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東方茨歌仙 第49話『断善修悪の怪腕(後編)』の感想

Febri vol.54掲載
東方茨歌仙 第49話『断善修悪の怪腕(後編)』






今回は前回以上によほどリアルタイムで読んで欲しいのか
続きのエピソードである47話から49話までを単話で配信するという異例の事態となった。
配信は一話あたり130円なので、これを5話分買ったとしても650円で単行本を買うより安い。
大盤振る舞いである。
ただし同じ10巻に収録される予定である46話は配信されていないので
単行本を買う意味まではなくならないようだ。



そしてつい先日東方Project第17弾の情報も公開された。
東方鬼形獣という鬼の入ったタイトル、そして舞台は地獄である。
これは三月精、茨歌仙とともにやってきた地獄の前振りに相応しいストーリーとなるか…?
と思われたが比良坂先生の方から、三月精で起きている異変は三月精の中で解決するというコメントが出たので
ひょっとすると茨歌仙も今回の話はゲームにはあまり関わらない可能性がわりと出てきた。
単に地獄に関する掘り下げの一つだったのかもしれない。



というわけで前置きはその辺にして本編へ入ろう。
カラーページでは茨木童子の腕の色が判明。前掛けの色は華扇とは違って青色である。
このことは後の展開に関わるので一応覚えておきたい。
扉絵には魔理沙と早苗がいるが、今回の話には出てこない。戦力外通告か?

無間地獄では前回に引き続き、霊夢と華扇の戦いが続く。
華扇は逃げる霊夢にしゃれこうべを大量に召喚して攻め立てる。
この無数のしゃれこうべは華扇が喰らった亡骸のものであるという。
東方でも人食い妖怪設定自体はときどき見かけるが、ガチの人食いエピソードが描かれるのは珍しい。


その頃華扇の屋敷では、前回見つけた魔法陣の周りで天子と小町が色々やっている。
前回でもう地獄に向かったのでは? という感じだが、暢気なもんである。
小町は複雑な陣だから天子には起動できないだろうと侮っていたが
天子は奇門遁甲の知識を駆使しなんと起動に成功、ようやく地獄へ向かう。
天子の才能は本当に天才的のようだ。


そしてしゃれこうべに埋もれる霊夢の元に何者かが加勢する。
その人物はなんと霊夢の肉体を地獄に持ってきた者だという。
霊夢の肉体は結界に守られていたのだから
霊夢本人の能力か紫によるものと予想していたがこれは意外だった。

何者かが腕華扇を羽交い締めにするその様子はなんだかちょっとエロい。
正体は腕の本体である茨木華扇その人。
霊夢にとっては良い方の華扇という認識で、これで助かると大喜び。
正体が鬼というところにはもうそんなに驚きはしないのか。

そして本体と腕の華扇が対面するが、何やら様子がおかしい。
悪い方の華扇を倒してもらうつもりだった、霊夢のすがるような華扇への懇願がどこか切ない。
あいつを倒して幻想郷へ帰ろうという、霊夢。
しかし華扇は腕の手を取り、元の一つの身体になる。ここまでは予想できた展開だったが
意外だったのは合体後も”悪い方”だったということだ。

鬼の四天王の一人、奸佞邪智の鬼、茨木華扇。
華扇の頭のシニョンを突き破って本体からも角が出てくる。あくまで角があるのは腕の方だから
華扇はまだ鬼じゃないよと前回までは言い張れたが、さすがにこうなっては言い訳もできない。
腕の方の角はまだ素直な形をしていたが、本体の方は萃香の角にも似た歪な形をしている。

かんねい-じゃち【奸佞邪智】とは心がひねくれて、ずるがしこく立ち回ること。またその人。のことらしい。
おおよそ嘘が嫌いな種族である鬼らしくない二つ名だと思うが、これが本当だとすれば
これまで未回収の伏線も全部口から出まかせのウソだったということで辻褄が合ってしまう! なんということだ!
地底と地上の繋がりを断ちたいとか、自分の道は天道とともにあるとか、山の動物を導くこととか
天人になりたいとかのアレやコレが全て。霊夢の世話を焼いたのも見せかけの信頼を得るためだけだったのか。
うーん、本当にそうなのか?

しかしこの合体シーンが本当に美しいので、単行本に収録するときは是非カラーページにしてもらいたいところだ。
一巻のときには、まるで水彩画のようなあまり漫画には向いていなさそうな感じの絵だったのが
二巻・三巻と色々不安定な時期を経て、徐々に漫画の絵として完成されていったものの
まさに集大成といった素晴らしい見開きだ。これだけでも今見ておく価値がある。
なにより正直第一話から出落ちに等しかった茨木華扇の正体を
ストーリーと絵でここまで盛り上げてくるとは思わなかった。

ところで合体華扇の前掛けの色だが、華扇は赤だが腕華扇は青だった。
とすると合体華扇は何色になるのだろう。光の三原色では赤と青を混ぜると紫になる。
おお、なんだか賢者っぽいな。華扇の本体ベースなら赤のままという可能性もあるが。

真の姿を現した華扇は霊夢に食べ物を投げてよこす。
その中身はおにぎり(おむすび)だったが、それを見た霊夢は何かに気が付いたようだった。
食べ物で霊夢と魔理沙にそれとなく伝えるというのは、たんぽぽ回で紫がやっていたのを見てから
華扇もその後真似をした方法である。だから何かしらの含みがあると思うのだが、これが分からない。
最初はおにぎりだから鬼斬りだよというダジャレが思い浮かんだが、あまりにもあんまりなので
おむすびの由来であるというカミムスビの線などから調べていったが特にそれらしい説は思い浮かばない。
お手上げである。
おにぎりの形がそれぞれ違うので、それぞれ魔理沙と早苗が握ったものだという説も見かけた。
今回魔理沙と早苗は出てこなかったので、影で何らかの作戦が進行中だったりするのかもしれない。
霊夢はおにぎりを頬張りながら、霊夢は華扇との戦いを決意する。

ただ華扇は霊夢に倒されることを望んでいそうだとは思う。
その結果が単なる退治なのか、それとも本気で生き死にの戦いになるのかまでは読めないが
華扇は本当は人喰いをしていた頃の罪を悔いていて
あえて霊夢に退治されようとしている…というのは都合が良すぎるだろうか。

憑依華以降の44話ぐらいからは露骨に華扇が天人になるという話をクローズアップしていたので
華扇が天界に至るまでのプロセスの一つとしてこの戦いがあるのかもしれない。
44話などを見るに、肉体を完全に取り戻さなければ天人にはなれないというような話がある。
だから腕を取り戻すのもその流れのうちなのだろう。
しかし身体を取り戻したからと言って、今の状態で天界に上がれるとはとても思えないのだが。

それにしても四天王・茨木華扇って名乗ってるけど
妖怪の山の天狗や河童は誰も気付かなかったの…?




というわけで次回最終回。結末はいかに。
鈴奈庵の最終回みたいに、ものすごい勢いで話を畳むのは勘弁してほしいがページも残り少ない。
下手すれば霊夢と華扇の戦いの結末はカットでいきなり後日談からということすらありえるから…。


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Comment

  1. ナナシ74

    2019/04/24 (Wed) 08:45

    >おおよそ嘘が嫌いな種族である鬼らしくない二つ名

    茨歌仙における二つ名は華扇から見た印象で付けられてる感じがするので、「奸佞邪智」というのは自分に対する自虐や皮肉を込めたものではないでしょうか?

    >最初はおにぎりだから鬼斬りだよというダジャレが思い浮かんだ

    いやー、普通に鬼を斬れ(自分を倒せ)という意味を込めてのオニギリだと思いますよ?
    今の霊夢の状態はお腹が空いてる上に戦闘で疲労しており、更に霊夢からすれば衝撃の展開の連続なのであまり頭も回らなくなってるでしょうし、そもそも霊夢自体が元からあまり深く考えて行動するタイプのキャラでは無いので(そういうのは魔理沙が得意)、これぐらい安直な方が良いのではないでしょうか?

    >妖怪の山の天狗や河童は誰も気付かなかったの…?

    過去に華扇が霊夢や魔理沙の記憶から自分の存在を消してると思わしき場面がありましたから、恐らくそれの応用か何かをしたのでしょう多分
    若しくはあまり表に出て何かをするようなタイプではなかったのか(その場合名前も伏せられてたことになりますが)

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