いないけど。<br />綿月姉妹が”わたつきのしまい”と呼ばれるなんて聞いたことはない。<br />そもそも稗田阿礼の氏族稗田氏だって”ひえだ”だったような気がするけど。<br />自分も専門ではないので、詳しい人に訊いてみたいものだ。<br /><br />
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東方鈴奈庵 第46話「稗田阿求の哲学 前編」の感想

月刊コンプエース2017年2月号掲載東方鈴奈庵 第46話「稗田阿求の哲学 前編」先月は休載だったため、二ヶ月ぶりの鈴奈庵。鈴奈庵が表紙であり、単行本収録の際の最初の話にあたるので、カラーページもあってかなり良い扱い。表紙の小鈴の手袋がハート型に見えるのは狙ったのかどうか。1月からアニメ化される幼女戦記より扱いが大きくていいのだろうか?と思うが、編集部の判断は謎。ちなみに付録のB2ポスターの絵柄は2016年6月号... 月刊コンプエース2017年2月号掲載<br />東方鈴奈庵 第46話「稗田阿求の哲学 前編」<br /><br /><br />先月は休載だったため、二ヶ月ぶりの鈴奈庵。<br />鈴奈庵が表紙であり、単行本収録の際の最初の話にあたるので、カラーページもあってかなり良い扱い。<br />表紙の小鈴の手袋がハート型に見えるのは狙ったのかどうか。<br />1月からアニメ化される幼女戦記より扱いが大きくていいのだろうか?と思うが、編集部の判断は謎。<br />ちなみに付録のB2ポスターの絵柄は2016年6月号の表紙と同じもの。<br /><br />今回の印象は、まず短い。15ページしかなく特装版フィギュアの漫画を除くとこれまでで最短。<br />(6巻収録の「人妖百物語 前編」も15ページで同率最短だけど…)<br />1巻の頃は一話あたり20~23ページほどあったのが、6巻になると一話あたり18~20ページほどになっていて<br />異議ガールが始まったこともあり、その影響が出ているのかと思うこともしばしば。<br /><br />内容はタイトル通り阿求がメイン。<br />冒頭で鈴奈庵の店先に現れたときは、髪色とストールの色が一体化していて新キャラかと思ってしまった。<br />鈴奈庵に新しい歴史書(求聞史紀)の印刷を依頼する阿求。<br />このときの小鈴への説教…幻想郷と妖怪と人間の里の関係についてはだいたい求聞史紀の独白あたりに書いてあること。<br />なぜ今になってこんな話をするのだろうかと思ったが…。<br /><br />そして『これも全て妖怪の仕業なのか』や『人妖百物語』で、異能を発揮する阿求に対して<br />興味を持つ素振りを見せていたマミゾウが、ついに阿求に直接接触を図る。<br />アガサクリスQのファンを装いつつ、自分の話を聞いて本にまとめて欲しいという。<br />クリスQの立場を隠している阿求は、マミゾウの正体を知ってか知らずか提案を受け入れ稗田の家に招く。<br />「こりゃあ凄いのう、とんだ名家のお嬢ちゃんだったんだな」とこのときマミゾウが言っているが<br />チュパカブラ回のときに一度勝手に稗田の家の庭に入って、阿求とも顔を合わせていたことは忘れたらしい。<br />汗をかいているような描写からいって、演技であるとも思えないが…。<br />あのマミゾウがリサーチをしていないのが不思議ですらある。<br />それを言ったらマミゾウの変化を見破れない?阿求も似たようなものか。<br />変化が人間の認識力に作用して、マミゾウに見えているものが人間にはマミゾウに見えていないとか、そんな可能性もある。<br /><br />阿求の侍女が席を外し、部屋にマミゾウと二人きりになると阿求は自分の本に対する感想を要求する。<br />同人の感想を貪欲にエゴサーチする同人作家のようだ、とツイッターなどで例えられていたのは言い得て妙。<br />そりゃ反応があるとないとじゃモチベーションにかなり影響する。身に覚えがある。<br />とっさに阿求が欲していそうな感想を述べるマミゾウもなかなかのやり手(阿求のリサーチについては忘れる)。<br />二人きりになるとグイグイ来るとまで言われる阿求はとても早死しそうには見えない。<br /><br />この期に及んでなぜ幻想郷縁起についての話が出たのかを考えると、実は新書籍の前フリなんじゃないかと大胆予想。<br />以前からときどき新書籍の執筆をしているような話をラジオ等で言っていることもあって、ようやく完成の目処が立ったのではないか。<br />最後のページでのやりとり、マミゾウが本にできそうな逸話を提供するというのが今度の書籍の形式のヒントになりそう。<br />…まあ予想はいつも当たらない。<br /><br />ついでに今回の酒コラム、途中で第二子が誕生したからかほとんど酒の話をしておらず、<br />ラジオなどでときどき漏らしている昨今のZUN氏の思想を凝縮したような内容になっているので、<br />一度目を通しておくと作品や活動に対する見方もまた違ったものになるのではないかと思う。<br /><br /><br />
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東方茨歌仙 第37話「閃光が起こすのは雪か神か」の感想

Febri VOL.39(2016/12/10)掲載東方茨歌仙 第37話「閃光が起こすのは雪か神か」PS4版東方深秘録にて、EXTRAの鈴仙ストーリーが追加された。近年ではゲームに連動した話が直後に書籍でも展開されることが多かったが、今回に限ってはそういうこともないようだ。もちろん今のところはそういった兆候がないだけで、後で見たときに実は関係があった、ということも無きにしもあらずなので油断はできない。雪の吹きすさぶ中、博麗神社で... Febri VOL.39(2016/12/10)掲載<br />東方茨歌仙 第37話「閃光が起こすのは雪か神か」<br /><br /><br />PS4版東方深秘録にて、EXTRAの鈴仙ストーリーが追加された。<br />近年ではゲームに連動した話が直後に書籍でも展開されることが多かったが、今回に限ってはそういうこともないようだ。<br />もちろん今のところはそういった兆候がないだけで、後で見たときに実は関係があった、ということも無きにしもあらずなので油断はできない。<br /><br />雪の吹きすさぶ中、博麗神社で炬燵に入る霊夢と魔理沙から話は始まる。<br />炬燵というと妖々夢体験版についていた4コマ漫画のことをふと思い出すが<br />幻想郷においてはそれくらい昔(14年前)からある由緒正しい描写である。<br />扉絵は雪の中手を繋いで歩く霊夢と魔理沙。<br />未確認だがレイマリファンが歓喜に包まれていたことは用意に想像できる。<br /><br />今回出てきたネタは主に4つ。<br />まず冬の雷についての薀蓄。<br />「雪起こし」とも呼ばれるその現象は強烈な降雪をもたらすため、魔理沙は博麗神社に泊まることになるが<br />つい最近鈴奈庵でも同様の展開があったので若干の既視感を覚えなくもなかった。<br />翌朝の風景にさりげなく手水舎のようなものが描かれているが、これは他の公式作品のいずれにも(多分)描かれたことがないはず。<br />茨歌仙の博麗神社の造りは他と比べるとやや特殊なため、こういうものがあってもおかしくはない。<br />改めて振り返れば結構色々な発見があるかもしれない。<br /><br />そして華扇や他の仙人の住む仙界について。<br />今まで茨歌仙1~2巻や、神霊廟霊夢EDなどで多少触れられたことのある程度だったが、<br />華扇の説明からして『桃花源記』に記されているところの桃源郷のようなものと思って間違いなさそうだ。<br />霊夢曰く年中春のような場所とのことだが、茨歌仙10話においては冬景色だったので<br />仙界を作る仙人によってある程度環境を操ることもできるようだ。<br /><br />神霊の話についてはこれまでのおさらいのようなものだった。<br />雷が落ちて真っ二つに裂けた木の話というと三月精のミズナラの木を連想するが<br />今回はその木で冬眠していたヤマネによって火が出なかったのではないかということで里にヤマネを祀る祠を作ることになった。<br />それにあたって改めて神霊の説明が行われたが、まさか憑依華に依姫が出るので<br />そのための前準備として設定の再確認をしている…などというのは安易すぎだろうか。<br /><br />最後に早苗による伏線回収予告について。<br />求聞口授で初めて触れられてから、茨歌仙19話以降全く音沙汰がなかった架空索道(ロープウェイ)。<br />冬が終わる頃、つまり来年の春に完成とのことなので、そうなると現実時間では約5年、<br />作中の時間で実に7年(口授の新聞記事の124期から数えて)かかったということになる。気の遠くなるような話だ…。<br />索道と策動をかけたダジャレにも突っ込む気が失せるほど。<br />早苗が霊夢を幻想郷では絶対の力を持つと評価しているのは意外だが、境界を維持する役割を知ったからだろうか?<br />守矢神社の活動が再開しそうということで、茨歌仙初期のようなノリをむしろ期待したいところ。<br /><br />今回はいかにも繋ぎの話っぽくて正直ちょっと物足りなかった。<br />前半はずっとレイマリがイチャイチャしているので、そういうのが好きな人はまた違った感想になると思う。<br /><br /><br />
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東方三月精VFS 第4話「実りの秋、地獄の秋」の感想

月刊コンプエース2016年12月号掲載東方三月精VFS 第4話「実りの秋、地獄の秋」扉絵のクラウンピースのポーズはヘカーティアの立ち絵に似せたものっぽい。嵐から一夜明け、閉じ込められていた三妖精たちはそれぞれの立場を主張しつつも結局は意気投合し森へ向かう。この嵐が鈴奈庵における野分と同じものかどうかは不明だが、可能性は高そうだ。霊夢と魔理沙が話に全く絡んでこないのも、小鈴を探しに出かけていたからだと考えると... 月刊コンプエース2016年12月号掲載<br />東方三月精VFS 第4話「実りの秋、地獄の秋」<br /><br />扉絵のクラウンピースのポーズはヘカーティアの立ち絵に似せたものっぽい。<br />嵐から一夜明け、閉じ込められていた三妖精たちはそれぞれの立場を主張しつつも結局は意気投合し森へ向かう。<br />この嵐が鈴奈庵における野分と同じものかどうかは不明だが、可能性は高そうだ。<br />霊夢と魔理沙が話に全く絡んでこないのも、小鈴を探しに出かけていたからだと考えると納得がいく。<br /><br />森でそれぞれイチイの実や栗などの果物、巨大なオニフスベ(茸)など秋の味覚を収穫し、<br />見せ合いっこをしているところにクラウンピースが現れる。<br />イチイの実の説明に”毒”と書いてあるのを見たときには、多分ヒドい落ちになるものと思っていたけどそんなことはなかった。<br />さりげなく出てくるので見落としそうになるが、愛称はいつの間にか”ピース”で決まったらしい。<br />ようやくサニー・ルナ・スターと同列に並んだような感じだ。<br /><br />夜になって、昼間の収穫物を肴に話の弾む妖精たち。<br />昨日の嵐についてスターが尋ねると、クラウンピース曰く地獄にはその何倍もの風が吹き続けていたりするのでそれに比べればそよ風だと答える。<br />それ以外にも焚き火よりも何倍も熱い火や、栗の棘よりも何倍も鋭い棘や、地上より何倍も暗い闇があるという。<br />最初はクラウンピースのいた地獄とは、ダンテの神曲に記されているような地獄のことだと思っていたけど<br />話を聞く分には仏教における地獄に近いような……? まあキリスト教の地獄と仏教の地獄は構造自体はわりと似てはいるんだけど。<br />元ネタのヘカーテやランパースのいる、ギリシャ神話における地獄であるタルタロスともまた違った感じだ。<br />四季映姫や是非曲直庁などとの関係については外來韋編壱のインタビューで触れられていたけれど、<br />原作でようやく共通点がなんとなく感じられるような描写が出たと言えるかもしれない。<br />三妖精たちはそんな過酷な地獄も見てみたいと言う。しかしピースには地獄に帰る方法がわからなかった。<br /><br />ここで場面は一年前に飛ぶ。<br />おそらく紺珠伝の直後の、まだ紅葉の舞う時期の話。<br />里を見下ろすヘカーティア。貴重な里を一望できるショットなので、今後の参考になりそうな感じである。<br />ヘカーティアの服装その他は原作と変更がないにも関わらず、そんなに変にも感じないのはモノクロというのも影響していると思う。<br />エキセントリックな色使いはモノクロで相殺されて、Tシャツや惑星も変なことは変なんだけど、それほど違和感がない。<br />そうなると東方原作屈指の露出度と、比良坂先生による柔らかな身体の線も相まって、普通に可愛い女神に見えてくる。<br />ややツリ目気味の、ちょっと一癖ありそうな表情は、後書きによると基本意地悪な表情という指定によるものらしい。<br />しかしこうなると困るのが、一体何色のヘカーティアなのかということだ。<br />これまで幻想郷に来たときどうなるのかについては諸説あり、意見が別れていたものの<br /><a href="http://blog-imgs-96.fc2.com/t/h/e/theylivewesleep/SnapCrab__2016-10-26_17-28-25_No-00.png" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/t/h/e/theylivewesleep/SnapCrab__2016-10-26_17-28-25_No-00s.png" alt="heca2" border="0" width="400" height="272" /></a><br />東方紺珠伝魔理沙Extra↑↓東方外來韋編壱13P<br /><a href="http://blog-imgs-96.fc2.com/t/h/e/theylivewesleep/1477473134055.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-96.fc2.com/t/h/e/theylivewesleep/1477473134055s.jpg" alt="heca1" border="0" width="295" height="400" /></a><br />頭の惑星をよく見ると日本列島、ユーラシア大陸、北米大陸らしきものが見えるので、今回に限っては多分青(地球)のヘカーティアだと思われる。<br /><br />※追記<br /><blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">※三月精最新話ネタバレ注意!<br><br>ちなみにモノクロだと分かりづらいですが、今回のあのお方は指定で青でした!</p>&mdash; 比良坂真琴@例大祭あ-22b (@hirasaka8) <a href="https://twitter.com/hirasaka8/status/791847429121318913">2016年10月28日</a></blockquote><br /><script async src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script><br />インタビューにあった髪色毎のTシャツの変化は残念ながら反映されていない模様。<br />性格は砕けた口調の赤髪に比べると若干違って見える…かもしれない。<br />ヘカーティアはクラウンピースに対して幻想郷に住めと命令する。<br />そしてここでの生活に馴染んだら時折人前に姿を現せという謎の指示も出す。<br /><br />クラウンピースは一年経って生活に慣れた頃だと思い、そろそろ暴れてもいいタイミングだと考える。<br />しかし第一話で「色々あって地獄には帰りたくない」と言ったのは嘘で、実際は命令されて幻想郷にいたというのが判明した。<br />あのとき三妖精たちに説明したときに眼が泳いでいたのはそういう意味だったらしい。ヘカクラの仲はむしろ良く、<br />幻想郷にいる間にだいぶだぜ口調が板についたものの、ヘカーティアにはそれなりに丁寧な言葉遣いをしていたというのも分かった。<br />そして地獄に帰れないクラウンピースは、地獄が見たいという三妖精たちの希望に応えるため、自ら地獄を作ることを思いつく。<br /><br />数日後、神社の縁の下に作られた地獄に三妖精たちを案内するクラウンピース。<br />看板は主人譲りのWelcome to Hell。ちゃんとtoが入っている。<br />そして地獄に足を踏み入れる三妖精たち。真っ暗なのをまるで戒壇巡りみたいと表現しているが<br />戒壇巡りとは伊弉諾物質でもお馴染み善光寺にある真っ暗闇の中を進むお参りの一つで、<br />なんで妖精がそんなことを知っているのかは多分聞いてはいけない。<br />そこで三妖精たちが見たのは、三妖精たちクラウンピースに教えた、秋の恵みにヒントを得た地獄だった。<br />三者三様の反応だが、特に驚きもせずむしろ喜んでいるスターの表情が印象的。<br />そりゃあレーダーがあるんだから、驚きはしないだろうけど……。<br />しかし看板まで出した結果、霊夢に見つかりついにクラウンピースが幻想郷にいることか霊夢に知られることになった。<br />今まで半年以上に渡って神社の地下にいたにも関わらず、気付かなかった霊夢にもビックリである。<br /><br />というのが今回の話。特に印象的なのはやはりヘカーティア。<br />クラウンピースが出たんだから、いつかは出るだろうと思われてたけど、こんなに早く登場するというのは予想外だった。<br />しかも家出だと思われていたのが、実際はヘカーティアの指示によるものだったということも判明した。<br />意図については今のところ全く分からないが、今後への仕込みであるというのは明白だ。<br /><br /><br /><br /><br /><br />ところでクラウンピースが幻想郷にいるのはヘカーティアの差し金ということで、一つ気になることがある。<br />茨歌仙33話『足元で蔓延る西洋の悪魔』でのこと。<br />このとき紫は西洋タンポポは誰かが意図的に持ち込んだ可能性について言及している。<br />あのときは華扇に疑いがかかったが、実はあれは2重のミスリードだったのではないか。<br />花に住んでいる幻想郷の妖精たちも、日本のタンポポが駆逐されると西洋の悪魔的妖精に取って代われれるかもしれないので<br />実はひょっとすると幻想郷に西洋タンポポが増えたのは、クラウンピースのせいなのではないだろうか……?<br />ヘカーティアは、クラウンピースによる間接的な幻想郷の侵略を目論んでいるのではないか。<br />(そんなことしなくても力技でなんとでもなる気がするけど)<br />そしてこれに対抗するのが妖精大戦争2だ! というのを思いついたんですが、どうですか!<br /><br /><br />
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東方鈴奈庵 第45話「紫色の日は外出を控えましょう 後編」の感想

月刊コンプエース2016年12月号掲載東方鈴奈庵 第45話「紫色の日は外出を控えましょう 後編」三ヶ月に一度の鈴奈庵と三月精の同時掲載。今回に限っては掲載順が離れてしまっているが、理由はわからない。先月号の4作品連載終了に引き続き、今月号でも2作品連載終了という妙に末期的な終了ペースによる影響だろうか?コンプエースそのものの存続が心配になってしまう……。嵐の夜から一夜明けた人里。龍神像のある広場で、魔理沙は里... 月刊コンプエース2016年12月号掲載<br />東方鈴奈庵 第45話「紫色の日は外出を控えましょう 後編」<br /><br /><br />三ヶ月に一度の鈴奈庵と三月精の同時掲載。<br />今回に限っては掲載順が離れてしまっているが、理由はわからない。<br />先月号の4作品連載終了に引き続き、今月号でも2作品連載終了という<br />妙に末期的な終了ペースによる影響だろうか?<br />コンプエースそのものの存続が心配になってしまう……。<br /><br /><br />嵐の夜から一夜明けた人里。<br />龍神像のある広場で、魔理沙は里の被害が神社に比べて少ないことを確認していると<br />里の人間に小鈴が行方不明になっていると噂されているのを耳にする。<br />なお冒頭に出てくる龍神像はこの後とくに関わってこないので残念。<br />虹のようなものが尻尾のあたりから出ているがはっきり言ってよくわからない描写だ。<br /><br />魔理沙は神社に戻り小鈴のことを伝えると、霊夢は血相を変えて捜索に出ようとする。<br />鈴奈庵25話で、小鈴の元に向かうとき見せたのと同じ眼をして。<br />霊夢は小鈴が危機になると取り乱すことがよくあるけど、今だに小鈴以外ではまず見られない現象だ。<br />妹分でもあるし、それだけに思い入れも強いのかもしれないが、その理由については<br />登場してから特に描写されたことはないので、今後語られることに期待したいけど……多分無さそうだ。<br />探す宛の無い霊夢に対して魔理沙は冷静に分析し、霊夢を誘導する。<br />今回は全編通して魔理沙の高い危機管理能力が目立つ。自分のことに関しては無謀な行動も多いが<br />他人のこととなると客観的になれるあたり、非常にらしい感じはする。蛇の道は蛇とも言う。<br /><br />里の外へ捜索に向かう霊夢と魔理沙。<br />飛行ではなく徒歩というのも意外だが、人の捜索ということでおかしくはない。<br />小鈴の頭の鈴を見つけた霊夢は、焦りからか神霊の声を聴いて小鈴を探すことにした。<br />最近は妙に出番の多いような気がするこの能力。ついこの間の茨歌仙でも言及されたばかり。<br />もしかして実のところ、霊夢の持ち前の勘の良さ、運の良さはこの神霊の声を聞くことで成立していたのかも<br />……という可能性も考えたが、特に証拠はないのでここだけの話にしてほしい。<br />一人取り残された魔理沙は、現場から犯人のものと思しき一本下駄の足跡を発見する。<br /><br />犯人の足取りを追って妖怪の山を登る魔理沙。<br />飛べよ!というツッコミと、そんな崖をクライミングできるのかよ!というツッコミが同時に出てきそうな1コマ。<br />妖怪の山の哨戒天狗の目を逃れるために敢えて飛ばなかったとか理由はあるのかもしれないが<br />さすがにフリークライミングはやばい。そして崖を登りきった先では霊夢が文に詰め寄っているところであった。<br />神霊によって里の周辺に天狗が居たことを知った霊夢と、暴風の中でも動ける天狗の仕業だと考えた魔理沙。<br />行き着くところは同じでも、本人の性格というか能力の差が顕著に出ているのが面白い。<br />天狗攫いという言葉もあるくらいだし、子供である小鈴が消えた時点で天狗がわりと疑われるような気がしなくもないけど。<br />このとき霊夢と文が並んでいるが、一本下駄を除くと霊夢の方が身長が高くなりそうなのが意外な描写だ。<br /><br />そんなことをするわけがない、と否定する文から意外な事実が明かされる。<br />天狗は里を暴風から守る仕事を請け負っているという。それ以外では水害は河童が守るといったように<br />妖怪が役割分担をして里を災害から守っているらしい。そういえば、関係あるのかないのかわからないが<br />以前に茨歌仙で河童がダムを作ったりしていたのも、興味本位ではなく里の為だったとは考え……られそうもない。<br />昨晩の野分は大勢の天狗で里を守ったという。こっそりはたてと椛が出てきているが、<br />椛の方が相変わらず顔はよく見えないのが残念。<br />立ち絵無しキャラに対しては頑なに一線を守る春河もえ先生であった。<br /><br />それでもなお小鈴のことで霊夢は食い下がるが、しかし攫ってはないと文は頑として認めようとはしない。<br />埒が明かないので魔理沙は敢えて文の主張を飲んで、霊夢とともに下山する。ここで恭しくお辞儀をして見送る文が好き。<br />その後何事もなかったかのように無事小鈴は里に返された。天狗は小鈴を保護しただけだった。<br />様子を見に来た霊夢は神霊の声に従って、天狗に攫われたことを小鈴に教えようとするが魔理沙はそれを制する。<br />教えたところで何のメリットもないし、不必要な面倒事は避けようと霊夢に持ちかけ、渋々納得させるのであった……<br />というのが後編の話だった。<br /><br />小鈴のために手段を厭わず神霊の声を聞く霊夢と、理詰めで正解にたどり着く魔理沙。<br />そして里を災害から守る妖怪の存在というのが後編のメインだと思う。<br />霊夢と魔理沙は異変解決の方法論の違いのようなものが垣間見えて興味深い。<br />そして最も気になる点は、妖怪たちが災害から里を守る仕事を誰から請け負っているのかということだ。<br />目ぼしいところを挙げればまあ紫ぐらいなのだが、独立志向の強い妖怪の山の天狗や河童が<br />素直に紫の言うことを聞くかと言われればそんな気はしないが、あくまで自分たちのためでもあると言うのであれば<br />そういうこともありえるのかもしれない。鈴奈庵35話での描写を信じるなら<br />紫が終末的な噂を流して里を混乱させつつ、妖怪たちに里を守らせて安全は確保するという<br />マッチポンプ的な構図が浮かび上がってくることになるので、そういう説も面白い。<br /><br />雨風の話ということもあって、能力的に天狗が出てくるのもさもありなんといった感じだった。<br />あまりに鉄板過ぎるので、予想から外したら裏の裏をかかれた感じで非常に悔しい。<br />前回頑張って予想した挙句全くカスリもしていないので今見ると笑えるかも。<br /><br />前回述べたように、後半新しいゲストキャラが出なかったということは<br />単行本6巻の設定資料は結局紫だけということになりそうだ。<br />紫が出るのは非常に楽しみではあるけど、少し寂しい感じになってしまうかもしれない。<br /><br /><br />
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東方茨歌仙 第36話「天高く神社肥ゆる秋」の感想

Febri VOL.38(2016/10/17)掲載東方茨歌仙 36話「天高く神社肥ゆる秋」一迅社が講談社の子会社となった影響も特に無く、Febriは無事に発売された。扉絵は秋の食べ物・紅葉・高く青い空といかにもと言ったものが並ぶ。その中でもとりわけ焼きとうもろこしを頬張る華扇の満面の笑みが眩しい。なぜなら今回は食が大きなウェイトを占める話だから(茨歌仙ってそんな話多くないか?)。今回は前回までの華扇の主役級の活躍はなりを潜... Febri VOL.38(2016/10/17)掲載<br />東方茨歌仙 36話「天高く神社肥ゆる秋」<br /><br /><br />一迅社が講談社の子会社となった影響も特に無く、Febriは無事に発売された。<br />扉絵は秋の食べ物・紅葉・高く青い空といかにもと言ったものが並ぶ。<br />その中でもとりわけ焼きとうもろこしを頬張る華扇の満面の笑みが眩しい。<br />なぜなら今回は食が大きなウェイトを占める話だから(茨歌仙ってそんな話多くないか?)。<br />今回は前回までの華扇の主役級の活躍はなりを潜め、いてもいなくてもそんなに変わらない程度の存在感に留まっている。<br />単行本7巻収録分の話(31話~35話)は深秘録や紺珠伝から生じた疑問の一部に一応ある程度の着地を見せたが、<br />今回からは8巻の収録分となるので話としても一区切りついたといった感じの緩いエピソードだ。<br /><br /><br /><br />博麗神社で縁日の準備を進める霊夢。<br />神社の縁日ということで背景キャラが多く登場する。東方三月精OSP13話や茨歌仙20話でテキ屋を出していた面子と概ね一緒。<br />霊夢は河童たちからショバ代を取っているらしいが、この間の鈴奈庵42話でもショバ代を取っているような話があった。<br />にとりがショバ代を払っているのも心綺楼のにとりストーリーで少し触れられていた(このときは命蓮寺相手だが)。<br />霊夢とにとりの銭ゲバコンビは、いつの間にかビジネスパートナーとして良好な関係を築いているようだ。<br />いつもは出会い頭に胸ぐら掴んだり、密かに河童の殲滅を目論まれたりと酷い扱いだったが、金が絡むとこんなものか……。<br /><br />そして縁日当日。<br />ケセランパサラン御開帳の看板が出ているが、一年前の30話に登場したアレを霊夢は忘れていなかったらしい。<br />しかし閑古鳥が泣いていて客は一人もいない。しかしさすがに今度は偽物のケセランパサランを展示しているとも思えないが。<br />そこで霊夢は誰かの妨害があると考えた。とんだ濡れ衣を着せられる白蓮さんの、ちょっと凄味を感じる笑みが結構似合ってる。<br />結局客は一人も来ず項垂れる霊夢。にとりは愛想を尽かしたかに見えたが、もっと宣伝すればいいと改善案を出してくれる。<br />何だかんだで今回は妙に仲がいい二人。<br />何気なくチラシが出て来るが、これはにとりが刷ってくれたのだろうか? そう思っておこう。<br /><br />翌日の縁日最終日。<br />十分に宣伝したと言う霊夢だがやはり客は一人も来ない。にとりに加えモブの河童も面白い……いや酷い顔だ。<br />そこになんと一人の男性が現れる。極度の空腹に襲われながらも博麗神社に辿り着く、非常にガッツのあるお兄さんであった。<br />昼とはいえ一人で、しかもいつ倒れてもおかしくない状態で里から神社までやってこれるとは、幻想郷も結構安全なのかもしれない。そういえば小鈴も一人で来てたしね。<br />やはり途中で誰かが妨害しているんじゃないかと心配する霊夢。<br />魔理沙は箒に跨って偵察に向かうが、里の男性と同様に空腹に襲われてすぐに戻ってくる。<br />たまりかねた霊夢は自分で見てくると飛び出していった。<br />その間に魔理沙が謎の顔芸を披露するが、これも何かのパロディか。<br />茨歌仙は以前にエルシャダイのパロをやった前科があるから……。<br /><br />夕暮れ時になり、撤収の時間が迫る。<br />ヤケ酒をするにとりたちをよそに、華扇が霊夢がまだ戻ってこないことに気付く。<br />探しに行くと石段を降りてすぐのところに霊夢が倒れているのを発見するが、命に別状はなかった。<br />ここで華扇が竿打(でいいのだろうか)を呼ぶのだが、深秘録には登場していたものの茨歌仙には実に21話以来の登場である。<br />こんなに凛々しくカッコイイ奴だっただろうかと驚きが隠せない。竿打はどうしても10話の少し情けない姿の印象が強い。<br /><br />倒れていた霊夢を神社に運ぶと、結局のところ霊夢も空腹に襲われたらしい。<br />そのおかげか縁日に客が来ない原因は、ヒダル神という人に抗えない飢餓感をもたらす霊の仕業であることに気が付いた。<br />ここで華扇が食べ物を要求するが、神社に来た妖怪や妖精たちにはヒダル神の影響が見られなかったことを考えると、<br />ヒダル神の影響を受けた霊夢たちと違って、華扇の空腹は普通にお腹が空いたからということになる。<br />食いしん坊仙人の面目躍如である。<br /><br />その後、わりと抽象的な除霊の儀式によって、ギャラリーの見ている中でヒダル神は除霊される。<br />華扇と並んでいるお兄さんの身長が滅法高くて目立つ。感心しているチルノとサニーが可愛い。<br />ちなみにこのとき積まれている食物の山の中にキャベツがあるのだが、幻想郷にキャベツってあるのかと思って調べたところ<br />日本に入ってきたのは1850年頃(江戸時代)らしいので一応あってもおかしくはないようだ。<br /><br />ヒダル神は退治され、縁日は後日仕切り直して行われることになった。<br />ビラ配りまでやってくれる里のお兄さん、ナイスガイである。<br />商売も上手くいって、アハハウフフと喜び合う霊夢とにとり。<br /><br />今までの関係とはうって変わって友好的な霊夢とにとりが妙に印象に残る話だった。<br />ハッピーエンドで終わったが、ヒダル神の飢餓を与える荒魂に対して、和魂が飽食をもたらしたかのような説明がされているが<br />今回の縁日はケセランパサランの御開帳でもあったので、そのおかげで丸く収まったんじゃないかなと思ったりしなくもない。<br /><br />個人的に今回の話は東方香霖堂23話『流行する神』と若干の類似性を感じた。<br />神霊の二面性に関する話も東方香霖堂25話『神社のご利益』とも重なるかもしれない。<br />神社の縁日ということもあり、もしかしたら現実の博麗神社秋季例大祭に重ねたエピソードなのかもしれない。<br />最初の方のイベントが被らないように他のイベントが配慮している様子も、なんだか秋季例大祭と紅楼夢の関係に被って見えた。<br />考え過ぎかもしれないが。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />そういえばヒダル神の元は行き倒れの霊らしいが、もしや先月の鈴奈庵で行き倒れた小鈴が化けて出たのが今回のヒダル神……なんてことは無いと思うな! 多分!<br /><br /><br />
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