Febri vol.46掲載
東方茨歌仙 43話『博麗神社は富を寄せ付けない』
前回からおよそ二ヶ月半が空き、なんだか久しぶりな感じのする茨歌仙。
今回は架空索道が出来て初めての正月を迎え、それによって起こる博麗神社の悲劇と喜劇の話となった。
本編。
年末年始を控え、青ざめる霊夢。
架空索道が完成したことによって、初詣の参拝客を守矢神社に取られてしまうかもしれないという危機に晒されていた。
霊夢はいかにもなレタリング文字の入った守矢神社の二年参りと初日の出ツアーのビラを華扇に見せる。
華扇はただでさえ危険な冬の夜にわざわざ博麗神社に来る人間はいないと言うものの
深夜にむき出しのロープウェイに乗って守矢神社に行くのも相当危険&寒い気がするが…。
霊夢はつるはしを担ぎ出し索道に破壊工作をしようとするが華扇に止めらてしまう。
対守矢神社の対策会議が開かれる。
魔理沙が屋台を充実させればいいと提案するが、屋台は河童や妖精達への外注なので
利益のために客が多い方にしか店を出さないかもしれないという。
河童はともかく、妖精の屋台の始まりは元々命蓮寺の縁日に対抗したものだったのに
いつの間にか河童に影響されてかショバ代を取るようになっていたとは薄情な話だ。
二人でやいのやいのとやっていると、そこに早苗がやってくる。
早苗がリボンのついたマフラーをしているが、20話の酉の市のときの霊夢のマフラーに近い形をしている。お揃いか?
早苗はイベントの反響をしれっと自慢しつつ、人手が足りないので協力してほしいと霊夢にお願いしてくる。
このときの早苗の仕草が最高にあざとい。
その発言にはさすがの霊夢もキレたらしく、早苗が帰った後灯籠を蹴り飛ばそうとするものの自分の足を痛めるばかり。
首を突っ込むつもりのなかった華扇も早苗の挑発的な態度を見て気が変わったようで、霊夢に協力することに。
華扇には天狗や河童と組んでいる守矢神社をこれ以上調子づかせてはいけないという目論見もあるようだった。
すごく妖怪の賢者っぽい!
こうして霊夢・魔理沙・華扇は守矢神社打倒のために手を組む。
昼夜を問わず作戦会議が続き、その結果普段は思いつかないようなアイデアが飛び出し、やがて勝利を確信するようなった。
その間早苗がときどき様子を見に来ていたが、やがて意に介することはなくなっていたようだった。
正月当日。
三人のアイデアとは、観覧車と動物のアトラクション、屋根の上に登る索道という、元日限りの博麗ランド構想であった。
よく三人でこんなの作ったなという感じだが、建設が得意な鬼がいる…おおっと。
もしかしたら三月精でやっていた、天香香背男命を討伐する儀式もせずにこんなものを作っていたのかと思うと…。
しかしその努力も虚しく、神社には閑古鳥が鳴くばかり。
まばらに参拝客は来ていたものの、博麗ランド自体は全く繁盛していなかった。
近所の人はみんな守矢へ行ってしまっただろうに、博麗神社に来てくれるだけでもありがたいものだが
それで博麗ランドなどをやっていた日には相当気まずいに違いない。
それにしても観覧車や索道の動力は一体何だろう? 架空索道のように水力とはいかないはずだし。
そうして敗北を確信した霊夢たちが項垂れる一方、守矢神社は大繁盛。
メガホンを手に持つ早苗の元にはあうんがいた。お守りを全て完売させる有能ぶりだったが
霊夢たちが博麗ランドの準備で忙しそうだったので山の上の神社を手伝っているらしい。
早苗は博麗神社のアトラクションの噂を聞いて、正月からそんなものを求めているのは誰もいないのに、と独りごちた。
このときの早苗の格好がなんと普通の巫女装束。
普段の風祝服だと思われていたアレは布教活動や戦闘用の服だった可能性が?
夜になってアトラクションを解体する三人は、冷静な判断ができなくなっていたと反省会。
華扇もどうかしていたという様子で、とても妖怪の賢者の可能性のあるキャラとは思えない。
そこに守矢神社へ行っていたあうんが帰ってくる。実はあうんは華扇が送り込んだスパイだった。さすが動物使い(?)。
博麗ランド計画が成功した暁には、守矢が対策をしてくるはずだったので、そのためのスパイだったと華扇は言うが
結果的にそれは無意味になり、むしろ守矢神社を最後まで手伝うことになったという。
しかしそれでもあうんは情報収集しており、守矢のお守りを売ったときの帳簿をそのまま持ってきていた。油断も隙もない。
観察するのが好きらしく、その帳簿を参考に売れる商品や客層、時間帯の売れ行きなどがわかるとあうんは言う。
しかしお守りの売れ行きが良かったのは実際、あうんの可愛さが影響しているような気がしなくもない。今回はそれくらい可愛い。
完売の文字が乱れ飛ぶ帳簿を見て涙を流す霊夢。
しかしそのあうんの姿勢に感激した華扇たちは、商売のための地道な努力を思い出し営業活動を始め
博麗神社までの道を除雪したり、命蓮寺に出張営業やパフォーマンスをして
その成果によって参拝客が少しづつ戻ってきたのだった。
参拝客のいる境内を眺める霊夢とあうんの二人。
頑張ったわりには成果が少ないと感じている霊夢に、こういう地道な活動が成功の近道だと諭すあうん。
そこに早苗がやってきて、少し雰囲気が変わり神社らしくなったと言う。
早苗に褒められた霊夢は顔を真っ赤にして照れて舞い上がる。
早苗はそれでこそライバルだと霊夢の評価を改めるのだった。
心綺楼の話のときに華扇に応援されたときも顔を赤くしていたが、霊夢ってこういうのに弱いのか。
しかし霊夢は生来の努力嫌いと、早苗に褒められたことに満足したらしく、努力するのを止めてしまう。
霊夢は参拝客が離れてしまっても、努力を続けるくらいなら貧しさを取ると思われる。
博麗神社は儲かることを拒絶しているかのように見えた…。というナレーションで締め。
あうんちゃんは前回に引き続き登場し、準レギュラーのような感じに。
設定txtにも守矢神社にも行っているようなことが書いてあったので展開は非常に自然。
今回はさすがにかりゆしでは寒いのか、中華っぽい服で登場した。というか冬服華扇ちゃんとかなり被ってる。
わりと策士というか、観察したものを把握する能力というか習性が描写された。
可愛いのでどこに行ってもマスコット的な扱いを受けられて得なキャラだと思う。
摩多羅との間接的なつながりで華扇があうんを使役した…というのは深読みしすぎか。
博麗神社が儲かることを拒絶している、などと唐突に出てきたり
華扇によってこの神社に関わるとお金に対する才気が絶望的になる気がする、などと言われたり
ついに博麗神社の祭神について言及される、その前触れなのかと思ってしまう。
天空璋以後の新シリーズはそういう話になっていくのだろうか。
今回の話だけを見るとケセランパサラン回のような単独の話のようにも見えるので、正直なんとも言えない。
まあ単純に貧乏神とか、魅魔様だということはないと思うけど。
時期的に憑依華と関係のある話になるかと思われたが、それも多分なさそうだ。
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