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東方茨歌仙 第39話「そこに妖怪の山があるから」の感想

Febri VOL.41(2017/04/18)掲載
東方茨歌仙 第39話「そこに妖怪の山があるから」


今回のサブタイトルは登山家のジョージ・マロリーが言ったとされる「そこにエベレストがあるから」という有名な言葉から。
Wikipediaを見ると実際は違うニュアンスだったとか、実は言ってないとか書いてあって戸惑う。閑話休題。

幻想郷の季節は冬から春へと移り変わった。
早苗が妖怪の山から幻想郷を見下ろすと、桜が咲き乱れ緑生い茂る風景が広がっていた。
神奈子は架空索道建設における早苗の働きを労う。早苗はこの幻想郷の美しさや守矢神社の素晴らしさが人々にも伝わると
期待に胸を膨らませていると、神奈子は美しいだけでは神格は生まれないと意味ありげに呟き
参拝客に対する準備をするよう早苗に指示を出す。

一方麓では、架空索道の運行開始を前に乗り場に人が集まっており、河童がさながら縁日のように屋台村を作っていた。
華扇がちゃっかり店を出している霊夢にちょっかいをかけていると、天候不順のため運行を見合わせていると
ガイドに化けた諏訪子が参拝客に説明する。諏訪子も神のはずだが
あまり表に出ない性質のせいで多分誰も神だと分かっていないのかもしれない。
しかも服装が上がジャージか何か、下は河童に似たポケットの多いスカートを履いていて、余計に神に見えない。

諏訪子の説明に快晴なのに天候不順? と参拝客たち怪しむが、仕方なく屋台で時間を潰すことに。
守矢神社では早苗が売り子として待ち構えていたが、第一便がまだ来ないことに待ちくたびれていた。
健康や長寿の祈願のお守りに混じって弾避けお守りがあるのがいかにも幻想郷らしい。

架空索道乗り場では運行が遅延していることもあって、待っている人々によって屋台は思った以上の繁盛を見せていた。
霊夢の屋台も例外ではなく、甘いもの好きのおじさんが饅頭を3つも買っていくことも。
その様子に華扇にも饅頭屋だと揶揄される始末。
しかし華扇はその状況にモヤモヤしたものを感じずにはいられなかった。この状況の仕掛け人は一体誰なのか。
周囲を見渡すと一人の妖怪に行き当たった。
ここで少しだけ見えてる三つ編みお下げで眼鏡の河童は新型だろうか? 他の回でも見たことがない。

華扇はにとりを呼び出すと、河童が索道の運行を遅らせているのでは?と尋ねた。
いつもは河童の道具や遊戯の屋台なのに、今回に限って飲料水や酒など
待ち時間に需要のあるものばかりであることが怪しいらしい。
にとりはあくまで予想のうえで商品を変えているだけだと反論するが
華扇は河童の作った索道が停まっていることで儲けを得ていることに作為を感じていた。
一触即発の雰囲気になったが、にとりは河童の名誉にかけて機械の評判が落ちるようなことはしないといい
原因はあくまで天候不順であると強調する。索道は雨も平気で、腐ることも錆びることもないが弱点があり、それは風であった。
ゴンドラが強風に弱いというのはありがちだが、この架空索道の場合は壁も何もない
剥き出しの状態というのが一番危ない気がするけど。
そして何事にも裏があると言って、にとりは立ち去った。

再び守矢神社。相変わらず誰も来ない中待ち続けていた早苗は、索道の様子を見に行こうとする神奈子を見つける。
もう少しすれば人が来ると自身ありげな神奈子は、風の神として仕事に向かうと言う。
早苗は風を起こしてチラシ撒きでもするのだろうかと呑気に考えていた。
早苗が神奈子が風の神だと自分で言うのが珍しいと言ったが、そういう扱いだったのは風神録ぐらいなもので
それ以降は営業というか折衝役というかそういう立場が多かった。

再び索道乗り場。いつまで経っても動かない索道に対して人々が徐々に不満を募らせ始めると
諏訪子は時間を確認し、タイミングを見計らって参拝客たちに説明を始める。
索道が動かない原因は天狗風のせいであって、妖怪の山の天狗が人間を襲おうとしていたからだという。
天狗風といえば白月精の第五話でも出てきていて、そのときは三妖精の住処の大木をも吹き飛ばす強力なものだった。
索道乗り場にも天狗風が現れるが、諏訪子が守矢の御神体は風の神であるというと
どこからともなく現れた光弾が天狗風を吹き飛ばす。
このときよーく見ると天狗風の中にちゃんと天狗らしき影が見えるのが芸が細かい。
おそらく光弾を受けても超スピードで消えたように見せかけることも余裕で出来るのだろう。
そうして安全が保証されたことによってようやくようやく索道が運行を開始したのであった。

※追記
もしかして天狗風自体神奈子が起こしたものだったりする?

索道が運行を始めたことによって、守矢神社で売り子をやっている早苗は参拝客相手に忙しなく働いていた。
そんな早苗に、華扇はどうして運行を見合わせたのかと尋ねると早苗は何のことだか分からないといった様子。

華扇はこれが偶然なわけはないと思った。天狗と河童にカモられているように見えた守矢だったが
いわゆる出来レース、マッチポンプによって全員が得をするように神奈子が取り成したらしい。
にとりが何か事情を知っていそうな素振りを見せていたことから、初めから全て決まっていたことだったのだろう。
天狗も存在をアピールでき、テリトリーに入ってこないよう人間に対して警告をすることができたようだ。
華扇は守矢神社が繁盛するのを見ながら、博麗神社もテコ入れしないと霊夢の将来が悲惨なことになりそうだと考えていた。


37話の最後から続いていた、一連の架空索道のエピソードがようやく終わった。
というわけで今回は事実上三部構成のオチの話であって、それぞれの思惑が描かれた。
東方求聞口授で初めて架空索道の記事が出てから5年(記事は124期なので幻想郷では7~8年)、守矢が幻想郷に来てから実に10年目のことになる。
ようやくといった感じだが、これによって博麗神社の守矢分社もあまり意味をなさなくなり、関係も変化していくと考えられるだろうか?

4月20日に博麗神社例大祭でのth16「東方天空璋」の体験版頒布が発表されたこともあって
今回の話を含めて何らかの形で妖怪の山が新作に絡むんじゃないかと考えられなくもない。
タイトルの中にある璋の漢字について調べると、柄杓という意味があり天空の柄杓といえばすなわち北斗七星という連想が働くが
名前の一部?として考えてみると、生きながらにして天狗になったと云われている崇徳天皇の母に、藤原璋子という人物がいる。
射命丸文が今回自機ということもあって、天狗の掘り下げとして崇徳院本人を直接的ではなく、絶妙に回りくどく扱うポジションとしては恰好の人物に思えてならない。

藤原鎌足=扶余豊璋説なんかもあるらしいが、かなりヨタ話っぽいのでこちらはあまり信憑性はなさそうだ。
そういえば香霖堂22話や茨歌仙25話にて、北斗七星は天龍の星座として扱われていたので
それに関連する何かということも考えられるかもしれないが、天龍自体情報が少なすぎてはっきりしない。
北斗七星を構成する星のひとつミザールの伴星にアルコルと呼ばれる星がある。俗に死兆星などと呼ばれることもある星だが
非常に見えづらいため、これをHidden starと見なすこともできそう。
しかしFour Seasonsと関連付けられそうな話は自分には見つけられなかった。
もしかしたらもっと別のところからネタを持ってきているのかもしれないし、あってもさすがに一捻り以上はされているはずなので
これ以上の予想は少なくとも体験版を待とうと思う。


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