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東方茨歌仙 第40話「幻想郷を蝕む異常気象」の感想

Febri VOL.42(2017/06/12)掲載
東方茨歌仙 第40話「幻想郷を蝕む異常気象」


今回で40話ということで、単行本8巻に収録される分の話が貯まったことになる。
最近は単行本も約一年に一冊というペースが守られており
8巻の発売もこれまでの例に倣って多分12月か来年1月頃になると思う。
約3話ほど守矢神社の架空索道に関連する話が続いたが
今回はうってかわって例大祭での新作体験版頒布に伴いそれにまつわるエピソードとなった。
たとえば18話が心綺楼の宗教戦争のさなかであったり、26話が都市伝説異変の兆候を示す前日譚であったように
今回もまた新作の天空璋の前日譚にあたる話のようだ。
ちなみに体験版のマニュアルによると、天空璋の時期は「暦の上では真夏」となっている。
今回の話は梅雨の中頃の時期(らしい)。



本編。
梅雨の季節となり長い雨が続く幻想郷。
霊夢と魔理沙は博麗神社の縁側で仕事をする様子もなく駄弁っていた。
そこに華扇が顔を出し、異変を起こすなら梅雨時で決まりねと二人を見て皮肉を言う。
異変が起きたら時間外労働をすると返す霊夢に、華扇は大量の筍を持参し料理を振る舞う。

華扇の自宅の周りに生えていたという筍を肴に舌鼓を打つ三人。
一息ついて、最近どう?と霊夢に尋ねる華扇。守矢の架空索道によって博麗神社の参拝客も減り
幻想郷の神社としてのポジションもかつては博麗神社一強であったのが、今では二分するほどまでに落ち込んでいるらしい。
しかし霊夢としては里の人間が信心深くなったことによって、トータルではプラスになると考えているようだ。
そんな霊夢の様子に呆れる魔理沙と華扇。そこに雷鳴が一閃轟く。

華扇は梅雨入りでも梅雨明けでもない中途半端な時期の雷を訝しむ。
それだけではなく最近の急に暑くなったり冷え込んだりする気候そのものがおかしいと言う。
しかし魔理沙は外の世界の異常気象の影響が幻想郷に出ているんだろうとそこまで深刻には考えなかった。
華扇はさっきの雷は確かに夏のパワーを持った雷であり、梅雨が早く明けて異常な夏になる可能性を危惧する。
持ってきた筍も家の周りに大量に生えていたものであり、もしかしたら季節の持つ生命力が
何らかの理由で狂っているのではないかと考えていた。
神社に筍を持ってきて料理を振る舞ったのも、霊夢と魔理沙にその異常を気付いてもらいたかったからだったが
すでに二人は酔っ払って眠りについていた。

霊夢たちが目を覚ますとすでに翌日になっていた。
華扇の姿はすでに無かったが、霊夢はお酒や筍をご馳走してくれたり、二人が寝ている間に片付けをしてくれたことが気になった。
何かを伝えたかったらしいということは覚えていたが、二人は新鮮な筍がおいしいとか
竹の器で酒を飲むと美味しいなどと言っていたに違いないと勘違いし、筍取りに行く口実として竹林の整備に行くことを考えた。
しかし華扇の屋敷には特殊な手順を踏まないと行くことはできない。そこで二人が行くことにしたのが迷いの竹林であった。

筍狩りスタイルに着替えた二人は、どちらがたくさん取れるかの勝負として負けたほうが料理をするという約束をする。
霊夢と別れた魔理沙は、筍狩りの経験者であることや自然に囲まれて生活している自分は
この手の勝負で霊夢には負ける気がしないと自信満々。
筍を探しながら竹林を歩いていると、竹からまるで稲の花のようなものが咲いているのを発見する。
それはなんと60年に一度しか咲かないと言われている幻の竹の花。
この花が咲けば大変なことが起きると言われているが、魔理沙は以前にも見たことがあったので大袈裟な嘘だと思った。
しかし辺りを見渡すと一面に竹の花が咲いており、その異様な光景に魔理沙は腰を抜かすのであった。
一方その頃、霊夢も光り輝く竹に囲まれ腰を抜かしていた。

竹の花のことを伝えようと霊夢との合流地点を目指していたはずの魔理沙は道に迷っていた。
目印を竹に結びながら歩いていたが、気がつけばまた目印のところに戻ってきてしまい完全に遭難する。
霊夢はどうにか光る竹を収穫しようと格闘していたが、手持ちの道具では竹を切ることができなかった。
そんな霊夢に背後から声をかけたのは藤原妹紅。霊夢は妹紅に竹を切る道具を持っていないかと尋ねるが
妹紅は最近は光る竹をよく見かけ、切っても中には何も入っていないのでつまらないと手刀で竹を切ってみせる。
どうやら強い生命力が宿っているらしいが、中を見ると消えてしまい妹紅にも原因はわからないらしい。
霊夢はこれも異常気象の原因なのかと考え、妹紅に今度調べてみると約束する。

その後霊夢は妹紅の案内で魔理沙との合流地点に戻ってきたが、魔理沙が戻ってくることはなかった。
妹紅に迷いの竹林は慣れた人間でも必ず迷うので不用意に入らないようにと忠告され
霊夢は結局一人で竹林の変化を調査することにした。
その結果、外の世界の異常気象だけでは片付けられないことが起きていて
手のつけられないほど幻想郷を狂わせていたのだが、それはまた別の話…。


感想。
完全に天空璋に続く、という終わりである。
最後のページに小さく映っている博麗神社の狛犬も、天空璋3ボスの
高麗野あうんを意識して描かれているのはほぼ間違いなさそう。
魔理沙が遭難するのはいつものことだが(今回の茨歌仙10話で触れられた華扇の家への行き方のくだりなど)
よもや全く触れられずに終わるとは思わなかった。
この後の天空璋で魔理沙が登場していることから大変なことになったわけではなさそうだが
いかにも不自然な扱いで何らかの隠れエピソードがあるんじゃないかと勘ぐってしまう。

華扇の割烹着姿も印象に残る(可愛い)が、シニョンの上から三角巾を被っているのがシュール。
そういえばシニョンの下にも別の筍があるはずなんだが…。
食べ物を持ってきて異変に気付かせようとするのは、33話でタンポポを持ってきた紫とどこか行動が被る。
もしかすると鈴奈庵で紫に何かしらあって、紫の代わりに華扇が似たようなことをしている可能性がありそう?

そして妹紅のイケメンさ。わりとおっぱい盛りがちなあずま先生を持ってしても、サスペンダーが全く盛り上がらない程度の洗濯板。
霊夢が苦戦している竹をあっさり手刀で斬ってみせるなどさりげない格好良さがある。
デザインなどは深秘録に準じていて、霊夢に忠告するところなどは影のある美少年という感じにも見えるくらい。

今回は梅雨明けの雷や竹の花、光る竹などかなり前に東方で扱われたことのあるネタが再登場している。
梅雨開けの雷は三月精ELND一話の『梅雨明けの真実』や三月精SBND21話『世界最大の生命体(前編)』など
季節ネタとしてしばしば登場し、雷獣の正体に関係していたり意外な繋がりがあったりする。

竹の花ネタについては紅魔郷魔理沙マジックミサイル装備EDで咲夜がケーキに混ぜていたものが一番古いと思われるが
大きくフィーチャーされたのはやはり花映塚で、迷いの竹林に竹の花が咲き乱れていたことがあった。
魔理沙が「前にも見たことがある」と言ったのはこのときのことで、60年とは言わなくても12年も前の話だ。今更だけどキミ幾つ?

そして問題の光る竹。永夜抄は竹取物語に倣ったものなので割愛するとして
東方としては花映塚てゐストーリーモードの霊夢・魔理沙戦や、三月精SBND三話『高草の兎』にて
鈴仙が永琳に言われて光る竹を探していた。なので光る竹自体は以前から存在しているはずだし
霊夢は今回光る竹を始めて見たかのような反応だが、花映塚で一度見たことがあるはず…。

茨歌仙40_4
茨歌仙40_3
茨歌仙40_2

うーむ、花映塚でてゐと霊夢が戦ったことはパラレルな扱いになってしまった?
元々分岐があって霊夢か魔理沙どちらかとしか戦わないので、元からパラレルといえばパラレルなんだけど。
単に忘れられてるだけという可能性もある。
ちなみに憑依華体験版にて霊夢が妹紅に勝つと光る竹についての話をする。

茨歌仙40_1

光る竹についてはまだ噂でしか知らないようなので時系列的に憑依華はこの話の前ということになりそうだが…。
しかしこの噂によって都市伝説として具現化したのが今回の光る竹…とも考えられるのだろうか?

上記のネタに加えて、天空璋に自機として花映塚参戦の文やチルノ、中ボスでリリーホワイトが登場していることもあって
天空璋自体に花映塚を連想させるネタが多い気がする。
四季が狂っているのも花映塚で季節に関係なく花が咲いていたことに印象が近い。
意図的なものか、はたまた偶然か。意図的だったら4面以降、季節ネタに関係ありそうな花映塚登場キャラが
出てくることも…ありえるかな? 幽香とか。
あとは体験版のステージが夏秋春ときて冬がまだなので、レティとか出来てたら個人的には嬉しいが。


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